【フランスの住宅】フランス人の交渉術 〜ヒーローになった旦那〜

Bonjour〜!!

いよいよ当サイトからお届けする南仏アパルトマン事情の内容を公開します!!

ここに行き着いたあらすじ内容はこちらを

【フランスの住宅】南仏アパルトマン事情のリポートを始めます!!

2017年6月27日

 

先週の金曜日にアパルトマンに入居する前の

「assemblée générale des copropriétaires (所有者の総会)」という名の

管理会社との説明会がありました。

相変わらずなフランスですが、

その1週間前に急に届いた分厚い書類。

 

GONZO

マジか・・・

っと、旦那・・・

絶句しながらその分厚い書類に目を通し出して珍しく深夜までその書類にブツブツ。

そして、急に先週の頭、

GONZO

金曜日、会社休むから。

っと言い出しました。

JAGAKO

・・・何事?

と、思ったら新しく引っ越すアパルトマンは新築なので、入居前にいろいろな契約の確認があります。

3月の頭に内覧視察があった際は本契約する前にいろいろと要望を申し出て変更したのにも関わらず、変わっていなかったり・・・。

まぁ、これはPromoteur(販売店)の人が変わった関係でちゃんと引き継ぎが出来ていなかったのが理由ですが、新しい販売店の担当になったマダムが、

販売員

知らない。

分からない。

の一点張り。

フランスあるある販売員で、購入者の事を考えない人だったりして、アパルトマンを作る建設会社の現場監督に

旦那キレる。

そして、今までのやり取りを聞いた現場監督が直接旦那との交渉窓口になってくれる事になってある程度問題解決。

そんな、事があった後の管理会社との説明会

その説明会前の契約確認用の書類と呼び出し状

その契約書類に確認事項を発見してしまった旦那は休む予定ではなかったのにも関わらず、会社の社長に都合をつけてもらってまで会社を休んで挑んだ説明会。

たぶん、日本だったら・・・

JAGAKO

へー、そー。

で、簡単に終わりそうな説明会ですが、フランスでは・・・

いや、意見を言う人がいるからか?

1日がかりの説明会でした。

大切な契約書類に目を通さないで話している内容がチンプンカンプンの新住居者も居ましたが、ほぼ全員参加。

さて、どんな内容か?

まずは、細かく、アパルトマンの保証期間がある1年、2年、10年の間でそれぞれ保証になる項目が違うのでその確認。

そして、共有場所のルール。

その中で、

あるマダムから・・・

クレーマーマダム

契約した時に地下駐車場にボックス式の車庫が出来る。って聞いていたのに出来ないってどういうことよ!!

と、文句を言いだすマダム。

共有スペースになる地下駐車場は1年間、

小さなトラブルが大きなトラブルにならないように個人で勝手に変更(工事)が出来ません。

現場監督

勝手に自分達では変更は出来きません。

もし、何かあった際のgarantie(保証)はありません。

っという説明聞いて、不満爆発

アパルトマンの現場監督から、その後も詳細説明をされても納得のいかないマダム。

そこに、言わなきゃいいのに〜と、思いつつ、

旦那・・・

GONZO

マダム、ちゃんと契約書類を確認しましたか?

マダム・カサノバ(販売店のマダム)から地下駐車場は通常、

ボックス式では無いけど、出来る。

と聞いたんですよね?

 

クレーマーマダム

そうよ!だから、やりたいのに出来ないじゃ無い!

 

GONZO

マダム、

ボックス式にしたいのならば自分から事前に申し出ないといけないんですよ。

お金が別でかかるから必ず自分から申し出ないといけないんですよ。

※出費は出るけど自分達でやらなくても建設会社が始めに作ってくれる。それも、自分達でやるよりお値打ち。

ちゃんと、マダム・カサノバに確認しましたか?

契約書類にも書いてありますよ。

サインしたんですよね?

確認しましたか?

その言葉に・・・マダム、

クレーマーマダム

・・・絶句。

 

この辺りから旦那を見る目が変わった新住居者たち

 

JAGAKO

、だんなよ〜!

あんさん、販売員なの?

現場監督なの?

いやいや、同じ新住居人なんだからね〜〜〜!!

っと、内心びくびく。

みんな、一斉に旦那に注目するから、

その前に座っている私は緊張・・・。

「席変われよ!」って何度思ったか・・・。

JAGAKO

私、

目立つの嫌いやねん。

注目されるの恥ずかしいねん。

 

そんな私の気持ちとは裏腹に旦那、

その後も攻める。

そして、

「管理費・共益費が高いと思う。」

と、全住人から意見が出て、

管理会社のゲイ疑惑のムッシュー、

何にどれだけお金がかかるのかを説明。

みんな納得し出した中、

うちの旦那・・・(゜д゜;)

また、反論

GONZO

建物全体にかかる電気代、ガス代等が年間こんなにかからない。

これは明らかにおかしい!

