Bonjour〜!!
もう、2月ですね。
2月と言えば、南仏の恒例イベントに、コート・ダ・ジュールのニースで行われる「カーニバル」、マントンの「レモン祭り」、そして、黄色い花が特徴の「ミモザ祭り」がこの時期の南仏3大祭りと言われています。
今の時期の南仏は、 朝晩は空気が冷たいのですが、お天気が良い日は日差しが強く、空気も乾燥しているので過ごしやすく、半袖の人もチラホラ。
日本だと「梅」や「桜」が冬から春の訪れを教えてくれる代表的な季節のお花ですが、南仏では、「Mimosa(ミモザ)」が有名です。
そこで、今回は、「ミモザ祭り」の魅力についてご紹介します。
POINT 旅のお供にこの1冊
「ミモザ祭り」の”ミモザ”とは何?
「ミモザ」は、マメ科・アカシア属の植物で、小さなふわふわした黄色い丸い形をした房状(ふさじょう)の花を咲かせ、芳醇な香りを漂わせる花です。
匂いが強いため、香水の原料としても好まれ、南仏を代表するお花です。
南仏の景色に生える黄色い可愛らしい「ミモザ」はこの時期に切り花として楽しむ人も多いです。
実は、原産地は元々オーストラリアになります。
今では、アフリカと南フランスでも生産が盛んになりました。
それは、ズバリ、「ミモザ」の発育と南仏の気候が合うからです。
①乾燥した気候を好み、風通しが良く日当たりの良い場所を好む。
②水をあまり必要としなくても育つ。
③痩せた土地でも育つ樹木で肥えなど栄養分をあまり必要としなくても育つ。
④耐寒性のある常緑高木。
そんな高い木に鈴なりに咲いている光景が南仏の街並みとマッチしているのが見所です!
「ミモザ祭り」は南フランスのどこで開催されるお祭り?
実は、この「ミモザ祭り」は、「Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)」 から「Grasse (グラース)」までの小さな村々で毎年行われるお祭りです。
その中でも、「Fête du Mimosa (ミモザ祭り)」と言ったら、
「Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)」やカンヌの郊外にある小さな村、
「Mandelieu-la-Napoule(マンドリュー・ラ・ナプール)」で、2月〜3月まで行われるイベントが有名です。
特に、「マンドリュー・ラ・ナプール」で開催される「ミモザ祭り」は、1931年に創立されて以来、毎年開催されています。
2月半ばから、8日連続で開催されるパレードなどの催し物が世界中から多くの観光客が訪れる場所でもあります。
「ミモザ」を始め、この時期の花々、特にマリーゴールド、デイジー(ひな菊)、アネモネ、ガーベラ、カーネーションなどで飾られた台車(トラックなど)のパレードが行われます。
そして、多くの出店や屋台が登場し、花々だけではなく、蜂蜜、フロマージュ、ソーセージ、地域限定のお土産屋さんなどで活気があります。
●開催日:2019年2月24日(土)
※今年度の日程は、オフィシャルサイトよりご確認ください
●開催地:Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)
●住所:【会場】Hôtel de ville
1 Place Saint François, 83230 Bormes les Mimosas
※当日は、交通規制があるので、近隣の駐車場に停車、または観光案内場からシャトルバスが運行しています
【Tourist Office】319 Boulevard du Front de Mer 83230 Bormes-les-Mimosas
●オフィシャルサイト
●開催日:2019年2月20日(水)〜2月27日(水)
※今年度の日程は、オフィシャルサイトよりご確認ください
●開催地:Mandelieu・la・Napoule(マンドリュー・ラ・ナプール)
●住所:806 avenue de Cannes 06210 Mandelieu-La Napoule
●オフィシャルサイト
見所のイベントが集中して行われるのが、週末の3日間で、オーケストラ、アーティストの演奏、コンサートやショー、ミモザ女王投票など毎日いろいろな催し物があります。
天候・災害などにより、日程・内容変更などがありますので、詳しい情報はオフィシャルサイトからのご確認がおすすめです。
日帰り「ミモザ祭り」なら、「ボルム・レ・ミモザ」へ。
お時間に余裕があり、お泊まりの旅行も兼ねて行かれるのであれば、カンヌの「マンドリュー・ラ・ナプール」の「ミモザ祭り」でいろいろなショーやパレードを堪能出来ます!
