【南フランス】ドラクエ城?宿泊できるお城 〜シャトー・ヌフ・デュ・パプ〜

Bonjour〜!!

南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです!

暑い日が続く南仏から今日は、今が一番実りに実った収穫前のブドウにちなんだ話題に触れようかと思います。

南仏の風物詩とも言える光景があるのですが、6月〜9月がベストシーズンだと言われる結婚式ラッシュとワインの元になるぶどうの最盛期時期です。

ちょうど1年前に出会って12年目にして南仏男と Avignon(アヴィニョン)とOrange(オランジュ )の間に位置する「Châteauneuf du Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)」というブドウ畑が広がるchâteau(シャトー/お城)で結婚式を執り行いました。

出典:Googleマップ

夏の終わり、フランスのワイナリー周辺は実りに実ったブドウ畑を見る事が出来ます。

その光景を見ながら結婚式パーティーをする人たちで賑わうのも南仏ではお決まりのパターンです。

市役所の周りにはウエディングドレスを着た花嫁さんとその姿に群がる親族やお友達。

そして、その後、深夜まで繰り広げられる結婚式パーティーが定番です。

っと、いう事で今回は私たちが結婚式パーティーを行うために選んだ、

「Hostellerie du Château des Fines Roches(オステルリー・デュ・シャトー・デ・フィーヌ・ロッシュ)」という、château(シャトー/お城)とその周辺観光のおすすめスポットのご紹介をします。

 

 

 365度ブドウ畑に囲まれたドラクエ城

私たちが結婚式パーティー会場を探しに探してようやく希望に近い会場を見つけた場所は南仏マルセイユから車で1時間20分くらいの場所にあるchâteau(シャトー/お城)でした。

フランスに来て思う事は、

JAGAKO
フランスといえば、花の都パリ!!

が、代名詞で、素敵な重厚な歴史ある建物。

日本とは明らかに違う銅像や教会や歴史的建造物。

のイメージしかなかったフランス。

でも、南仏プロバンス地方に来て南仏のいろいろな場所へ行き、

思う事は・・・

JAGAKO

どこもドラクエの世界みたい。

バーチャルな世界が本当に目の前にあるんだ!!

現実にあるんだ!!

っと、いう世界を全く知らない初心者によくある素直な気持ち。

ちなみにドラクエとは・・・

ドラゴンクエストシリーズ(Dragon Quest Series)は、1986年5月27日に発売された『ドラゴンクエスト』を第一作とする、ゲームデザイナーの堀井雄二らの製作・開発、スクウェア・エニックス(旧エニックス)が発売している、日本製コンピュータRPGのシリーズ作品。

引用元:  ドラゴンクエストシリーズ 最終更新 2017年8月7日 (月) 17:08  UTCの版)『ウィキペディア日本語版』wikipedia

プロバンス地方に今も尚、残るchâteau(シャトー/お城)もずっと変わらない町々の景観・・・

すべての景色がリアル、ドラクエの世界。

照りつける太陽と年間を通してカラッと晴れている事が多い南仏は独特なオレンジ色(赤土)のプロバンスカラーと言われる建物から、北の方へ上がって行くうちに街の特徴を表す色もどんどん変わって行くフランスの景観。

同じフランスでも違う村、違う街、違う都市の建物の形やカラーがあって、近代化されるアートな建物と歴史的建造物との融合。

独特で本当に面白くて素敵な世界が現実にあります。

そんな、ドラクエの世界が大好きな私がこのchâteau(シャトー/お城)を見つけた時の第一声が、

あれ?何か建物が・・・??

JAGAKO

ドラクエ城だぁ〜〜〜〜!!!

と、思った事。

この道は・・・ なんだか冒険の匂いが・・・!?

丘の上にそびえ立ち、そのchâteau(シャトー/お城)までの一本の並木道を徐々に上がって行く過程が、まさに・・・

3月頃のワイン畑。かなり質素

JAGAKO

あっ、お城があった!!

宿に泊まってセーブしよ!!

という感覚に。(いや、私だけか?!)

だから、勝手に「ドラクエ城」っと命名。

注意

決して、マニアではないの。

ドラクエシリーズまで全クリしてた程ドラクエ好きだからって、決してマニアではないの。

決してパッと見、綺麗で立派なフレンチ・ルネサンス様式など中世フランス貴族や王族が建てた美しい古城とはまた違ったドラクエに出てくるような古城。

それも、観賞用ではなく宿泊ができる事。

 

ポツリと丘の上から下界を見つめ続けるお城。8月頃のワイン畑

それが、

「Hostellerie du Château des Fines Roches(オステルリー・デュ・シャトー・デ・フィーヌ・ロッシュ)」です。

 

オステルリー・デュ・シャトー・デ・フィーヌ・ロッシュとは?

