Bonjour〜!!
毎週末、どこかしらでフレンチ、日仏パーティーに参加しているじゃがっ娘です!
実は私、アルコールが弱いくせにお酒の場が好きで、居酒屋メニューが大好きなオヤジ系日本女子です。
そんな私は、フランスへ来てから料理作りにハマったので、まだまだ料理歴は短いですが、毎日作っていれば、いろいろな料理にチャレンジする機会が増え、料理のレパートリーも増えました。
でも、唯一苦手な料理があります。
それが、デザート!!
その理由は、日本のレシピ通りにデザートを作ると大抵フランス人には甘さが足りず、物足りなく感じられてしまう。
でも・・・
っと、言うほどの砂糖を投下するデザートを作るのにはどうしても抵抗があって、
カロリーが高すぎだよ!!
っと、葛藤が生まれ、なかなか外国人向けの甘い、甘いデザート作りに躊躇してしまい全然上達しません。
それもフランスでは、デザート無くして食事の締めくくりを感じないフランス人も多いです。
だから、デザートを制する者は、フレンチ料理を制す!!
っと、言うことで、外国人率が高い時の持ち寄り担当がデザートになると頭を悩ませてしまいます。
でも、在仏歴が長い日本人のお友達やフランス人マダムは持ち寄りデザートの定番をよく知っています。
そこで、多国籍の人が集まって美味しく頂けるデザートをご紹介します!
まずはじめに・・・
デザートと言ってもいろいろな美味しいデザートがあります。
その中でも、今回は、持ち寄り、おもてなし用の一皿に盛った、大勢でシェアするデザートをご紹介します!
●大勢で分け合える大皿デザート
●外国(フランス)のホームパーティーの定番デザート
●外国人が好む目線で選ぶデザート
鉄板!迷ったら「ガトー・オ・ショコラ」
フランスでは、チョコレートの事を「Au Chocolat(オ・ショコラ)」と呼び、そのチョコレートケーキを「Gâteau au chocolat(ガトー・オ・ショコラ)」と言います。
伝統的な製法を守ったGâteau(ガトー/ケーキ)から発想豊かな進化した斬新な「ガトー・オ・ショコラ」もあります。
ちなみに、フランス人だけではなく、ヨーロッパの人は、とっても「ショコラ」大好きです。
だから、小さい頃から愛される「ショコラ菓子」の種類はとても多いです。
そんな「ショコラ」を使ったガトーはフランスでは鉄板です。
レストランでデザートメニューに迷ったら「ガトー・オ・ショコラ」系のデザートを頼めば、個人差はありますがハズレなし?です。
そんな、「ショコラ」系のデザートは種類が多く、「Opéra(オペラ)」を始め、
「La mousse au chocolat(ラ・ムース・オ・ショコラ)」など、いろいろな「ショコラ」をベースにしたガトーが多いので、
とは、決めかねるため、ざっくりですが、「ショコラ」系のガトーをご紹介します!
ちなみに、「ショコラ」系のガトーは、お菓子作り初心者の人でも手作りで簡単に作れます。
以前、お友達に教えてもらった、「ブラウニー」を見習って自分でも作ってみたのですが、作業工程も簡単で初心者でも難なく作れました。
ただ・・・
っと、言われてしまいましたが・・・(悲)
リング状のシュー生地「パリ・ブレスト」
「Paris-Brest(パリ・ブレスト)」は、フランスを代表するフランス菓子の一つで、リング状のパイ・シュー菓子です。
フランスに住んでいるとスーパーでもよく見かけますが、やっぱり、Pâtisserie(パティスリー/ケーキ屋)専門で購入した方が美味しいです!
パイ・シュー生地のパリッ、ふわっに甘い生クリームなどがマッチして人気のガトーです。
日本の生クリームよりも激甘な「ガトー・オ・ムランゲ」
フランスには日本の定番ショートケーキはありませんが、ショートケーキの様にたっぷりの生クリームとしっとりした生地のガトーがあります。
それが、「Gâteau aux (fruits) meringué(ガトー・オ・(フルーツ)・ムランゲ)」と、呼ばれる「メランゲのガトー」です。
このガトーの特徴は、甘いホイップクリームの表面をバーナーで焼いて焦げた様に施します。
中はフルーツが入っているものが一番人気で、フルーツの甘酸っぱさがショートケーキに慣れ親しんだ私には懐かしく思うガトーです。
ちなみに余談ですが、フランスでは、ホイップクリームの事を「Crème Chantilly(クリーム・シャンティ)」と言います。
そして、フランスのカフェで「カプチーノ」を頼むと、生クリームが乗ったカフェが出されます。
ウィンナ・コーヒー???
オーストリアのウィーン発祥とされるコーヒー
そして、フランスのレストランなどのデザートメニューの説明書きにはやたら「Crème Chantilly」の文字。
日本のショートケーキとは違った激甘な生クリームのガトーがあります!