ボルム・レ・ミモザの「ミモザ祭り」の見所は何?
この時期に、多くの「ミモザ祭り」が行われる南仏プロヴァンスですが、その中でも、毎年、アーティスト、地元のダンスチーム、各業界の人たちが多数参加され、テレビ中継など報道各社の人も多く訪れる、「Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)」で開催される、「Corso Fleuri(花祭り)」と言う、可愛らしい街並みを背に行進するパレードについてご紹介します!
こちらは、会場の出入口を警備の方が厳重に荷物チャックをして、チケットの確認をします。
(注意!当日券をその場で購入できますが、機械の故障があったり、現金のみの扱いの場合もあるので、お気をつけあれ!)
お金取るのかぁ〜!
っと、訪れた時は思いましたが、見ごたえはあります!
ちなみに、たくさんの人が訪れるため、9:30からシャトルバスが運行(所要時間20〜30。帰りは17:00〜運行)しています。
La FAVIERE (en face de l’Office du Tourisme/観光案内所の前)を出発して、Supermarché CASINO(スーパーカジノ)の rond-point de LA BAOU下車、徒歩で会場まで行きます。
会場周辺はお祭りのため相当早めでないと封鎖されてしまうので、早い人だと午前中に到着し、(通常、会場入りするピークがお昼過ぎ)周辺に駐車する人が多かったです。
でも、会場まで少し歩きますが近隣の駐車場がこのイベントのために設けられています。
・Parking Casino (スーパーカジノ)
・Parking Intermarché (スーパーアンターマルシェ)
・Parking La Favière(ラ・ファヴィエール)(※観光案内所の前)
それぞれ、一部のみ駐車利用可能だったりしますので、会場へはパレード開始前のお昼頃には遅くても入場される事をおすすめします。
余談ですが、
日本からお越しの場合はツアー、現地オプショナルツアーの予約をした方が良いと思いました。
それは、実際に行ってみて感じたのですが、結構不便な場所にあり、観光目的の人が多いので、会場までの看板などはありますが、日本に比べると少し分かりにくい点も多く、安全面も考えて、(※日曜日は公共交通機関も本数がかなり少ないため)少し料金は高くなっても事前にツアーへ申し込まれる方が間違いないなぁ。っと、思った現地、南仏に住んでいる私の意見です。
・大人・・・6€
・子供料金・・・10歳未満のお子様は無料
・グループ料金:5€(※10名様以上のグループ適用)
【注意】チケット持参で再入場が可能になりますので、無くさない様にしてください。
●開催日時:2019年2月24日(日)
※今年度の日程は、オフィシャルサイトよりご確認ください
メインのパレード:14:30開始〜
●開催会場:Bormes les Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)
●住所:【会場】Hôtel de ville
1 Place Saint François 83230 Bormes les Mimosas
●オフィシャルサイト
「ミモザ祭り」の実際のパレードとは?
さて、さて、それでは、
「ボルム・レ・ミモザ」の「ミモザ祭り」の全容をご紹介します。
毎年10台以上の台車が、Hôtel de ville (市役所)へ向かって、街の中を横断しながら、大道芸人のパフォーマンス、地元の子供たち、ミュージシャンやオーケストラ団体などが観客を楽しませてくれます。
ずっと飽きずに見ることができるパレードですが、立ち見が基本なので、小さなお子さんがいる場合は大変かもしれないです。
でも、実は、料金を支払えば、街の中にある観光案内所付近に設置してある、特別席で座りながら観覧する事が可能です。
ただ、ネット予約だけで毎年完売してしまう様なので、お早めの予約が必須になります。
実際にパレードが始まるのはお昼過ぎなので、早めに着いて腹ごしらえをする人でカフェやレストランは人がいっぱいになります。
パレードの開始時刻に近づいてくると人がたくさん路上に集まりだします。
残念ながら、行った時のお祭りは雨天でした。
でも、このくらいの雨天であれば開催する様です。
そして、アナウンスと共にパレードのスタートです。
実は、パレードが始まる前に、すべての台車が停車している入口側から入場したので、すべての台車を事前にチェックしていました!
