【第三弾】フランスの国際郵便 〜「超課税」について〜

Bonjour〜!!

先週は、「La galette des rois(ガレット・デ・ロワ)」で、ガトー三昧でした。

毎年、恒例の旦那家族で新年を祝いつつ、この「ガレット・デ・ロワ」をいっぱい食べる事からフランスの新年が始まります。

そんな、フランスの年明けとは違う日本のお正月を懐かしむ、日本独特のお正月遊びを先週末、日本語補習校で学ぶ事ができました。

福笑い、かるた、凧揚げ、羽子板など、日本に住んでいたら薄れゆく日本の遊び。

日本の伝統的な遊びは海外にいるからこそ改めて知る機会に恵まれている事にありがたく思う年の初めでした。

そして、日本から届いた母のありがたい贈物で一層日本を感じます。

そんな、日本からの国際郵便第3弾、フランスの国際郵便事情始めたいと思います!

 

《関連記事》

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気をつけなければいけない事、それは「超課税」

まずは、海外に荷物を送る際、「送り状」の書き方だったり、梱包の仕方だったり、いろいろありますが、その中でも日本から国際郵便小包を同じ時期にまとめて送る際、

初めは、1日に2〜4個。

また別日に2〜3個づつ送っていました。

それは、大量に送るとフランスへ入国した際、「超課税」が課せられやすくなる。

っと、いうリスクを避けるためでした。

日本からフランスへ入国した際に必ず通らなければいけない関税局。

その際に運悪く生じる「超課税」

全ての荷物に「超課税」が付与される訳ではないけれど、

支払う事になった際の悲壮感。(つД`)ノ

ラ・ポスト社員

もし、荷物を届けた時に支払わなければ、

荷物は破棄されるか、

日本へ送り返され、

日本側でその荷物を受け取る際にさらにお金がかかる。

っと、郵便局員に忠告された(脅された!?)経験がすでにあったので大量の荷物がある場合は毎回心配になります。

そんな「超課税」ですが、どうして荷物に課税されたり、されなかったりするのでしょうか・・・?

 

私用目的の荷物に税関を通る際にどうして課税されるのか?

そもそも、どうして?

私用目的で転売、商売用の物品では無い(商品価値のない荷物)に税関を通る際、

課税されるのか?

以前、ワーホリで渡仏した際、出国する前に荷物を船便でフランスへ送った過程で(確かバンコク経由)見た事も無い、入れた事もないワンカートンのタバコが荷物の中に入っていて、

「超課税」と罰金を支払わされた事があります。

その額107ユーロ!!

「超課税」とは?

定められている輸入品の標準税率を超える税率で課税すること。

その際、訳も分からず支払い、泣き寝入りしたのですが、

JAGAKO

(#`皿´)<怒怒怒!!

なんで、タバコやねん!!

タバコ吸えないっつ〜の!!

あまりにも腹が立ったので、フランスの関税局へ抗議の電話をしました。(←うちの旦那がね。私があまりにもムカついていたから。)

その際に言われた事は、

関税局員

元々、課税価格の合計金額(送り状に記載する合計金額の事)が45€以下の物品の輸入品には、(日本では1万円以下)その関税や消費税が免税されるけど、酒税、たばこ税等に課せられる場合は、それらに免税の適用がされません。

それから、課税価格の合計金額が45€以下の物品であっても、

フランスの産業に対して影響したりするモノ、

特に衣服類の物品等は、免税の適用をされず、課税される場合がよくあります。

っと、先方に言われました。

まぁ、最後には・・・

関税局員

しょうがないわ〜!

でしたが。

( ̄へ  ̄ 凸オイ!こら!!

JAGAKO

いやいや、タバコ入れてないから!!

入れるわけないやん!!

てか、どう考えても日本に売っていない怪しいタバコだったし。( `_ゝ´)ムッ

例外

基本的に贈物には課税されない。

っと、よく言われますが、それは「関税を免税しない物品」として特に定められたモノであっても、各国の税関によって個人的使用と認められる贈物45€以上の物品(1万円以上の場合)でも免税となるモノもあります。

だから、贈物として送る事が一番良いのですが、

その中でも関税局が定めている荷物の課税の対象に当たってしまうと「超課税」として支払わされる義務が出てきます。

そこで、何個かに分けて送る場合、「超課税」対象になるのがその荷物の中でも申告の記載額が高い場合が多かったので、中身の料金も高額な商品は送らない。

手荷物にする。が鉄則だったりします。

今の世の中、紛失するリスクは少ないですが、いつ、何が起きるかは分からないので、

基本的には無くなっても良い。壊れても良い。を念頭に抑えて国際郵便を利用するのが後々精神的ダメージは軽減するかと思います。

それでも送りたい荷物。

この時、

あまりにも短期間で国際郵便を利用するので、

郵便職員の方に、

郵便職員

まとめて送ると割引がありますよ〜!