洋菓子の鉄板「ミルフィーユ」
上記の「ガトー・オ・ムランゲ)」に見た目は似ていますが、こちらは「mille-feuille(ミルフィーユ)」。
パイ生地にクリームを挟んだ(基本は3層)フランス発祥の歴史のあるお菓子です。
通常はシンプルに粉砂糖が上に振ってあるのが定番ですが、このガトーはフランス人大好きのホイップクリーム付きです。
甘酸っぱさとふわふわしっとりな「タルト・オ・シトロン・ムランゲ」
フランス人大好きな甘さと酸っぱさがマッチした「tarte au citron meringuée(タルト・オ・シトロン・ムランゲ)」というガトーがあります。
フランスではパティスリー、Boulangerie(ブランジェリー/パン屋)の専門店でも、スーパーでも定番ガトーとしてよく見かけます。
こちらもまた、また、生クリームたっぷりのガトーです。(笑)
っと、ツッコミたくなるほど、フランスではポピュラーなガトーです。
甘みと酸味が美味!「タルト・タタン」
「Tarte tatin(タルト・タタン)」は、りんごをキャラメリゼ(バターと砂糖で炒める)し、専用の丸い型に敷き詰めて、その上からタルト生地をかぶせてオーブンで焼いたフランスの定番のお菓子「アップルパイ」です。
食す時には再度、ひっくり返してりんごが見える方が上になります。
こちらのガトーは材料さえあれば、比較的簡単に作れるので、フランス人マダムがよく手作りで作ってくれる一品です。
だから、お家のレシピによって味がそれぞれ違うので面白いお菓子の一つです。
カラメルのほろ苦い甘さとプルプル感が美味しい「クリームカラメル」
「crème caramel(クリームカラメル)」は、牛乳と砂糖を混ぜた卵液を専用の型に流し込み、加熱してカスタードを凝固させたお菓子で、日本では「カスタードプディング」と呼ばれる卵を使ったデザートです。
フランスでは、大きな型にドォーンと流し込み固めた「クリームカラメル」を、お好きな大きさに切り分けて頂くのですが、カップ型のイメージが強かった私には、迫力満点なデザートとして、記憶に残りました。
こちらは、お店で買うよりもママンの味として、手作りの定番です。
みんな大好き!大人な味!!「ティラミス」
「Tiramisù(ティラミス)」は日本でも馴染みのあるイタリアのドルチェですよね。
フランスのお隣、北イタリア生まれの「ティラミス」はフランスでも気軽に作れる失敗の少ない簡単デザートです。
そして、人気があるので出されたらすぐに無くなってしまう大人気鉄板デザートです。
初心者でも簡単に作れるので、持ち寄りデザートで私はよく作ります。
こちらも日本人が好きな甘さよりもさらに甘い方が外国人には好まれます。
季節のフルーツを楽しめる「フルーツポンチ」
砂糖の甘さに飽きたら?フルーツのさっぱりさが美味の「Fruit punch(フルーツポンチ)」。
フランスでは、「フルーツサラダ」と呼ばれる事が多いです。※「フルーツポンチ」は、(飲む)カクテルを連想しやすいのだとか。
フランスではお酒のイメージが強いのですが、アルコール飲料を入れず、シロップや炭酸水を入れて子供も大人も頂けるデザートとして料理の締めにオススメです。
特に夏の暑い季節やこってり系のパーティー料理の後にはすぐにペロリと無くなります。
もちろん、いくつものフルーツを購入し、切る手間を考えたら、そのままのフルーツでも十分だと思います!
新鮮なフルーツをつまみながらパーティーを締める!
気軽さが大事です!!
「グラス」や「ソルベ」、「ガトー・グラス」は夏の定番!
夏の時期になると冷凍食品コーナーの一角全てが「Glace(グラス)=アイスクリーム」専用になり、大量に販売されますが、すぐにバカ売れして定員さんが補充しているのをよく見かけます。
我が家の冷凍庫も1/4が「アイス」で埋まります。
種類も多く、大人気の「ショコラ」系から、さっぱり「sorbet(ソルべ)=シャーベット、氷菓」まで、多種多様の「アイス」が販売されます。
バーベキューなどの後は、甘いガトーよりも冷たい、冷たい氷菓が一番人気です!
そして、「Gâteau glacé(ガトー・グラス)アイスのケーキ」は、夏の時期になるといろいろな種類が発売されます。
大きなサイズもあるので、大勢のパーティーでは重宝するデザートです!
