4月になりましたね。
うちの息子、今年の春から日本では幼稚園入園の年になります。
っと、言う事で毎週土曜に開講される日本語補習校へ入園しました。
フランスでは昨年の9月から(フランスは9月が新年度スタート)
一先早く、
現地校の幼稚園に入園したので日に日に日本語よりもフランス語が強くなってきて
バイリンガル教育の一歩でもある日本語との触れ合いや日仏、日日家族との交流も増えればいいなぁ。っと思い入園を決めました。
(絶対に行かせなければいけない・義務ではない。のが日本語補習校の特徴。)
っと、前置きが長くなりましたが、
4月と言ったら日本では新学期・入園・入学式シーズンですね。
フランスでは、「Pâques(パック)」の季節です。
今日はこの「Pâques(パック)」についてお話したいと思います。
「PAQUES(パック)」とは何?
フランスで「Pâques(パック)」とはイエス・キリストの復活を祝う
「復活祭」と呼ばれる国民の祝日で、
春を告げる日でもあります。
日本だと英語のイースターの方が一般的でしょうか?
そしてフランスでは、
「Vacances de Pâques(ヴァカンス・ドゥ・パック)」
というヴァカンスで復活祭前後の2週間はお休み(日本でいう春休み)になるので、
子供には嬉しいですが、親にとったらまた休みかよ・・・。っという気持ちです。
ちなみに、
「Pâques(パック)/復活祭」の祝祭日は移動祝祭日とも言われ毎年日にちが変わります。
2017年の今年は4月16日です。
その復活祭翌日の月曜日は「Lundi de Pâques(ランディ・ドゥ・パック)」
と言い大人もお休みです。
歴史的には「春分後、最初の満月の次の日曜日」と言われています。
「PAQUES(パック)」と言ったら?
フランスへ来て今までなんとなく西洋の行事が日本ではいつのまにか
大々的なイベントになっているのですんなりフランスの行事に適応してしまう私ですが、
元々クリスチャンでも何でもない私にとったら、
西洋のお祭り事もいつしか商売にして日本独特な感覚で発展する日本の文化。
外国人から見たら不思議な日本の商売事情に違和感なく、そして本当の意味さえ知らず、
ただ、ただ、受け入れているだけだった事を知り、
旦那家族のおかげでヨーロパの文化や習慣を知るきっかけにもなった本当の復活祭。
毎年、カトリックの大切な祝祭日を経験して意味を深く知る事が出来る
大切な時間でもあります。
そして、
宗教色の薄い日本だからこそ定着され続けているXmasとバレンタインとハロウィン。
それぞれ、
キーワードになるモノがあるのですが、
「Pâques(パック)/復活祭」でも欠かせないものがあります。
それが、
「卵」
今では日本でもケーキ屋さんやデパートなどで
「イースターを祝おう!!」っと、
卵型のチョコレートやケーキなどを見かける様になってきたので
知っている方もいるかもしれないですね。
ちなみにwikipediaより紹介されている文から抜粋すると、
見た目には動かない卵から新しい生命が生まれ出ることから、
死と復活を象徴しているとされる。
引用元:復活祭(2017年5月1日 (月) 10:25 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』wikipedia
っと、いう事から卵がシンボルなった模様。
でも、実物の卵よりもいつしか卵や鶏をモチーフにしたチョコレートやケーキが
「Pâques(パック)/復活祭」=卵型チョコレートを確立。
大量に販売され、その消費の凄さと言ったら・・・。
バレンタイン以上の販売と消費ではないのか?っと思うほどです。
毎年小さい子供が多い場合はお家のお庭やお部屋に卵型チョコレートを
「うさぎさんがたまごを隠したんだって。探してごらん。」っと言って、
いろいろなところに隠された卵型チョコレートを子供たちが探したりします。

