Bonjour〜!!
今回はフランスのサヴァオ・アルプス地方からフランスの国境に近いスイス・ジュネーヴの魅力についてご紹介します!
スイスと言ったら?
スイスと言ったら、「アルプスの少女ハイジ」のテーマソングが頭をよぎります。
その「ハイジ」繋がりで、大自然の山々があるイメージとチーズ料理がスイスのイメージとして浮かび上がります。
それでは、実際のスイスという国はどんな国なのでしょうか?
4ヶ国の影響を受けるスイスとは?
スイスは隣国をフランス、ドイツ、イタリア、リヒテンシュタイン、(オーストリア)に囲まれている内陸国です。
・スイスとオーストリアに囲まれたミニ国家の一つで、中央ヨーロッパに位置する君主制国家
・首都はファドゥーツ
・欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国
スイスは、中央ヨーロッパにある連邦共和制国家で、将来、もし隣国など他国間で戦争が起こってもスイスは中立の立場である事を宣言し、その戦争の圏外に立ち、尚且つ、他国がその中立を保障・承認してくれる「永世中立国(えいせいちゅうりつこく)」ですが、欧州自由貿易連合に加盟している国です。
・1960年、イギリスが中心となって設立された自由貿易連合
・元々は、欧州経済共同体(EEC)に対抗するために、EEC非加盟の欧州諸国が加盟してきたが、中心国だったイギリスが1973年EC加盟に伴い脱退。
(※ 2016年6月23日にイギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票の結果、離脱賛成派が過半数を占めたため、欧州連合からのイギリス脱退が決定されている。)
・政治統合を目標とせず、域内関税撤廃の一方、EECと異なり共通関税の設定を行わないことを主軸とする連合体
結構、自分勝手な国だなぁ〜。
っと、いう第一印象を受けましたが、それだけ小さな国が、世界の強国に主張ができ、財政が安定し国が国として成り立つスイスにはここまでに行き着いた歴史があります。
それは、EU加盟国でもあり、EUの中心国でもある、強国ドイツ、フランスの隣国スイスだからこその立場があります。
そして、多国に囲まれたスイスは、隣国に近い地域ほどフランス語、ドイツ語、イタリア語を中心に話し、隣国からの政治的摩擦などを調和し、発展してきた国でもあります。
そして、スイスのグラウビュンデン州の公用語でもあるロマンシュ語も一部ですが使われます。
だから、小さい頃からスイスの学校教育は何カ国語も使い授業が行われるので、自然と2カ国以上(英語 + 隣国の言語)の多言語を話す事が出来るスイス人が多い多言語国家でもあります。
●正式な国名:Swiss Confederation (スイス連邦)
●首都:Bern (ベルン)
●人口:約800万人 ※内23%が在住外国人 (2012年)
●国土面積:約4万1,285㎢
●言語:フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語
●紙幣:スイスはEU加盟国ではないので、スイスフランを利用
●スイスの標高(最高地点):モンテローザ・デュフール峰(4634m)
スイス・ジュネーヴの空の玄関口「ジュネーヴ国際空港」
スイスは、ヨーロッパのEU加盟国ではないので、スイス独自の通貨(スイスフラン:SFr.)が必要になります。
町の中でも両替所はありますが、探す手間と空港内の両替所よりレートが悪い場合があるので、安定の空港内の両替所が一番安全で簡単です!
海外旅行で安心&便利なカードをお探しの方にはこちらを参考にしてください!
または、ATMでのキャッシング機能が付いているカードで、現地の現金を手に入れることも出来ます。
海外に住む私の経験から大きなお世話だとは重々承知の上ですが、
が、海外で過ごすための鉄則です!
ただ、カードが利用できない場所もあるので、その時のために少額ですが、両替をして持ち歩く事をお勧めします!
ちなみに、空港から町の中心に行く場合は電車かバスで行く事が出来ます。
スイス・ジュネーヴの中心、玄関口「GARE CORNAVIN(コルナヴァン駅)」
ジュネーヴの中心部の交通機関を利用するのであれば、一番訪れる率が高い、「GARE CORNAVIN(コルナヴァン駅。またの名をジュネーヴ中央駅 )
私が住む南仏マルセイユは、地下鉄(メトロ)が2線、路面電車(トラム)3線しかないシンプルな運行なので、初心者でもあまり迷う事がないのですが、ジュネーヴ市内の場合は、路線図を見ただけで、田舎者はフリーズしてしまいました。(苦笑)
観光客にはちょっと分かりにくいスイスの交通事情。
と、いう事でどの路線が一番早く目的地へ行けるのかをジュネーヴ在住の人に相談しました!