 

このchâteau(シャトー/お城)はワイン畑に囲まれた古城のオーベルジュ(宿泊施設付のホテル)です。

《4つ星ホテル》

《サロンはゆっくりくつろげる空間》

 

《テラス席から下界を見下ろせます》

《景色を見ながら夕日が沈むのを眺めるのが◎》

最上階から眺める風景は本当にステキ!!

どこまでも続くワイン畑に圧巻!!

château(シャトー/お城)の周り一面ワイン畑が広がるこの古城へ訪れる多くの観光客がこのホテルに併設されているレストランでゆっくり過ごす事を目的としている人が多いです。

そして、この一帯のブドウ畑から作られるワインが世界でも有名な、

「 Châteauneuf du Pape(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)」赤ワインになります。

「Côtes du Rhône(コート・デュ・ローヌ)」地区の中でもフランス・ローヌ地方南部の最高峰と呼ばれる「 Châteauneuf du Pape(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)」で作られるワインは古代ローヌ河によって運ばれた丸石が地表を埋め尽くす、独特の土壌をもち、13種類というフランス内でも最多のブドウ品種を使用することが認められているという非常にユニークな特徴があります。

「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」とは、

「法王の城」と呼ばれる歴史ある名産地として知られています。

12世紀からアヴィニョンの教皇(キリスト教の最高位聖職者の称号)のためのワイン作りが始まり、教皇の別荘が作られたので、

「シャトー・ヌフ・デュ・パプ(教皇の新しいシャトー)」というこの名が付いたとされています。

 

ちなみに価格は個性ある13種類の品種をブレンドして作る技量が問われるためややお高めです。

その中でもワイン通に人気の赤ワインが有名ですが、

ワイン生産のわずか全体の約3%白ワインも作られています。

最も優れた白ワインと評されるため、フランスでも取り扱っている Cave(カーブ/ワイン専門のお店)は限られます。

補足

カーヴ(Cave)は元々、地下貯蔵庫、地下につくった酒蔵の事を指しますが、フランスでCaveCaves」と書かれた看板はワインを専門に販売しているお店の事を指します。

 

古城オリジナルワインも試飲できます。 左)白ワイン 右)赤ワイン

でも、この貴重な白ワインの種類を豊富に取り扱っているのもこの古城レストランの特徴かもしれません。

芳醇なワインの秘密はこの小石が夜でも地表の温かさを保つ事ができること

 

《ゴロゴロ石がたくさん》

《背の低いブドウ畑が茶畑みたい》

それは、冬から夏にかけてミストラルと呼ばれる乾燥した強い風が吹くのでぶどうの木は低く、盆栽みたいです。

ミストラル

フランス南東部に吹く強い地方風(この地域独特の風)。

日本の台風時に吹く暴風の様にかなり強い風ですが、雨の無い、常にカラッと晴れた新鮮な空気なのでプロバンス地域の気候をつくる重要な役割を持っています。

通常、冬から春にかけて吹くので春の訪れを感じさせる強い風ですが、全ての季節に発生する年もあります。1日、2日で止むときもあれば数日間続くこともあります。

でも、この乾燥した気候のおかげでブドウに病気がつく事が少ないためBIOワインに力を入れている生産者が多い事も特徴の一つです。

BIOワイン(ビオ・ワイン)

農薬や化学肥料を用いら無い有機栽培で出来る限り自然のままの製法で作られたワイン。

フランスでは近年、ワインも含め農作物、穀物、調味料、化粧品、乾物、加工品など人間の口に入るもの触れるモノにBIO商品が多く、定価がやや高くても安心、安全な商品として認知されているのであえてBIO商品を選ぶ人が増えています。

太陽をいっぱい浴び、熟した8月頃のブドウはかなり甘いです!

古城の周りを散策してみるのも面白い!!

