Bonjour〜!!
南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです。
2020年は新型コロナウイルスの影響でどこの国も観光業を始め、レストラン、商店、デパートなどあらゆる経済が低迷してしまいました。
ヨーロッパは陸続きなので、一部の交通以外 、完全に国境を閉鎖してしまう自体にまで陥り、第1派目のロックダウンが終わった直後から、テレビCMや街の至る所に設置された看板広告は、経済の低迷を取り戻すかの様な印象的で強気な広告であふれていました。
日本でもGO TOキャンペーンで、人々が外出するきっかけになっていましたが、巣篭もりをしていた人たちの気持ちを一気に解放的な山、川、海、テーマパークへ行きたくなる様なCMや広告の打ち出し方で、まだ収束が見えないまま、我が家もバカンスへ行ってしまいました!
そこで今回は、F1好き、特に男子が好きな高級車フェラーリが堪能できる、ヨーロッパ初、世界で2番目に開園した、スペインにある「Ferrari Land(フェラーリランド)」をご紹介します!
●F1(エフワン)とは、Formula One(フォーミュラ・ワン)の略で、モータースポーツの事を言います。
特に、国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰、F1世界選手権は、世界中のF1好きには堪らない、モータースポーツの競技として有名です。
●Ferrari(フェラーリ)とは、イタリアの元レーシングドライバー兼レーシングチームオーナーのエンツォ・フェラーリが、イタリア北部のモデナ近郊に1947年に設立された自動車メーカーです。主にレーシングカーと、高級スポーツカーのみを製造しています。
スペインに行くならまずはココ!
世界で2番目、ヨーロッパで初めて誕生したフェラーリランドとは?
スペインにある「Ferrari Land(フェラーリランド)」は、バルセロナ近郊に位置し、車で約1時間のTarragona(タラゴナ)にある年間約370万人の来場者が訪れる「PortAventura World(ポルト・アベンチュラ・ワールド)」内に、2017年4月にオープンした比較的まだ新しいテーマパークです。
「フェラーリランド」だけで、7万m2の敷地に16のアトラクションがあります。(2021年現在)
実は、フェラーリをメインにしたテーマパークは、2010年アラブ首長国連邦のヤス島に、世界で1番目に「Ferrari World Abu Dhabi(フェラーリ・ワールド・アブダビ)」が開園し、成功を収めたのが始まりで、スペインの「フェラーリランド」は、世界で2番目の開園になります。
そして、ヨーロッパ初のF1好き、フェラーリ好きにはたまらないフェラーリ尽くしのリゾートパークとして誕生しました。
ちなみに、「PortAventura World」は、南ヨーロッパの中で広大な敷地面積と絶叫系ジェットコースターに定評があり、小さい子供から大人まで楽しめるアトラクションの数々を誇りますが、待ち時間が恐ろしく長く、夏のバカンスに来場すると、1日では全てを回りきれない程のテーマパークです。
そして、今も尚、拡張され続け、将来的にはフェラーリ尽くしのホテルもオープンする予定でまだまだ注目を集めています。
そんな、「PortAventura World」に比べて「フェラーリランド」は、混んでいなければ1日で回れるので、バルセロナ観光に来たついでに1日フルに使うのであれば、少し足を伸ばして、寄ってみても損はないかと思います。
ただ、気をつけなければいけないのが「PortAventura World」とセットでチケットを購入した場合、1日フリーパスを購入してしまえば「PortAventura World」は、ホテル間など、何度も入退場が可能ですが「フェラーリランド」は、一度退場してしまうと基本的に再度入場ができません。
それから、夜の22時くらいまで日が長くなる夏の間「PortAventura World」は、閉園が22時、近隣のレストランは深夜0時まで開いていますが「フェラーリランド」は、夕方で完全閉園してしまうので、人気のアトラクションを乗りたい場合は、列に並ぶ時間を考え、早めの来場が必要です。
フェラーリランドの魅力とは?
フェラーリランドの魅力を一言でまとめると・・・
この赤いF1マシンやエンジンの性能が好きな人には堪らないフェラーリ尽くしのパーク!!
そして、フェラーリがそんなに好きではない、スポーツカーやF1に詳しくない人でも楽しめる、ヨーロッパ最速のジェットコースター「レッドフォース」を始め、雨天や真夏に嬉しい室内の体験型アトラクション、小さな子供も楽しめるショーや乗り物もあり、1日中楽しむ事ができます。
おすすめのアトラクション3選 〜「Red Force(レッドフォース)」〜
やっぱり、「フェラーリランド」で一番の目玉でもあり、シンボルでもある、ヨーロッパ最速のジェットコースター「Red Force(レッドフォース)」には挑戦して欲しいです。
わずか5秒で最高速度180km/hのマッハスピードで、最高到達点の112mまで急上昇し、その112mの高さから一気に落下します。
実際の体感は、一瞬で頂上へ駆け上がり、
頂上で景色をゆっくり拝む事もなく、一瞬で地上へ戻って来る!
かなりスリリングで 、あっという間な体験が楽しめます。
ビーチサンダルなど、簡単に脱げてしまう履物は吹っ飛んで何処かへ飛んで行ってしまう恐れがあるので、脱いで裸足になるか、運動靴が一番ベストです!
