フランスで良かったと思う瞬間6選 〜前編〜

Bonjour〜!!

もう、4月ですね。

サマータイムになり、一時間早くなって日が長くなってきました。

先週末は、フランスの「Pâques(パック)」で月曜日もお休みでした。

我が家は今週末にもメンバーを新たに加えて「Pâques(パック)」があります。

《「Pâques(パック)」についてはこちらから》

【フランス情報】イエス・キリストの復活を祝うイースターエッグが象徴な復活祭 「Pâques(パック)」とは?

2017年4月1日

毎年家族で集まる口実になっている「Pâques(パック)」ですが、

昔からそういう家族が集まる習慣を大切にするフランス人が羨ましいです。

そこで、

前回、フランスが嫌いになるきっかけをあげましたが、

日本に帰りたいと思う瞬間10選!!〜海外生活の不満〜

2018年3月30日

今回はフランスの良い面をクローズアップしたいと思います。

 

食の都!?それは、食べ物の宝庫だから

フランスへ来てびっくりしたのが、

JAGAKO

∑(゚Д゚)なんだこれ!?

こんなにワインの種類って多いの〜〜〜!?

っと、驚いたことです。

ワインショップやスーパーのワインコーナーには低価格で美味しいワインがいっぱい販売されています。

美食家が多く、舌の肥えたフランス人が多いので、フランス料理は世界で一番洗練された料理だと言われる理由もフランスへ来て本格的なフレンチを味わって納得しました。

そして、その料理を生かすための食材の宝庫でもあります。

トマト、ジャガイモ、なす、きのこ類、りんご、みかん、ぶどう・・・など、ありふれた食材でも野菜や果物の種類も日本では見かけない形、品種やあまり一般的では無いスパイスやハーブも豊富です。

例えば、日本だと数種類のジャガイモが一般的に販売されていますが、フランスでは品種の数が多く、料理によって使い分けるレパートリーの多さにびっくりします。フランスに欠かせないバゲットなどパンの種類も豊富で、小麦粉自体が美味しいので日本では味わえないパン文化も堪能出来ます。

それから、

作り手自身が販売する「マルシェ」やイベントも多く、フランスの伝統を守り、受け継がれてきた製法を今でも守り続ける農家や酪農家たちのおかげで、美味しいフロマージュやワインなど無添加で安心安全な食材を取り扱うBIO商品(オーガニック食品)の種類も多く、ベジタリアン、ビーガン(菜食主義)などの人でも生活しやすい食文化がフランスにはあります。

そして、

多種多様の人種が入り混じるフランスでは日本では簡単に味わえない様な世界の食をその国に行かなくとも堪能出来ます。

ただ、サービス料、税金が高いため飲食店のお値段も高いのが難点ですが・・・。

 

芸術の都!?それは、芸術の世界に敏感だから

フランスには多くの美術品愛好家が多く、芸術に対してかなりの辛口評価ですが、そんな意見を言う、関心を持ってくれる人たちが多い事で、生み出され続ける芸術文化があります。

パリには美術館、博物館や小さなギャラリー、期間限定の個展など様々なアートの世界が短に感じる事で常に五感を刺激されます。

JAGAKO

∑(゚Д゚)えっつ!?

そんなモノも芸術になっちゃうの???

と、いう面白い発想をする芸術家、デザイナーが多いのもフランスならではです。

そして、実は芸術家、美術家、小説家、各デザイナーなどの地位などが認められ、日本よりも個人で活動する生きやすさがフランスにはあります。

何かに精通している人に対して厳しい意見や批判もしますが、(←まず、批判から入り最終的には相手を認める寛大さがあります。)尊敬の眼差しを素直に表現してくれるフランス人も多いです。

だから、評価してくれる人がいる。

いろいろな意見を聞いて、さらにインスピレーションが湧く人、

人の意見なんて十人十色、人の意見に左右され無い独自の「美学」を全うする人。

いろいろな思想の人がいます。

何よりも、自分を見失わないで創作意欲が湧く生活環境がある事。

フリーランスで活動する芸術家に対してのコミュニティーが意外に多い事。

そこが、独自のアイデア、独特のデザインセンスで世代が変わっても愛され続ける美術品・装飾品を生み出せるデザイナーが多いのもポイントが高いです。

 