 

そして、古城のお隣にはワイナリーや直売店があります。

直売店では直接日本に送る事が可能

S.A.R.L. Les Caves du Château Des Fines Roches DOMAINES MOUSSET

こちらでは、ツアー見学会や試飲会など各種イベントも扱っています。

そんな古城から見下ろす素晴らしい景色とプロバンスの匂いや味を堪能できて、

ホテル内にあるレストランでは地元南仏の食材を使ったプロバンス料理を味わえます。

普段とは違うひと時を満喫できる場所です。

 

 レストランのメニュー例

このホテルは、Certificate of Excellence (エクセレンス認証) ホテルにも選ばれた4星ホテルです。

ホテル営業、レストラン営業だけではなく、各種イベントも行えるセミナー室も完備してあるホテルです。

オーナーが元有名な広告代理店勤務を経て、20年前にこの歴史的古城を購入してレストラン営業に至った方。

元アメリカ合衆国クリントン氏とも面識がある顔の広い人でもあります。

そして、このホテル専属のレストラン内で腕を振るうシェフ Nicolas JAY(ニコラス・ジェイ)はいろいろなガストロノミーイベントや大会に出場する信頼の置けるフェフでもあります。

そんな、シェフの料理を一部ご紹介します。

amuse bouche (アミューズブーシュ)

前菜

 

メイン:魚料理1

メイン:魚料理2

 

メイン:肉料理

フロマージュ

 

デザート1

デザート2

このシェフの創作デザート1がかなり衝撃的で、初めは全体にかかっているココナッツの粉がすっごく好きじゃない&手前のクッキー?に挟まれているガトーがすっごくアルコールの効いているのが苦手で、

JAGAKO

あぁ〜残念!

最後のデザートで外したな〜。

っと思っていたら、

その横に添えられているエスプレッソの少し苦めのアイスと一緒に食べると・・・

JAGAKO

あら〜不思議!

そして、お皿全体に散りばめられたココナッツの粉と一緒に食べて、

JAGAKO

再び、あら〜不思議!!

なにこれ?

味が3段階に変化する!!

こんなデザート初めて!!

と、最終的にはペロリと食べられてしまう程、不思議かつ美味しいデザートに。

そして、最後に・・・

最後の〆のカフェを頼むとプチガトー付

余談ですが、お子様メニューもお願い出来ます。

お子様メニューのレベルが高い!!

 

【お店情報】

Hostellerie du Château des Fines Roches

ポイント!!Certificate of Excellence (エクセレンス認証) ホテル

●住所:Hostellerie du Château des Fines Roches 1901 Route de Sorgues 84230 CHATEAUNEUF-DU-PAPE,France

●電話:04 90 83 70 23

●予算:ランチコース28€/33€/57€、ディナーコース44€/57€、フルコース86€、単品メニューあり。お子供メニューあり。詳しくはお問い合わせください。

●営業時間:ホテル/年中無休、レストラン/ランチ12:00〜14:00、ディナー19:00〜21:00

ポイント!!宿泊者だけではなくレストランご利用だけでもご予約可。

●交通・アクセス:マルセイユから車で約1時間20分、アヴィニョンから車で30分弱。
※現時点からルート検索ができます。
 
 
注意

Menu Gourmand 5 7 €の(コースと単品)のみ日曜日と祝・祭日営業。通常のランチコース(28€/33€)はお休み。

Certificate of Excellence (エクセレンス認証) ホテル

トリップアドバイザー(ホテルやレストランなど旅行に関する口コミ・価格比較を中心に情報発信しているウェブサイト。旅行情報コンテンツとしては、世界最大の閲覧数を持つ事でも有名なサイト。)の Certificate of Excellence (エクセレンス認証) は12ヶ月の間で一貫して最高のホスピタリティを提供し続けている、厳選され、来場者に認められた宿泊施設や観光名所、およびレストランに与えられる認証です。

 

あとがき

JAGAKO
日本のフレンチレストランはどこに行っても見た目もメニュー内容も日本人好みで美味しい!!

そう思えるのですが、

フランスの一流と言われるシェフは見た目の綺麗さだけではない、一つのお皿で人を驚かす事が出来る発想とテクニックを持っている独自性のあるシェフが多いです。

そこが、わざわざフランスへ修行に来る日本人の若手シェフが多く、有名シェフの仕事ぶりを学び、吸収し、自分の独自性を確立していくシェフが多い事もフランスに住んでみて気づく事です。

