Bonjour〜!!
先日、息子と同じクラスのお友達の誕生日会に招待されました。
引っ越す前の幼稚園のお友達にもお呼ばれしているので今回でご招待は2回目。
日本と違うお誕生日システムに戸惑う母。
そんな、びっくりなフランスのお誕生日会についてご紹介します。
5歳、10歳、15歳・・・と、切れ目の良い歳は盛大に
以前、旦那の幼なじみのパートナー(今年とうとう結婚するカップル)の30歳のお誕生日会に招待された時も家族、親戚、友達・・・100人くらいのお誕生日会でまさに結婚式の様でびっくりしたのですが、フランスでは、5歳、10歳、15歳・・・と切れ目の良い歳には盛大にお誕生日会を行う習慣があります。
ただ、誰もがやる訳ではないので、子供のお誕生日会も毎年(5年おきでも)盛大に行う訳ではありません。
フランスの人付き合い事情には、呼ばれしたら、呼び返す。
お家やお誕生日会へ出席したらまた、自分たちも招待をする。
っと、いう暗黙のルールが存在します。
だから、親の都合上、初めから子供同士が仲が良くても呼ばない、行かない事もあります。
ただ、子供の場合は、特に幼稚園のお友達の交流会として親が設ける場合が多い様に思いました。
それは、以前も、今回もお誕生日会に呼んでくれたお友達は2人とも学校内ではかなりシャイでうちの息子の様に家でも外でもガツガツ友達の間に入っていくタイプではない子。
でも、周りの親同士が仲が良く、協力しあって、お誕生日会を行うのに声がけをして回ってくれていました。
昨年も招待状を頂いておきながら返事を返せないままでいたら、当事者の親じゃない親から念押しの声がかかり、結果的に、迷いに迷って行ってみたら息子の学校でのお友達との交流風景が垣間見れてかなり良かったです。
そして、これをきっかけにその場にいたお友達たちと大の仲良しに。
子供の性格によっては狭い範囲で交流を持ちたい親や子もいるし、何より人間関係がストレスになってしまうと変なトラウマも生まれる。
今回も普段から名前が出てこないお友達。
でも、お誕生日会へお呼ばれする際の招待状は4歳にもなると子供が呼びたい子と親同士が仲がいい子にだけに配られる様で、なぜか息子からはそのお友達の名前は普段出てこないけれど、相手からは息子をお友達としてみてくれているのだろう。
っと、いう事で行かせる事に。
そして、前回同様これがきっかけでかなり良いお友達になりました。
それも歩いて徒歩1分の所に住んでいた事も分かり、どんどんフランス人のお友達も増えていく息子の社交的な部分を知る事ができて親としては微笑ましかったです。
そして、
今まで子供の親とも面識が無く、これがきっかけで初めて話す事にも繋がる・・・。
そこで知った、お誕生日会をきっかけに子供同士を仲良くさせたい。交流を持ちたい。
何よりもいっぱいプレゼントをもらう子供の顔が見たい!
そんな親の思いと、懐事情。
フランスのお誕生日会にはいろいろなスタイルがあります。
ガーデンパーティーは定番中の定番
そこで、フランスのお誕生日会の会場ですが、定番はやっぱり低予算で済む自宅開催。
身内だけの少人数から10人以上のお誕生日会。
我が家は毎年家族だけの一般的なお誕生日会が定番ですが、お友達を中心にお誕生会をするご家庭も多いフランス。
でも、10人以上の子供を招待する際は、それなりの敷地を有するお宅でないと出来ないので、お庭付き、プール付き(南仏一軒家の定番)の広いお家の人はガーデンパーティーが多いです。
だいたい平日開催される事が私の周りには多いので、水曜日の午後、お昼過ぎからお菓子・デザートパーティーとして開かれました。
・毎週水曜日は午前中だけなので午後を利用する事が多い。※2018年から教育制度が変わって水曜日は幼稚園・小学生は全日休校に。
・もちろん共働き家族の場合は土曜日開催が多し。
今回はご自宅開催でテーブルや椅子が並べられ、カラオケまでありました。
ケーキなどのデザートからボンボン(キャンディー)など、子供が好きな甘〜いお菓子が並べられていました。
歌って踊って・・・さすがラテン系のフランス。
普段同じ学校内で遊んでいる様子がなかったお友達周辺から、近所の全然見た事のない子供たち総勢20人以上いたでしょうか・・・子供の熱気にかなりやられました。(^◇^;)苦笑
このお誕生日会があった次の日、なぜか息子はクラスの人気者になっていました。(←主役じゃなかったはずなのに。主役は息子の左側の子。)
また、調子こいたか?
アニメーションと言う名の子供が喜ぶ遊具&レンタル業者
ご自宅が広い場合、大勢のゲストを招待したはいいもののどうやってパーティーを進行していこうか?