ちなみに、ジュネーヴはフランスに近いのでほぼフランス語が通じます。
いや、フランスじゃないのか?っと思うほど標識も町のあちらこちらから聞こえる言語がフランス語で、国境を越えてきたのにフランスの様でした。
ただ、違うのは、ユーロではなくスイスフランを使う事!笑
旅行者に嬉しい「Geneva Transport Card(トランスポートカード)」で乗り放題!
実は、ジュネーヴ市内のホテルで宿泊予約をし、ホテルでチェックアウトをした際に、「Geneva Transport Card(トランスポートカード)」1日利用券を無料で頂く事が出来ます。
これは旅行者向けの交通公共機関のフリーチケットで、ジュネーブ市内のスイス国鉄(SBB)の列車、バス、トラム、ボートが乗り放題になる嬉しいお得なカードです。
ジュネーヴ市内の主要場所へは乗り放題ですが、フランスの管轄になると料金を支払わなければいけなくなるので注意が必要です!
そこで、この「Geneva Transport Card(トランスポートカード)」用の路線マップがあります!
これはかなりシンプルで、ジュネーヴの主要場所へ無料で利用できる路線図なので、初心者でも分かりやすいと思います。
そして、このマップは「GARE CORNAVIN(コルナヴァン駅)」の 構内で手に入れる事が出来ます。
フランスに近いレマン湖畔(こはん)の町ジュネーヴとは?
「ジュネーヴ」は、スイス第2の都市(第1の都市はチューリッヒ)で、山々に囲まれ、緑あふれる景観と「Lac Léman (レマン湖)」のシンボルでもある、「ジェッドー(大噴水)」が有名な町です。
・中央ヨーロッパで2番目に大きい三日月型の湖
・スイスとフランスにまたがる広大な湖
・面積の約2/5がフランスに属し、約3/5がスイスに属す。
国連ヨーロッパの本部があり、国際機構の中心として各国から人々が訪れる国際色豊かな町です。
スイス・ジュネーヴのシンボル「ジェッドー(大噴水)」と「モンブラン橋」
ジュネーヴで一番の人気スポットに、「Lac Léman (レマン湖)」にかかる橋で、「Pont du Mont-Blanc(モンブラン橋)」があります。
その「モンブラン橋」から、眺める「ジェッドー(大噴水)」は、毎秒500ℓの速さで吹き上げ、大迫力の噴水です。
ずっと出続けている訳ではないので、見られたらラッキーです!!
見損なってしまっても近くを散策しているうちに再び、吹き上げられる時間が訪れるので、ゆっくり「レマン湖」周辺を散策したり、広大な湖を眺めながら待ってみるのも良いかもしれませんね。
アングレ庭園内にある「L’Horloge Fleurie(花時計)」は待ち合わせに最適!
コルナヴァン駅から、モンブラン橋を渡った場所に「Jardin Anglais (アングレ庭園 )」があります。
その名の通り、イギリスの庭園をモデルにした公園で、ジュネーヴの湖畔にある公共の庭園です。
その公園内にある、「L’Horloge Fleurie(花時計)」は待ち合わせの場所にも最適で季節によってお花が変わるので見応えがあります。
この隣にカフェレストランもあるので、疲れて一息つきたい場合におすすめです。
スイス・ジュネーヴの遊覧船ツアー
フランスのアヌシー同様、こんな広大な湖があったら、遊覧船ツアーにお出かけしたくなります。
ジュネーヴでは、「Compagnie générale de navigation sur le lac Léman 略してCGN」という会社が運営しているクルーズがあります。
この会社は150〜1000人超の収容人数が乗船できる19隻のクルーズ船を所有しています。
ランチクルーズ、ディナークルーズを始め、期間限定のイベントクルーズもあり、花火を見ながら楽しめる船上レストランが人気です。
ただ、夏の時期は毎日「レマン湖」の主要箇所を運行していますが、冬の時期は限りがあるので、事前に運行状況を確認してからお出かけする事をおすすめします!