っと、促され一旦考えました。

元々、10個以上の荷物で割引があるのは知っていましたが、それにはリスクを伴う事を知っていたので悩んだのですが、

実際に試した訳ではない。

JAGAKO

だったら、この機会に送ってみたら?

どうなる?

っと、ダメ女の悪い癖が出てしまって試す事にしました。

( ̄▽+ ̄*)ワクワク。

 

10個以上の国際小包をまとめて送ってみた結果

実際に10個以上でまとめて送ってみた結果・・・。

●SAL便・・・1個

●船便・・・11個

の計12個をまとめて送り、10%OFF(約1万円割引)

 

割引の条件

  • 1回の差し出しが10個以上である場合に適用します。
  • 料金別納、料金計器別納または料金後納としたものが対象です。

引用元:日本郵政グループ 国際郵便 商品・サービス 割引サービス

それ以外に別でちょこちょこ日にちをずらして送った小包(船便)12個。

同じ期間中に合計24個を日本からフランスへ送り出しました。

《送料代まとめ》

●総額送料:195,725円(保険付+箱代込み)

●総重量:304㎏210g

 

余談ですが、

本当は海外引越し業者(ヤマト運輸などの運送会社)を利用しようか迷ったのですが、

基本的に運送会社はコンテナ輸送(船便で到着まで時間がかかる)だと教えてもらい、

個数が多い場合、郵便局で扱えない大きさのモノを送る時はメリットがあるけれど、

個数が少ないのであれば郵便局からの国際小包等を利用した方がお得・・・。

そう、考えての船便でしたが、実際には20個以上も荷物があったので運送会社でも良かったのでは?っという反省点もあります。

次の機会に大荷物があれば是非利用してみたいと思います。

(いや、もう送る荷物が・・・無いのですが。)

運送会社をご利用した方、ぜひ情報をください!!

《私の気になる運送会社》

MIKANBAKO

FedEx(フェデックス)

欧州ヤマト運輸

 

《運送会社で荷物を海外へ送る時のポイント》

●海外引っ越しで大きいモノを運ぶ時は運送会社がオススメ。

●荷物が20個以上の場合は運送会社のコンテナ輸送の方がオススメ。

●家具や自転車、バイク、大きな楽器、スキー&スノーボードなど郵便局の規定サイズよりも大きいモノを運ぶ際は運送会社がオススメ。(郵便局の規定サイズ確認)

 

その際に生じた「超課税」とは?

JAGAKO

結構送ったな〜!

っとは思っていましたが、24個もの国際小包を短期間に送っていたとは・・・。

っと、今となってはビックリよりもしみじみ。

そんな、24個中「超課税」(通関料、関税および消費税 等)を課せられたのは・・・

JAGAKO

なんと!4個!!

これを多いとみるか?少ないとみるか?は個人次第ですが、

マジで痛い出費。(´;д;`)ヤダ

JAGAKO

そこで、何に、どう、関税が課せられたのか?

まずは・・・

まとめて12個送った際には、「超課税」がかけられやすい日用品には一切関税は課せられませんでした。

でも、25㎏超えの本などの書籍を詰めた荷物2箱に関税が課せられました。

注意

小包郵便は30㎏までしか送れません。

その額2つ合わせて61€。

(その当時のレート120@約7,320円)

そして、まとめて送る前に4個まとめて送った際に課せられた荷物の「超課税」が、

2つで148€(70€+78€)

(その当時のレート120@約17,760円)

荷物が無事に届いたのと同時に黄色のお札を見たら・・・もう、1日がっかりな日になります。

合計:209€(約25,080円)の出費。

JAGAKO

この差は何!?( ̄□ ̄;)

そこで、送った際の内容物を確認してみました。

それは、

内容物によって関税額が違うという事。

荷物の中でも書籍にはTVA5.5%(関税)が「日本円換算合計」の金額から算出されていました。

そして、別で送った際に2つに課せられた荷物は、

私個人がどうしても捨てられず、日本から海を渡ったデザイナーズワゴンと棚やお皿。

生活用品の中でもプロダクト商品には、

TVA20%(関税)が課せられたため書籍よりも割高だったのです。

荷物の重量ではなく、内容物によって課せられる関税が変わるという事。

ただ、ここで言いたいのは全ての荷物に税金等の「超課税」が付くのではなく、

選ばれた物品のみ。だという事。

それも、同じ内容物を送っても課せられる場合とない場合があります。

それは、以前問題があった際に言われた、

関税局員

フランスの産業に対して影響したりする物品には課税される。

っと、いう事。

でも以前、衣類系「超課税」が課せられた経験があったので、それを踏まえて、(いや、覚悟して)衣類系の荷物を5箱送りましたが1つも課税されませんでした。

JAGAKO

それはどうしてか?