と、主張

旦那は仕事柄そぅいう計算と交渉を毎日しているので、

管理会社に計算し直させて、

なんと!

月40ユーロの減額に成功!!

年間480ユーロの管理費・共益費の減額!!

(本日のレートで124ユーロ@約59,520円

それも住居者全員!!だったから、

これには新住居者たちみんなびっくり!!

賞賛の眼差し。

「管理費が高い、高い!!」と言っても内訳の詳細を説明されて、

建物にかかる光熱費等を計算するのには専門的な知識がなければ丸め込まれるだけ。

でも、管理会社には残念な事に旦那は反論できる武器があったので、

管理会社のゲイ疑惑のムッシューしぶしぶ、減額に。

(って、いうより計算自体が間違っていた!)

実は、新しいアパルトマンは初めの1年間は管理費等が高いのが普通。

1年間を通して、住居者がどれだけ利用されるか分からない光熱費やガス代。

建物全体がすべて完売では無かったので入居者が決まっていない数軒のアパルトマンの光熱費も入れて住居者数で割るから各一部屋にかかる光熱費は予防線を張って割り回しで計算しておかなければいけない。(らしい。これ、裏事情。)

それも上手い事、専門知識がないと反論出来ない部分に上乗せするのは会社側の利益や保証を考えたら通常な事。

だから上乗せで計算しているのであろう。っという事に気づいてしまった旦那は管理会社の裏の事情も把握しながらの交渉だったため、

管理会社側は言い逃れ出来ない状態でした。

例えば、今回私たちのアパルトマンの契約事情だと、

「entretien toits terrasses(屋上のメンテナンス費)」がありえないぐらい高く見積もられていたのですが、

これ、どういう内容の項目かというと、

地下駐車場にあるボイラーから最上階まで全部の建物を温めたり、冷やしたり、建物とそこへ住む人が快適に過ごす循環機能が備わっています。

そのための暖房器具へ送る電気だったり、料理をする電気やガス、お風呂場のお水を温めたりするためのボイラーがもしも故障したり、何かあった際の予防策として、屋上のメンテナンス費が高く見積もられています。

注意

アパルトマンや建設会社によって作り方やシステムが違います。

その消費量の計算がおかしい事を主張した旦那。

個々の部屋の大きさで使う消費量は違うので電気代・水道代は別で支払うのに、アパルトマン全体を維持するための共益費が高すぎると。

例えば、

GONZO

共有スペースになる駐車場の電気や自動シャッター、エレベーターなどに年間こんなに消費電力はかからない!!

と・・・。

建前では1年後に電気・ガス代等、年間消費量が安かった場合はお金が戻ってくる

と、いうシステムなのですが、それは名目でそんな返金があってもたかが知れている程度になる場合も多いので初めの段階で交渉しなければいけないのだと。

と、いう事で完全に説明会が終わる頃には旦那に注がれる眼差しが変わって

いつしか旦那の周りに人が集まる・・・

JAGAKO

だ・か・ら、目立つの嫌いやねん!!

恥ずかしいねん!!

っと、隣で思いつつ、

旦那は今日のヒーローになったおかげで、

これから問題が起きた時に管理会社と交渉して欲しいと言われる程。

JAGAKO

いやぁ〜ん!!

目立つの嫌いやねん!!

みんな、うちのチャイムを鳴らさないでね〜!

ひっそりと目立たないで暮らしたいの。

と、内心目立つ旦那に困惑な私

その後、

うちの旦那よりも強者のインテリアコーディネーターを雇って現場監督と直接交渉させて間取りを変えさせた年配のマダムと

自ら、「カスタマイズする!」と、現場に赴き作業してしまうムッシューがいて、

(本当はダメ!!規約違反だけど、強者はいるのよ。だって、ここはフランスだから。)

初めに交渉したら間取りとかが変わる事を知った新住居者たちは個別にアパルトマンの現場監督に意見を求める人で溢れてしまいました。

みんな、もぅ、完成して、今週から入居出来る間際になって、

「あーしたい、こーしたい。」と、

不満爆発!