私たちが結婚式の会場にこだわった、

絶景と美味しい料理と地元のワイン。

JAGAKO

結婚記念日にまた、訪れる事が出来るメリットも結婚式会場をホテルレストランにして良かったなぁ。

っと思える一つです。

日本も同様結婚式場は気軽に結婚式場だけの場であって、毎年結婚記念日を祝う様な場所ではない事が多いです。

「箱貸し」といって結婚式パーティーだけが目的になります。

でも、実際にまた行ける場所。

そんな場所がある事で

JAGAKO

また1年、夫婦として頑張っていこうね。

っと、思えるのも長く夫婦生活が続けられる、夫婦の絆を再認識する瞬間なのかもしれません。

次回は、「オステルリー・デュ・シャトー・デ・フィーヌ・ロッシュ」周辺の観光スポットをお届けします。

 

追記:日本で手に入る Châteauneuf du Pape(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)

現地で、「 Châteauneuf du Pape(シャトー・ヌフ・デュ・パプ)」「Côtes du Rhône(コート・デュ・ローヌ)」地区のワインを試飲して購入する事が一番のベストですが、

JAGAKO

日本でも簡単に美味しいワインを手に入れたい!

または、

JAGAKO

ホームパーティーに持参するor記念日にオススメな一本を!!

っというこのエリアのワインをご紹介します。

まずはフランスのワイナリーショップの方に聞いたのですが・・・

フランスでは簡単に購入できても日本までは意外に出回っていないワインが多く、

(フランス国内、近隣諸国内で消費されてしまう模様。)

その中でも、フランス人が選ぶ、

JAGAKO

これは外さないでしょ!

っと、いうワインを選んでみました!!

POINT Châteauneuf du Pape 赤ワイン

 

 

 

最後に、あまりにも種類が多い、 Côtes du Rhône地区から出荷されるワインの中で、 Gigondas(ジゴンダス)という村から産出されるブドウからできたワインは質の良さ、味に定評があります。
 

JAGAKO

最後までおつきあい頂き、ありがとうございました!!




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6 件のコメント

    • 結衣様

      ご連絡ありがとうございます。
      こちらのホテル、駐車場完備なので、車で行かれて問題ないかと思います。

      • ご返信ありがとうございます。アヴィニョン1.ムスティエ1.ニース3泊でハネムーン考えているのですがゴルドとこちらがわアクセス的にいかがでしょうか?

        • 結衣様

          ご結婚おめでとうございます。

          楽しい旅になると良いですね。

          ご質問の件ですが、アヴィニョンから、シャトーヌフ・デュ・パプまでは近いのですが、シャトーヌフ・デュ・パプからゴルドまでは車で1時間ほどかかります。

          どこからがSTARTなのでしょうか?

          アヴィニョンからでしたら、アヴィニョン→シャトーヌフ・デュ・パプ→ゴルド→ムスティエ→ニースの順だと周りやすいと思います。

          ご参考までに。

          • スタートはアヴィニョンからになります、パリからTGVできて、レンタカーを駅で、つかまえ、そこから1泊し、ゴルドやルシヨン等巡り、セナンクとムスティエからヴァランソルのラベンダーを見る予定で、後にニースを考えています。ゴルドに泊まってしまうか、シャトーヌフ・デュ・パプに泊まるか。。アルルやレ・ボーまで足を伸ばす時間があるのか、、マストなスポットありましたらアドバイスいただけますか?あるいはアヴィニョンの壁外にとまるか、、。ハネムーンでシャンブル・ドットよりホテルのほうが良いですよね?

          • 結衣様

            ご旅行、楽しみですね。
            私は、只今日本に滞在しているので、青い澄み切った空とは無縁な日常にいます。(苦笑)

            ラベンダーが咲く頃に訪れるのでしたら、シャトーヌフ・デュ・パプに一泊するのも良いかと思います。
            ぶどう畑が、生い茂るのは7月〜8月ですが、ぶどうの苗の芽が芽吹いている時期ではないでしょうか。
            ゴルドは泊った事がないのですが、ゴルド内から見る景色も綺麗だと思うし、ゴルドの外から、イルミネーションと共に、ゴルドの街周辺の景色を見ながら宿泊するのも良いかと思います。

            南仏はどこのホテルに宿泊しても絵になる景色ばかりでほっこりするかと思います。
            日本の旅館の様に食に関してまで、すべてにおいてクオリティが高いホテルは稀なので、素泊まりで、周辺のレストランで美味しいところを探すのがポイントです。
            だから、シャトーヌフ・デュ・パプ周辺は広大な土地が広がる分、レストラン街など、何もない場合が多いので、ホテル食に興味があるかが決め手になるかと思います。
            逆に、ゴルド、アルル周辺は美味しいレストランが多いし街歩きが楽しいので、ホテルの雰囲気、お値段やサービスで選ぶのがオススメです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。