私なりの見解では、USDE(中古品)をアピールし、記載した金額が低かったためかな?っと予想。(←すでに「超課税」を支払っている経験から慎重に内容物の金額を記載したから。)

まとめて送った荷物でも「日本円換算合計」が20,000円の高額記載の荷物にばかり課せられました。

そして「超課税」が発生した場合、

税関を通過するための「通関料」は1つの荷物に対して一律15€

が一緒に請求されるという事。

補足

内容物が20万円以上の商品には「インボイス」や「税関告知書補助用紙」とは別に、輸出入の申告を行って、許可を得る手続きが必要になります。

 

結局のところ「超課税」を支払うのは・・・

関税局で「超課税」の支払いが起きるのは、「運」だと思います。

でも、税関職員が狙うのは「送付状」のラベルに送付されている、

内容物を確認するための項目値段。

その額が高く、課税対象商品の荷物を基準に課税する場合が多いです。

そして、改めて気付いたのですが、船便はSAL便同様、同じ日時でまとめて送ってもバラバラで届くという事。

それは、積荷の都合と課税される荷物があった際、関税局で検査に引っかかり保管され、

すんなり通った荷物から随時運ばれて来た。っという事。

それを裏つける内容の手紙が届きました。

その内容は税関で荷物が通過できないから詳細を知りたい。

だから連絡が欲しい。っという内容でした。

その後、私物である事や引っ越し用の荷物である事。

日本から荷物を送った私がここフランスにいる事など私用目的だ!をアピールして「超課税」を免れ、中身を開けられずに無事に届きました。

その際、

荷物を送る際に必ず、「インボイス」という税関手続き書類を書かされるのですが、

何か問題があった際、その内容を確認されます。(←確認する事もあるんだぁ〜って感じですが。)

郵便局の国際小包の場合は、別紙で「税関告知書補助用紙」に記入する事になります。

注意

「インボイス」「税関告知書補助用紙」は、荷物の詳細と値段を英語または、入国する国の言語で記載しなければいけません。

その中でも、フランスでは内容物の種類として、衣服類、靴類などは「超課税」されやすいので、親切な税関職員に当たると?

ちゃんと書面で連絡をくれる様です。

前にもご紹介しましたが、

「超課税」の支払いが起きる商品は、フランスの産業に対して影響される商品。

自国の商品価値を守るためでもあります。

なりふり構わず「超課税」を課す様な事があれば抗議の連絡をした方が良いですが、

送った内容が服だったり、靴だったり、書籍だったり、プラスチック製品だったり・・・

そういう商品だと思い当たる場合「超課税」対象になりやすい。

っと、考えておいた方が良いかもしれませんね。

 

まとめ

国際郵便を利用する人が荷物の紛失の次に嫌な思いになる「超課税」

出来れば支払いたくない「超課税」

でも、国と国を行き来する際に関わる関税という商品価値を守るための税金。

「超課税」を支払わなければいけない仕組みを知れば少しは泣く泣く支払う際にも納得出来るかもしれないですね。

次回は、

私がお気に入りの物を日本からフランスへ送った際、

破損した事から「保険料請求」をし、支払われるまで長期戦になった際の出来事とその際の対処の仕方についてお話しします。 

 




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2 件のコメント

  • 記事大変参考になりました。僕は無知で自分の洋服を日本から送ったら150euros取られました泣。よく見ると合計金額が70000円になっていました。無知って損ですね。記事を参考にして僕も税関当局に電話してみました。もちろん何も変わりませんでしたが。僕もマルセイユにいるので、お会いできれば嬉しいです。
    この詳しい記事、ありがとうございます。

    • Daisuke Kaku様
      当サイトの記事を読んで頂きありがとうございます。
      国際郵便の超過料金、本当に嫌ですよね。
      マルセイユ在住?という事で、またどこかでお会い出来るかもしれないですね。
      マルセイユのコミュニティーは狭いので(笑)
      誰かしらと繋がっている事が多いです!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。