140cm以上196cm未満
おすすめのアトラクション3選 〜「スリル・タワー(Thrill Tower)」〜
日本の遊園地でもよく見かける、垂直に落下するフリーフォール、名付けて「スリル・タワー(Thrill Tower)」では、55mの高さを体感できます。
っと、気になったので両方体験してみた結果、一気に上昇しゆっくり下がってくる「Free fall tower」と、はじめにゆっくり上がり一気に落下する「Bounce back tower」の2つのパターンが楽しめます。
どちらの方が好きかは人それぞれ違うかと思いますが、どちらも少しの間ですが、スペインの海岸線や街並みを見る事ができます。(4方向あるので、景色がそれぞれ違います)
余談ですが「フェラーリランド」の周辺はかなり広大で、まだまだいろいろなアトラクションや施設が拡張される予感を漂わせるほど、敷地に余裕がある事にも驚きました。
空いているタイミングだと交互に乗ったり、連続で乗る事ができますが、人が居なくても一度入口に戻らないといけないのが面倒くさい場合があります
140cm以上195cm未満
※18歳以上の保護者同伴であれば、130cm以上なら可能
おすすめのアトラクション3選 〜「FERRARI EXPERIENCE(フェラーリ・エクスペリエンス)」〜
入口から入場して、すぐに目に止まる特徴的な大きな建物「FERRARI EXPERIENCE(フェラーリ・エクスペリエンス)」と呼ばれる体感型室内アトラクションです。
初めの入口は一つですが、中に入ると2つの体験型アトラクションが楽しめる様になっています。
入口から近い事もあり、開園してすぐに訪れると空いています。
かなりの人数が収容できるし、中は涼しいので、真夏の日差ししのぎにも丁度良いです。
通常混む場合は、長蛇の列になるのが予想されるため、メインのアトラクションに乗車できるまでの時間を飽きさせないために数々の演出があります。
そして、中に入ると2つの入口を選べる様になります。(始めの待ちホールはかなり大箱)
一つは、スクーデリア・フェラーリ(ワークス・レーシングチーム)と一緒に”時間の旅”へ出発する「Racing Legends(レーシング・レジェンド)」 と、
もう一つは、フェラーリGTに乗って世界中を回って旅する「Flying Dreams(フライング・ドリームズ)」 の体験型アトラクションがあります。
来場者は時空を飛び回りながらフェラーリのF1とGTにまつわる歴史や旅を体験することができます。
《待ち時間を飽きさせない工夫がある!》
《変わる変わるいろいろなF1マシンが登場》
実際の「レーシング・レジェンド」は、F1好きには堪らない歴代のレーシングドライバーやフェラーリの歴史を懐かしむ事ができます。
《歴代の有名トップドライバー》
《日本人のモデルと結婚した「ジャン・アレジ」もあった〜!》
両方を一遍に体験する事はできないので、一度外へ出て、また並び直さなければいけませんが、混んでいなければ、すぐに順番が回ってきます。
そして、「フライング・ドリームズ」は、これから世界を回るF1マシンを連想させる3D映像をまずは楽しみ、ワクワク感を高めながら時空間を飛び回る様な不思議な体験を楽しめます。
この3D映像と音楽が素敵!
そして、体験型アトラクションを楽しみ出口を進むと、同じ建物内ですが入口が別の場所にあり、独立化している「Ferrari Land Gallery(フェラーリ・ランド・ギャラリー)」を訪れる事ができます。
歴代の有名F1マシンを365度の角度から見る事ができます。
そして、ここでは、フェラーリの歴史館になっているので、普段間近で見たり、触れる事が出来ないF1マシンについて詳しく知る事ができます。
何よりも、実際に乗車して写真撮影する事も可能です。
F1マシン以外にも人気のオープンカーにも乗車する事ができます。
私たちは閉園間際に訪れてしまったので、すでに5分で立ち去らなければならず、乗車は出来ませんでしたが、時間に余裕を持って訪れれば、乗車する事ができます!
余裕を持って訪れたら、F1マシンに乗った最高の写真が撮れる!