2016年ワイナリーの春イベントにて
昨年の春にお呼ばれしたあるワイナリーでのイベントで探した卵型チョコレート。
私たち家族は子供が少ないので、復活祭当日は
大人も子供も人数分pâtisserie(パティスリー/洋菓子店)か
Chocolatier(ショコラティエ/チョコレート専門店)のお店で旦那が購入するのが
毎年の役まわりです。
(追記:初めて一緒に探し回ったらあまりにも料金が高い事にビックリ。毎年みんなに一つづつ購入していた旦那に逆にビビった。っと言う新発見の今年。)
っと、いう事で、フランスへ来てからチョコレートはバレンタインよりも
この「Pâques(パック)/復活祭」で大量に食す事が多くなりました。
「PAQUES(パック)」の定番料理は?
毎年の事ですがクリスマス並みにいろいろと準備が多い
フランスの「Pâques(パック)/復活祭」。
「いつも手伝うよ!」っと言うのですが義理母は家族同然の大親友と準備してくれます。
そして、前菜やデザート、メインの付け合わせは変わっても絶対に変わらないのが
メイン料理の「仔羊」!!
その中でもフランス語でGigot d’agneau(ジゴ・ダニョー)という
「仔羊のモモ肉」!!
1年に一回必ず、フランスの「Pâques(パック)/復活祭」では
「仔羊のモモ肉」を食すのが定番です。
実は、
同じヨーロパでも国や地域によっては伝統料理が違ってきます。
だから、”フランスの〜”を強調したのですが、
各家庭のルーツ次第で「Pâques(パック)/復活祭」の定番料理が
違ってくるかもしれないですね。
そして、典型的日本人の私には全然馴染みのなかった「仔羊」は、
「癖があって美味しくない。」っという初体験からいつしか美味しく頂ける料理になりました。
これは、調理方法や味付け、そしてモノ自体の目利きが抜群に上手い
フレンチママンのおかげでもあります。
是非、春の美味しいワインと旬の食材、
そして春の訪れを感じながら共に食して欲しい「Pâques(パック)/復活祭」料理です。
↓↓↓こちらがメインの「仔羊のモモ肉」!!
すごく大きくて食べ応え抜群です!!

「Pâques(パック)/復活祭」の定番料理

2016年の前菜

2016年のメインと付け合せ

2016年のデザート①

2016年の手作りデザート②
ちなみに、シャンパンを開けておつまみを頂き(アペロの時間)
メインの前にフォアグラを食べるのが私たち家族は定番です。
そして、デザートの前にフロマージュ(チーズ)とサラダを頂いてようやくデザートです。
もう、メイン料理を食べる前にお腹がいっぱいに陥るフランスのお食事会。
さてさて、
今年の「Pâques(パック)/復活祭」はどんなご馳走が待っている事やら・・・。
楽しみです。
まとめ
毎年、4月の「Pâques(パック)/復活祭」と
12月の「Noël(ノエル)/クリスマス」は、
ヨーロッパでは2大イベントとして昔から子供に受け継がれる大切なイベントです。
日本に住んでいるとちゃんとした意味も分からず、
西洋のイベントも日本のイベントもお祝いし、
日々何かしらのイベントに便乗するのが当たり前でしたが、
本当の文化とは何か?
本当の歴史とは何か?
その本当の意味を知り、家族で集まる祝祭日は日々働きづくめで働く日本社会とは全然違う世界があります。
そして、海外で生活する事により、日本の伝統行事の奥深さ、大切さを改めて知り、
2つの文化・習慣を学ぶ3歳児の息子にも日本語補習校を通じて、
私の故郷、島国日本の事を知って欲しい。
っと、つくづく思います。
それは、
私自身が子供の成長と共に昔の自分を思い出すからかもしれません。
毎年、遠く離れて暮らしていた祖母から届く荷物の事。
祖母の手作りよもぎ餅と芋飴の独特の甘さ。
きっと、息子には義理母が作ってくれた「仔羊」が故郷の味になるのかもしれないですね。
あなたの家族の定番料理は何ですか?
あなたの故郷の味は何ですか?
大人になっても意外に忘れないものです。
最後に、
少しでもヨーロッパの文化を知って、
この時期限定の卵型チョコレートを食して頂ければ幸いです。
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