私達も契約規約に添いつつ出来るところは変更しているので、

JAGAKO

やっぱりみんな間取りを変えたい。あれ、これ、変えたい。って思うんだ〜

っと、その光景に唖然

例えば、窓に付くサッシ部分にペアで付けられるVolets roulants(シャッター)を手動からvolets roulants électriques(電動シャッター)に変更したい場合は販売店に申し出る事など・・・

Volets roulants(シャッター)

日本でいう雨戸の役割をします。

南仏では春から夏の間は日差しが強く、日差し避けとしても使われ、冬の時期はミストラルという台風並みの強風に見舞わられるのでその風予防として。

そして、何より、防犯上の安全面を考慮して、すべての窓にこのローリング状のシャッター式雨戸「Volets roulants」が備え付けてあるのが一般的です。

ただ、アパルトマンのデザインによってはこれが開閉式の(観音開き)木枠の場合もありますが安全面、防犯面、そして長期活用にはデザイン重視よりも(特に南仏では)「Volets roulants」を利用してある場合が新築アパルトマンは多いです。

これは電気の配線状、後から自分たちで付けると電気屋さんを呼んだりと、器具+工賃代も必要になる事を考えて、出費が出てもいいから初めにメインの窓だけは自動シャッターを付けてもらう様に申し出ていましたが、チラホラ要望があった様で、この手動から自動への切り替えは無料で変更可能だったりします。

そういった内容はあらかじめ記載されている場合もあれば、要望に応じて切り替わったりもするので(フランスあるある。)

少しでも疑問に思う点がある場合は相談した方が良いのです。

でも、知らない人は後から文句ばかり・・・。

要は、契約書類や規約内容をよく読んでいないだけ。

そして、一番重要なのに交渉しないだけ。

確かに分厚い契約書類を読み解くのには時間がかかります。

でも、決して安くない、

一生ものになるかもしれないアパルトマン購入なのに契約書類に目を通さないなんて

私はあり得ないと思います。

JAGAKO

これは、どぅいう事?

と、専門家が作成した規約は一般市民には分かりにくい文面もあります。

そこに疑問を抱かないで全部の契約書類にサインをしてしまうのは危険だと思います。

だから、旦那は(あっつ、なんだかんだ言って旦那さま頼りですが。シレッつ。)規約を確認しては自分たち希望の必要最低限の変更が可能かを担当の販売員に確認していました。

そして、保証や何かあった際の対処はいつまで、

どこまで販売店や管理会社が請け負ってくれるのかを・・・。

販売員からみたらうざい顧客かもしれないけど、

後から不満爆発でタラタラ言うのはスマートではない。

ただ、

そぅいう交渉は普通出来ないものだと思うのが一般的。

実は旦那も契約する前は不満爆発している新住居者たちと同じように販売員から言われた事を鵜呑みにしていて、

GONZO

そんなの出来るわけない。

の一点張り。

JAGAKO

でも、まだ、更地にもなっていない状態から契約をしてお金を支払うのに

簡単な間取りの変更や要望が聞けないなんてあり得ない。

言ってみなきゃ分からない。

っと、ダダをこねた私

結局、旦那、

GONZO

ウチの嫁が・・・

っと、また悪者にされつつ、

担当の販売員に確認してもらったら・・・

販売員

直接アパルトマンを作る建設会社に連絡して。

※ここ、フランスあるある。完全分業体制だし責任を負うような仕事はしない販売員。

っと、言われダメ元で確認してもらったらアッサリ変更する際の見積もりを出してもらえて変更。

後から、自分達でリノベーションをしたら、2倍、3倍する様な料金内容も何もない状態から作るのでトータルで見たら安く済むことになる

これをきっかけに交渉次第だと旦那は学んだので今回も相手が言い逃れできない案を主張。

たった、月40ユーロ

されど、月40ユーロ!!

住んでいる間は絶対に支払わないといけない管理費と共益費。

少しでも安い方がいい。

その浮いたお金を違うところに回せる。

合理的な考えと、打算的な旦那の交渉術は圧巻でした。

 

そして・・・

その日の夕方には、息子の幼稚園の校長先生から

校長先生

共益費とかを月40ユーロ安くなる様に交渉したんだってね〜

っと、速攻話が伝わっていてびっくり。

(たまたま、校長先生の息子が購入したアパルトマンと同じ住居者になるの。なんたる偶然なのか・・・それも同じ階の隣の隣。(^▽^;)もろ、ご近所。)

 

旦那と出会って13年目

出会った時、

お金が無くて冷蔵庫の中には水とバターと

ハムしか入っていなかった学生時代。

ビールやワインがあれば贅沢な晩餐。

今では、

余裕ぶっこきの、

うちの中では屁こき男で、

何やってもパナし男で、

その上人の話は常に上の空のマイペース男。

離婚の原因ばかりが目に付くフレンチ男だけど、

若い時に苦労した分、

少しだけ心にもお金にも余裕を感じられる、

やる時にはやる男に成長した模様。

そんな旦那に私が今回、

1番びっくりよっ。エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?




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ABOUTこの記事をかいた人

日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。