実は、この会社、遊覧船クルーズとは別に、広大な「Lac Léman (レマン湖)」を岸から岸へ船で運んでくれる定期運行便として、船上タクシーも運行しています。
先ほどご紹介した「Geneva Transport Card(トランスポートカード)」を利用すれば、公共交通機関の役目もとして、無料で岸から岸を簡単に渡る事が出来ます。
遊覧船ツアーに参加する時間がない方、でも「レマン湖」を船で渡ってみたい方には短い間ですが船の旅を味わってみても良いかもしれないですね。
左岸の旧市街と右岸の新市街
ジュネーヴの中心街は、ローヌ川によって二つに分かれています。
右岸の新市街の「コルナヴァン駅」周辺には、多くのホテルや飲食店があり、「モンブラン橋」を渡った「Jardin Anglais (アングレ庭園 )」側の左岸、旧市街のRue du Rhône(ローヌ通り)周辺が観光にオススメなスポットの一つです。
ルイ・ヴィトンを始め、カルティエ、エルメスなどのブランドショップや、高級ファッションデパートの「Bon Genie(ボン・ジェニ)」、高級文具店の「Brachrd (ブラシャール)」などがあり、多くの観光客で賑わいます。
その奥には、Musée d’art et d’histoire(美術・歴史博物館)、Cathédrale St. Pierre(サン・ピエール大聖堂)など、歴史的建造物も多く存在しています。
スイス・ジュネーヴの大聖堂巡りなら「サン・ピエール大聖堂」
旧市街の中心の細い路地裏を上がっていくと、「Cathédrale St. Pierre(サン・ピエール大聖堂)」があります。
宗教改革の嵐が起こった16世紀半ば、宗教改革の指導者のジャン・カルヴァンが本拠とした教会で、大聖堂の内部には、カルヴァンがこの大聖堂で説教を行っていた時に使用された木製の椅子があり、今では多くの観光客の見所スポットになっています。
今日では、、様々な建築様式が混合され、改革派教会(プロテスタント)に改宗し、「プロテスタントのローマ」と言われました。
この、大聖堂のお隣に公園(Terrasse Agrippa-d’Aubigné)があり、そこから一望するジュネーヴは、晴れている日だと、新市街方面の奥側とレマン湖、そして、レマン湖のシンボル「ジェッドー(大噴水)」を見ることが出来ます。
それから、大聖堂の反対側(市庁舎前)には、「L’ancien arsenal(旧兵器庫)」があります。
兵器庫と言っても、数台の大砲が並べられているアーケードで、後ろには、綺麗なモザイク画があります。(写真が悪過ぎて伝わりませんが、本当に綺麗なモザイク画です。)
中世の雰囲気に浸れるスポットの一つです。
それから、余談ですが、このお隣に、チーズフォンデュで有名な「Restaurant Les Armures」があります。
残念ながら私たちが予約をした午後、すでに21:00過ぎからしか予約が取れない程の人気店でした。
子供同伴なので、今回は断念しましたが、メニュー内容もなかなか良い感じでした。
もし行かれる場合は予約必須です!!
・住所:Place du Bourg-de-Four 24, 1204 Genève
・TEL: +41 (0)22 319 71 90
・交通機関:コルナヴァン駅から徒歩15分
・料金:無料 ※塔の方へ登る場合は、5SFr.
・営業時間:夏季・冬季で営業時間が変わりますので事前にサイト確認がおすすめ
スイスの郷土料理と言えば、やっぱり「チーズフォンデュ」
ちなみに、「cheese fondue(チーズフォンデュ)」は、スイスのアルプス山岳部を中心にフランス・イタリアにまたがる地域のチーズなどを白ワインで煮込んだ家庭料理・郷土料理になります。
だから、実は「チーズフォンデュ」をレストランで食している人のほとんどが観光客がとても多いです。
ちなみに、フランス語圏のジュネーヴでは、フランス語で「fondue au fromage(フォンデュ・オ・フロマージュ )」と言います!
そして、私たちが知っている定番の「チーズフォンデュ」以外にも、スイスでは、
「Fondue chinoise(フォンデュ・シノワーズ)」と「Fondue Bourguignonne(フォンデュ・ブルギニョンヌ)」の2種類のフォンデュもあります。
ぜひ、観光で訪れた際は、スイスの郷土料理を味わってみるのも良いかもしれませんね。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
スイスでも、フランスに近いジュネーヴはフランス語圏なので、言葉の壁などは感じず、国境を越えた感じすら全然しませんでした。(爆)
でも、
カフェを始め、レストラン、生活の拠点でもあるスーパーでの物の値段が高くてびっくりしました。
日本に比べれば、ユーロ圏は税金が高いので、何を買っても食べても高く感じますが、スイスは更に物価の高さを感じました。
その影響からか?
今回の旅行は、フランス・アヌシーを通過して来たので、都心部のレストランなど飲食店はどこも人がいっぱいで賑わっていましたが、ジュネーヴの飲食店は週末なのにガラガラのお店が多く、
っと、躊躇してしまう場面もよくありました。
多くのスイス人が外食よりも家庭で過ごす事が多い。っとは聞いていましたが、納得の物価の高さを感じました。(まぁ、その分お給料も羨ましいくらい高いのですが・・・)
次回は、やぱり、スイスに来たのなら雪山が見たい!登りたい!!
っと、いう事で、山頂の展望台から、 マッターホルン 、 ユングフラウ 、メンヒ 、モンブランなど、4000mを超える24の山を一望できる、まだまだ知られていない「Glacier 3000」の魅力をご紹介します!
私は・・・「ハイジ」です!!