盛り上げるにはどうしたらよいか・・・?
そんなお悩みを引き受けてくれる「アニメーション(Animation)」という手作りパーティーを盛り上げてくれる専門レンタル業者があります。
ピエロや大道芸人、マジシャン、音楽隊、DJなどから、空気で膨らませるエアー遊具をレンタルして、お誕生日や結婚式で小さい子供用に主催者側が”おもてなし”の一環としてレンタルできる専門の会社を利用すると簡単に子供達を喜ばせる事ができます。
多種多様のレンタル機材を扱う専門業者もあるし、低価格で手に入る小道具などを扱っている専門店も多いので、大きな機材はレンタルして、衣装や小道具はお店で購入して自分たちがシナリオを考えて司会進行をする人もいます。
私たちの結婚式の際にもお願いしようか迷ったエアー遊具。
出席してくれるお友達の子供が全て女の子だったのでドレスが汚れる。っという事で導入しませんでしたが、フランスでは子供のテンションがMAXになる嬉しい遊具です。
それなりの場所を有するので共同駐車場を利用して、近所の方がレンタルしていてびっくりしましたが、招待された子供達も20人以上いたので納得。
これ、日本では一般的ではないのですがフランスだと結構一般的な方法でびっくりします。
フランスのファーストフード店はお誕生日会場に(時間制限で)貸し切れる
狭いアパルトマンに子供10人以上が集まると大変ですよね。
パーティーをする庭などの場所がない場合の定番は、世界の誰もが知っている!?マクドナルドなどファーストフード店で、店内の一部を貸し切って(時間制)パーティーを行えるシステムが人気です。
昨年はこのマクドでのお誕生日会に招待され、
(次は)デュロンがナニバーサルするの。
っと、ずっとおねだりされましたが、残念ながら息子は9月が誕生日。
引越しをして新学期になり、新しいお友達に変わってしまって知っているお友達がいない&引越したばかりで洗面台もない。お風呂場もない。そんな状態だったので身内のみで、定番のお誕生日会でしたが、今年は5歳になります。
親としてはどうしようか悩む年です。
そんな際はマクドのスタッフさんが主導で何もかも時間内にゲームやら食事、パーティーの進行をしてくれて、最後には来てくれた子供全員にプレゼントまで渡され、マクド内に設置してある遊具で各自遊んで終わり。
そんな、低予算で子供達が大満足なファーストフード店でのお誕生日会!っという案もあります。
その後はゲーム大会!!
そして・・・
最後はこうなる。
フランスのファーストフード店に絶対!っと言っていい程設置してある室内or室外遊具。
お店によってはもちろん無い場合もあるし、大・小の大きさも各店で違うので面白いです。
そして、終わってみて気づいたのは、来るはずだった子が数人来れなくなっても予約した人数分はお支払いをしなくてはいけない。っという事。
まだ、幼稚園児。急な体調不良や親の都合で、出席する返事をしたけれど予定が変わってしまう場合もある。
そんな時は後日プレゼントだけは渡すのがマナーだとフレンチ旦那に念を押されました。
幼稚園〜小学生限定!遊具付きの施設型お誕生日会
以前ご紹介した、雨の日のバカンス時期に重宝するいろいろなアトラクションが詰まった遊具施設内でのお誕生日会はマクド同様ケーキや飲み物でおめでとう!をしてから各自施設内の遊び場で自由に遊べるのが最大のメリット。
そして何より親には、利用料金も明瞭会計で司会進行もお店側でしてくれるので楽できる事が最大のメリット!
ただ、どの親もお誕生日会場に利用するので何度も参加している子や小学生高学年くらいになると飽きてしまう子も出てくるのだとか。
【追記】
別の室内遊具がある所でお誕生日会に参加して来ました!
みんなでお誕生日のケーキを食べて、ゲームをしたら、室内遊具で遊びまくりです。
室内には、年齢別で3歳までの年齢が対象の場所、幼稚園児、小学生など、年齢制限のある遊具があるので、監視する親は各区間の近くで見守る事が出来るので楽です。
でも、子供達の衝突など何が起きるかは分からないので、実際には目が離せないのですが・・・
その他、工夫次第で誕生日会は無限大!!
自宅、お誕生日会を行う施設、そして大人向きのレストランや結婚式で使われるバンケット会場を貸し切ってのお誕生日会。
それ以外にも船上パーティーや貸切一軒家・・・など多岐に渡りお誕生日会の会場になる場が多いフランス。
結婚式をしないカップルも多いのでお誕生日会は盛大にお金を使う人たちも多いです。
そんな、日本には無いお誕生日事情が小さい頃からフランスにはあります。
お誕生日に招待されて、自分たちも開催して欲しい!とおねだりするフランスの子供達。
アイデアも面倒くささも解消してくれる専用会場の多さ。
これが、フランス人の子供達の社交性や子供らしさを引き出す場になっている事。
そして何よりも子供の自己主張を聞き入れる親の寛大さがあるという事。
住んでみて、子供がいるからこそ知る事のできるフレンチカルチャー。
お誕生日プレゼントは持参
お友達のお誕生日会に招待された際、毎回困る事があります。
それは、お誕生日の子に用意するプレゼント!