ファッションの宝庫!?美意識の高さは生まれた時から

言わずと知れた有名ファッションブランドが多いヨーロッパの中でもフランスのパリコレは世界的にも注目度が高く、パリコレデビューするデザイナーやモデルにとったらファッション界で勝負する場、そして生き残れるかの場でもあります。

街に溢れるファッションはどれも流行をベースにデザインされ、老若男女おしゃれで素敵な衣服をまとった人たちが多いのもフランス人の特徴です。

そして、生まれた時から着せる赤ちゃん服のデザインもおしゃれで洗練されているものばかり。

歩き出し、走り回る様になった子供服も大人顔負けのデザインと色彩と機能性で、

「衣服をまとう=おしゃれを楽しむ」

っと、いう事を子供の時から体感し、20代、30代、子育てが終わった60〜70代のシニアですらオシャレな人が多いフランス人。

「自分を着飾る事=年齢は関係ない」

日本のファッション雑誌を開けば、20代から30、40代の服はどんどん落ち着いた地味な色彩でエレガントさを強調しますが、フランス人女性のシニア層が真っ赤なドレスや花柄の可愛い服を着ていて、

年齢に合わない。

ダサい。

っと、思うよりも着こなしによって素敵に見えて、年をとってこそ生き生きとした服をまとうシニアからファッションの極意を学ぶ事も多いです。

そんな、デザインを生み出せるデザイナーが目まぐるしく進化していかなければいけないファッション界で生き残り、評価が高いトップデザイナーが次々と誕生していくのもフランス社会の特徴だと思います。

何かにつけて議論し、評価し、理屈っぽいフランス人だからこそ新しいデザインが生まれ育つのだと思います。

 

《なるほど!外国人から見た客観的なフランス人とは?》

 

 

変わらない街並みがある。それは歴史的建造物があるから

パリの最大の魅力は、歴史的建造物が未だに多く存在しているおかげで、歴史ある街並みが昔も今も世界中の人を惹きつける魅力があります。

市や国で外観を変える事を厳しく制限しているおかげで、内装のリノベーション技術が発達し、街並みの建築素材や色は微妙にしか変わらないため、フランスの街々で特徴的な建物、色彩的な統一感などがあります。

例えば、

フランス各地にある人口2000人以下、遺産や遺跡を保護する目的で、

「Les plus beaux villages de France(フランスの最も美しい村)」に認定されている田舎の小さな村があります。

以前ご紹介した南仏にある天空城と呼ばれる「ゴルド」もそうですが、

【南仏観光情報】アヴィニョン近郊の骨董市が有名なリル・シュル・ラソルグとフォンテーヌ・ド・ボークリューズ 〜透明度抜群の川とは?〜

2017年5月31日

歴史的建造物を大切にし、今尚昔の面影を残し、共存している村人達が存在します。

広大なフランスの国土には、北から南にかけて独特の街並みがあります。

そこが、フランスの良いところでもあります。

 

緑が多い。それは自然が隣り合わせ

フランスの国土の面積は63万2,834平方キロメートル、(フランス本国は55万1,695平方キロメートル)そのうちの30%が山地や丘陵で、70%が平野です。

お隣のイタリアに比べるとかなり平坦でまっすぐと地平線まで続く様な高速道路が広がり、スピードの最高速度が100km以上も出せるので、かなりのスピード狂でびっくりします。

緑豊かな畑や牧草地が多く、農地に適しているため、地産地消の農業国です。

そして、世界的に価値のある自然保護区として、保護されている、「カマルグ湿地地帯」、野生の動植物を守る、自然保護地域、公園などもたくさんあり、現地に住む人の生活に共存している姿が本当に素敵です。

そして、生活に根付いた居心地の良い緑豊かな公園が多い事もフランスならではです。

観賞としても、遊びの場としても本当に素敵な場所が多いです。

私の住むマルセイユは山も海も見渡せる景色が本当に素敵で、保護区域に指定されている「Calanques(カランク)」と呼ばれる氷河時代の地殻変動でできた入り江が数多くあり、水の透明度の高さに神秘的なオーラを感じます。

 

体育の授業がない。でも、アクティビティ環境がある

実は、スポーツ推進国フランス

でも、日本の様に義務教育を受ける幼稚園・小・中・高校には、

体育の授業は基本的にありません。

部活動もありません。

でも、夏季・冬季オリンピック選手でメダルを獲得する人は日本人よりも遥かに多いです。

補足

日本人がこれまで獲得したメダルは2018年平昌オリンピック終了時点までに累計497個。フランスは780個!!