【番外編】パン菓子?南仏名物「ラ・タルト・トロペジエン」
南仏名物のデザートに、「La Tarte Tropézienne(ラ・タルト・トロペジエン)」というパン菓子があります。
※又の名を、「 La Tarte de Saint-Tropez(ラ・タルト・ド・サン・トロペ)」
直訳すると、「サントロペのタルト(パイ)」と呼ばれ、マルセイユからカンヌ、ニース方面にある、「Saint-Tropez(サン・トロペ)」と言う小さな町が発祥のお菓子です。
1952年に南仏に移住したポーランド出身のパティシエ(ペイストリー・シェフ)のアレクサンドル・ミカが、「サン・トロペ」でお店を開き、「ラ・タルト・トロペジエン」を広めた事が始まりです。
元々は、20世紀初頭までは小さな漁村でした。
1950年代頃から、フランスを代表するアーティスト達の多くが夏のバカンスを過すようになり、今では、コート・ダジュールのリゾート地として有名になりました。
著名人の別荘があったり、美しい浜辺と景色の中でゆっくり過ごすために、特に夏のバカンス休暇で賑わう町です。
丸いブリオッシュ生地の真ん中を半分に切った中に、2つのクリーム(ペストリークリームとバタークリーム)を混ぜ合わせたガトーです。
パンは、オレンジのエキスを練りこんであるので、ほのかに爽やかなフルーツの香りが特徴です。
そして、上には大粒の砂糖がちりばめてあります。
ガトーというよりも昔懐かしいパン菓子にしか私は思えませんが、意外に高級パン菓子でびっくりします。(苦笑)
っと、いう事でどこでも買える訳ではないデザートなので番外編にしました!
【番外編】日本のケーキ!「抹茶ケーキ」
先日、お友達が持ってきてくれた抹茶ケーキが美味しくて、番外編としてご紹介します。
フランスでは近年、抹茶の粉が販売されるようになり、お抹茶をたてて飲む。っと、いう訳ではなく、ガトーなどに利用されたりして、「日本の伝統の味=抹茶」が浸透しています。
元々は日本人のパティシエの方が、抹茶を使ったガトーを作って、広めたり、日本旅行へ行ったフランス人が日本限定の抹茶のお菓子を持ち帰り、口コミ、SMSなどで広がったりしたのがきっかけですが、今ではフレンチのパティシエの方が抹茶を使ったガトーを販売されたり、じわじわと南仏でも抹茶が浸透しています。
日本人として、抹茶生産日本一の町で生まれた私としては、海外で抹茶のガトーが食せるのは嬉しい限りです。
そして、日本人好みの甘すぎないガトーが日本の抹茶のガトーだという事を認識してもらえ、フランス人の反応も面白いです。
【番外編】いろいろな種類が楽しめる「プチケーキ」
フランスのブランジェリーやパティスリーには、大きなガトーとは別にいろいろな種類が楽しめる小さなサイズのガトーも販売されています。
いろいろな種類のガトーを手作りで作るのは手間がかかるため、基本は購入するのですが、スーパーでも気軽に買えるので、急な来客、急な訪問の際には重宝します。
フランスのパーティーはゲストの人数がはっきり決まっている場合もありますが、お呼ばれするお家が広い場合は、誰が来るかの予想が立たない場合もあります。
だから、頭数が大体分かっている時のデザートなので、番外編にしました!
〜10人位のゲストが来る場合は、小さなガトーでも良いかもしれませんね。
【番外編】みんな大好き!?鉄板「ショコラ」
最後に、”デザート=ガトー”なので、小さな一口「ショコラ」はパーティーというよりもティータイムなどお茶うけ用ですが、デザートが足りなかったり、物足りなかったり・・・
子供用の「ショコラ」だったり・・・。
〆のカフェと一緒に出したり、状況判断でサッと出せる一口「ショコラ」があってもウケは良いので、我が家ではかなりの頻度で何かしらの「ショコラ」が常備品だったりします。
ただ、夏の期間は暑いので配慮して秋から冬、春先くらいに限定しています。
そんな訳で番外編にしました!
でも、お呼ばれして迷った時、ゲストがあまりアルコールを飲まないメンバーが多い場合など、ワインよりもデザートが喜ばれるけれど、時間がない!何を持って行けば良いのか迷った場合は、鉄板「ショコラ」でもウケが良いです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
10人以下の少人数から20、30人も集まるフランスのホームパーティー。
友達が友達を呼ぶ事もあり、初めて会う人も多い交流の場でもあります。
そんなフランスの食事の〆のデザートは、日本人だけだと結構スルーしてしまっても許されますが、フランスの場合は、デザートが出てきてようやくパーティーがそろそろお開きしますよ〜!の合図でもあります。
ただ、そこからまだ、まだ飲み出す場合も多く、アルコール度数が高いお酒が登場する事もあり、私は結構ギブアップになります。
そんな、パーティーの時間が長いのもフランスのホームパーティーの特徴でしょうか?(苦笑)
ちなみに、フランスではお菓子作りが好きなマダムが多く、手作りのデザートをいっぱい頂いてきましたが、基本的にデザートは一番手間がかかってしまうメニューが多いので、パティスリーで簡単に購入してしまう人が多いです。
ただ、経済的には手作りの方が断然お財布に優しいです!
そんな時でも、手作りでも、外国人が多い場合のデザート選びのご参考になれば幸いです!!