毎回、親御さんにお子さんが何が好きかを確認するのですが、遠慮されるのでなかなか決まらないプレゼント選び。
でも、何も持たずにお邪魔する事は無いに等しいので、何が子供に好まれるのか?
おもちゃ屋さんで悩みに悩みます。(苦笑)
でも、慣れてくるとそれも楽しみの一つになります。
前回は息子、招待状を枕元に置いて待ち焦がれるほど、(それも1ヶ月前から)楽しみにしていたし、プレゼントもお友達用に買った事を認識していたのに、当日、お友達へのプレゼントを自分のだとグズる始末。。(;°皿°)ナイナイ。
何よりもプレゼントをみんなの前で開ける意味を理解できず、どうして自分には無いのか?っと。
でも、回数を重ねる度にようやく理解できるようになってきました。
だからこそ、
(次は)デュロンがナニバーサルするの。
に繋がるのですが・・・。
普段一緒に遊んでいるお友達の場合、サッサと決まるお誕生日のプレゼントも、普段そんなに名前が出てこないお友達だと何をあげたらよいのか?
・・・迷うプレゼント探し。
でも、鉄板は男の子には車のおもちゃ。
女の子にはお人形。
これが男女それぞれ人気の定番プレゼントの様です。
親は子供を送り迎えに行くだけでその場に残らない
昨年は、マクドナルドでの開催だったので多くの親御さんが子供達は子供達でマクドのスタッフさんに任せ、自分たちは親同士でお茶をする。
っというスタイルでしたが、お友達の自宅で開催される場合は、親は子供を預け、一旦帰るのが暗黙のルールでもあります。
それは、招待されたのはあくまでも子供。
たくさん招待する事になる子供達用の準備だけで、その付き添いの親の分まで準備するのは主催者の親が大変だし、座る場所も限られる。
もちろん、主催者側が付き添いの親の分まで用意をし、座る場所も確保されている会場であれば話は違いますが、フランスでは、子供がおうちに招待された場合は、お誕生日会に限らず、親は帰るのがマナーです。
今回も招待状には「14〜17時」との記載があったので送り迎えだけだろうなぁ〜っと予想はしていましたが、案の定、簡単な挨拶を済ませた後、親はすぐに退散していました。
っと、いう事でどんなプレゼントをもらって、主役の同級生の子がどんなプレゼントに喜ぶのかを見たかったですが、グッと我慢して退散しました。
さすが、合理的で無駄な気遣いをしないフレンチパーティー。
準備をする親の気持ちも理解した上でのフレンチシステム。
学校でもお誕生日会を開催する施設でもその場に仕切る人がいるのであれば、親は何もしません。
そんなシステムが楽チンなフレンチママンたち。
合理的で分かりやすいフランスのシステムを導入したら日本でもフレンチ式お誕生日会がもっと流行るのかな?
っと思います。
まとめ
あるようでない。子供たちを楽しませる”おもてなし”システム。
小さいうちはお金はあまりかかりませんが、大人になるにつれて盛大にお誕生日会を開催するのにはかなりお金と時間がかかります。
お誕生日会ローンをしてまで盛大に盛り上げて開催する人も実際にいます。
そんな時間も楽しむラテン系なフランス人。
招待される側は楽だし楽しめるのですが、自分たちが主催者側になると悩むフレンチ式お誕生日会。
さて、さて、フランスに住んでいる以上いつかは・・・
もし、その際はまたご報告したいと思います。
●節目の歳は盛大に
●お誕生日専用のシステムやお店がある
→《メリット》:パーティーを進行してくれて、準備も後片付けも楽
→《デメリット》:事前予約した人数分を支払わなければいけない
●お誕生日プレゼントは何かしら持参
→子供のお誕生日:予算10〜20€
※20€以内でプレゼントを探すのが結構大変
→小学生・中学生:予算15〜30€
※予算が30€以内でだと妥当なプレゼントを探すのが可能
→高校生〜大人:20€〜
※会場を貸し切り料理まで提供される場合など開催される場所を考慮してプレゼントの予算が変動
●基本的に子供が主役のパーティーは付き添いの親はその場に残らないマナーがある
→開始時刻と終了時刻が記載されている招待状はその時間の送り迎えだけでOK
●呼ばれたら呼び返す暗黙のルールがある
●交流を持つ親と持たない親がハッキリ分かる様になってしまう
●子供を他の子と交流させたい親には良いコミュニケーションの場となる
→招待されてみて、子供同士の関係が見えてくる