特に多いのがフェンシング、陸上競技、自転車トラック競技、柔道、水泳のメダル獲得数が多いです。

JAGAKO

じゃぁ、オリンピック選手が多い訳ってどうして?

それは、フランスでは私立校は毎週水曜日、公立校は午後、学校がお休みです。

フランス事情あれこれ

サルコジ政権前は公立校も水曜日は終日お休みでした。

フランスは大統領が変わる度に色々な制度が変わるので、2017年にマクロン氏が大統領になって、2018年9月より公立校も私立校も水曜日は全日休校です。

2019年度より義務教育の年齢も6歳から3歳に引き下げられます。

JAGAKO

そう!

日本と違って2日行って学校がお休み、また2日行って2日お休みのサイクルが普通。

そして、約2ヶ月学校に通ったら約2週間のバカンス。

夏は約2ヶ月のバカンス!!

バカンス多すぎ!!

子供にとったら勉強しなくてもいいかもしれませんがその分、小学校からすでに宿題は多いし、小テストが毎回ある学校もあります。

そして、フルタイムで働く親にとったら、たまったものではありません。

でも、この毎週水曜日を使って習い事をいくつかさせる事が結構一般的でもあります。

もちろん、親の事情や経済的な面で何もしない子供もいるので学力・運動能力格差が広がるのですが、

アソシエーションの一環として市や国が補助金、税金を利用した施設も多いので年会費が安く、習い事の一環としてスポーツをさせる事も多いです。

例えば、フランスで人気の柔道が年間240〜320 €(うちの近所の施設例:大人も子供と一緒に参加できるアクティビティも多い)。英会話、ピアノ、バイオリン、水泳、絵画教室、ダンス、ヨガ、ズンバ、そして、夏の長期バカンス時期は団体でキャンプなど・・・。

それから、マラソン、サッカー、テニス、日本では珍しい乗馬、バレエ、船やスキューバーダイビングなど。

マリンスポーツ協会や各種クラブがたくさんあるので、学校内では体育の授業はなくともスポーツが短に習い事として気軽に体験できる環境があります。

南仏では、マリンスポーツのアクティビティも多いので、近所の海ではサーフィン、カイトサーフィン、カヤック、カヌー、水上スキー 、ジェットスキー、シュノーケリングなど、いろいろなクラブがあって、迷ってしまうくらいです。それ以外に、自然環境が整っているので、マウンテンバイクや軽い山歩きから登山など本格的なレベルまで多種多様です。

そして、

冬の時期はスケート、クロスカントリー、 スノーモービル、スキー&スノーボード(スキーバカンスが毎年あります。それも約2週間!)などのウィンタースポーツも盛んです。

そこから、突出したスポーツ選手が生まれ、スポーツ推進国フランスは、高い能力のスポーツマンを集め、フランスを代表する選手育成の「ナショナルトレーニングセンター」や国立の馬術学校、ヨット・水上スポーツ学校、スキー・登山学校などがあるため若くしてアスリートを育てる環境の中からオリンピック選手を多く輩出しています。

だから、初めは、

JAGAKO

体育の授業も運動会も無くて、運動不足で運動神経の無い子供に育ってしまう!

っと、心配していましたが、意外や意外、日本よりもスポーツをする窓口が広く、低価格でその道の専門のプロからの指導を受けられるので、スポーツやアート、音楽のスキルが身につく事がフランスの良い面でもあります。

 

まとめ

今回は、

フランスで良かったと思う瞬間全12選中の6選をご紹介しました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

次回は、後半の6選をご紹介します。

少し内容をご紹介すると・・・

フランス人の性格や生活環境、そこから生まれた税金が高いけれど、医療費や社会保障の充実などの詳細を赤裸々にご紹介します!!




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ABOUTこの記事をかいた人

日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。