●「Racing Legends(レーシング・レジェンド)」
130cm以上195cm未満
※18歳以上の保護者同伴であれば、110cm以上なら可能
●「Flying Dreams(フライング・ドリームズ)」
130cm以上
※18歳以上の保護者同伴であれば、100cm以上なら可能
フェラーリランドの楽しみ方とは? 〜その他のアトラクションや注目施設のご紹介〜
迫力満点な出入口は、圧巻の門構えが魅力的で、まずはこの前で写真撮影をする人がとても多かったです。
《写真内には収まらない大きさ!》
《スピード感のある躍動さを感じます!》
場所はスペインにあるのですが、イタリアの街角をイメージした建物や彫刻のデザインになっていました。
《イタリアの彫刻家ミケランジェロのダビデ像 を発見!!》
《スペインにいながらイタリアを味わえる・・・笑》
そして、園内の至る所に歴代の高級フェラーリ車が展示されています。
《フェラーリファンには堪らない??》
《???どこかで見かけたことがある・・・”0123”?アート引越しセンター??笑》
園内には、幼稚園児でも遊べる柵付き遊具のある場所や、広々とした「キッズエリア」も完備されています。
「キッズエリア」内には、小さなお子さんでも楽しめる5つのアトラクションと、ショーが行われる会場があります。
休憩できるスペースが多いので、一休みしやすいエリアです。
《「キッズエリア」内にある「CHAMPIONS RACE(チャンピオンズ・レース)」》
《「Flying Race(フライング・レース)」》
小・中学生の子ども連れであれば存分に楽しめますが、若いティーンエイジャーやカップルだと、少し物足りないかもしれません 。
行ってみたリアルな感想
ここまでフェラーリ尽くしだと、熱狂的なF1ファンやフェラーリ好きが多いかと思いきや、そんなにF1が詳しくない家族連れでも十分楽しめるアトラクションやアミューズメントの数々でした。
ベビーカーを引く家族連れでも楽しめるし、絶叫系が好きな若者にも楽しめます。
アトラクションの数もそんなに多くないので、1日あれば十分な内容でした。
ただ、私たちが訪れた時は、新型コロナウイルスでロックダウンになった後の解除されてすぐの来場だったため、完全予約制、人数制限、コロナ対策のためにマスク着用、消毒は毎回・・・などなど、すごい警戒態勢が敷かれていたので、子供達が楽しめるショーもレストランの営業も中止でした。
だから、全てを制覇できた訳ではないので、もしかすると通常だと時間が足りなかったかもしれないですね。
今回は、密集しやすい場所、アミューズメントやアトラクションも一部営業されていなかったのが残念でしたが、朝の開園から閉園まで丁度良い時間配分でした。
特に車が好きな男の子にはとても楽し過ぎて、何度も同じ乗り物を乗りたがるので、時間がないかもしれないですね。
実際に身長制限に届かない絶叫系を除く、乗り物がだいぶ乗れる様になった、小学校低学年の息子は大はしゃぎでした。
そして、最後には、ココでしか買えない限定モノのフェラーリグッズにご満悦でした。
まぁ、値段を見て、一度見ないふりをして、再度確認しましたが・・・(苦笑)
すぐに飽きてしまう子供のお土産にするには、懐にお優しく無いお値段ですが、中々手に入らないかと思うと・・・買っちゃいます。(親バカ)
あとがき
最後に、
なぜ、フェラーリ=イタリアの有名自動車メーカーなのに、開園した場所がスペインなんだろう?
っと疑問になってしまいました。
南フランス在住の私からしてみたら、場所的には申し分ないのですが、なぜだろう・・・?っと。(苦笑)
イタリアにも有名なアトラクションが楽しめるテーマパークがあります。
例えば、北東部にあるイタリア最大のテーマパーク「Gardaland Resort(ガルダランド・リゾート)のお隣とかに建設されても・・・
複合施設全体の面積は445,000m²ですが、テーマパークだけでも200,000m²もあり、ガルダ湖に隣接されているので、拡張も・・・っと、いろいろな憶測はあります。
そこで私なりの考察をご紹介します。
●年間約500万人の来場者数を誇り魅了あるヨーロッパ南部最大のリゾート地でもあり、スペインで最も来場者数が多い「PortAventura World」の敷地内なら、来場者数を見込める
・ちなみにヨーロッパで6番目に来場者数の多いテーマパーク
●やっぱり、交通の便が良い
・最寄りのレウス空港、バルセロナ空港からでも移動しやすく、観光地バルセロナとタラゴナを結ぶ「PortAventura」の鉄道駅があるなど、車での移動をしない観光客、若い世代でも容易に移動できるなど、飛行機、列車、バス、高速道路などの交通の便が良い立地
●バカンス慣れしているヨーロッパ人を虜にするテーマパークが隣接じゃないと(フェラーリ単体だと)将来的に来場者数をキープできない
●集客ターゲットをフェラーリ好きの人だけに絞ってしまうとすぐに飽きられる
●ヨーロッパ国内の中でもF1好きの熱狂的ファンが多い地域が望ましい
最終的には、スペインの自治体やフェラーリランドを運営する会社、建設会社の都合や判断ですが、どうして、イタリアじゃなく、このスペインに開園したのか?
いろいろ調べましたが、明確な答えは導き出せませんでした。
でも、私が運営側の立場から考えると、やっぱり、人気のテーマパーク、リゾートパークの特徴は、子供から大人まで、1日では回りきれない程のアトラクションの数、敷地面積を有し、ホテル併設のリゾートパークに人が集まりやすいんですよね。
それには、バカンスシーズンMAXになると、混んでアトラクションに乗れない事が多くなるので、分散できる様に、いろいろな施設やショーやアトラクションがある方がやっぱり行きやすい。
子供を持つ親としては、宿泊ホテルを予約し、数日まとめてお出かけするのには、飽きずに丸々1日遊べるのか?休憩しやすいのか?食事には困らないのか?など、目的地を選ぶ大きなポイントでもあります。
だから、行く度に新しいアトラクションや施設が増えているのが魅力の一つです!!