実は、コンテストがあり、各台車には番号があります。
いかに目立つか?観客ウケするのか?
が、優勝への鍵の様でどこの生花生産者も張り切っています!
それぞれにテーマがあり、すべて旬のお花で埋め尽くされています。
まじかで見学すると、とっても迫力があります。
そして、お花の良い匂いが漂ってきます!
それから、メイン会場(市役所)の折り返し地点付近には、出店もあるので、お土産を購入するのに最適です。
そして、お手洗いも近くにありますので、土地勘の無い人やお子さん連れには目印になりやすいです。
ボルム・レ・ミモザの「ミモザ祭り」は見るだけじゃない、最後まで見切った人にお得な特典がある
私たちが訪れた時は、残念ながら天候に恵まれず雨だったのですが、最後の最後に嬉しい事がありました。
それは、入場料:大人一人6€を支払った代償として、会場を回った台車に飾られた色とりどりのお花たちが自由にお持ち帰り可能だった事!!
実は、地元民はこの最後のイベントを良く知っていて、パレードが終わる頃にこれが目的で来られる人もいました。苦笑
慣れた手つきでお花を摘んでいきます。
中には、バケツやお花摘み用のカゴを持参の人、袋に詰める人・・・
それも、その勢いは半端なく、お花の取り合い。
そして、上手い事花瓶に生けるであろう、お花の生け方に合わせたお花選びをする人など、自分の好きなお花をかき集めていました。
ちなみに我が家は、お花に全然興味が無い旦那に息子を預け、お花争奪戦に私は参加。
でも、戻ってきたら、息子が・・・
女の子はね。 お花が好きなの。 だからママンのためにお花をあげるだよ。
っと、言って、お花をくれました。(ウルウル・・・)
そんな、健気な姿にドン・キューンと、心を射抜かれました。
親バカだけど、可愛くて仕方が無い息子。
いつか、好きな人にお花を贈る日が来るのか・・・?
ちょっと、母はジェラシーです!
そして・・・
戦利品のお花を生けてみました。
ぶっちゃけ、生花とかした事がないので見た目はお許しください。
もう一つの見所「ミモザ街道」とは?
上記でご紹介した、
「Bormes・les・Mimosas (ボルム・レ・ミモザ)」を起点に、コート・ダジュール地方の香水産業で有名な街、「Grasse (グラース)」まで、およそ地中海沿いに約130キロにも渡る「Route du Mimosa (ルート・デュ・ミモザ/ミモザ街道)」が走っています。
「ミモザ街道」沿いには、「ミモザ」で有名な8つの街があります。
①BORMES-LES-MIMOSAS (ボルム・レ・ミモザ)
②RAYOL-CANADEL-SUR-MER (レヨル・カナデル・シュル・メール)
③SAINTE-MAXIME (サント・マクシム)
④SAINT-RAPHAËL (サン・ラファエル)
⑤MANDELIEU-LA-NAPOULE (マンドリュー・ラ・ナプール)
⑥TANNERON (タネロン)
⑦PÉGOMAS (ペゴマ)
⑧GRASSE(グラース)
みずみずしく爽やかなのに芳醇さも兼ね備えた香りがする「ミモザ」は、香水の原料として利用価値があるため、「ミモザ街道」の終点でもある、香水の街グラースでは、香水工場の見学、オリジナル香水作りなどの体験もできる観光地です!
【番外編】まだ、まだあるよ!ボルム・レ・ミモザの魅力!
最後に、
実は「ボルム・レ・ミモザ」は、「ミモザ祭り」だけに人が集まるのではなく、一年を通して、観光客で訪れる南仏の観光地で有名な場所でもあります。
以前、日本の家族が南仏へ来た時に紹介した事があるのですが、特に春から夏の時期は、観光客でいっぱいです。
それは、この小さな街自体が、南仏カラーでもあるオレンジがかった屋根や壁がもたらす美しい景色と、花々に囲まれた素敵な街だからです。
街の中にどんどん入っていくと、居住区と隣り合わせでお土産屋さんやレストラン、美術館などがあります。
街の中をどんどん上に上がっていくと高台があり、そこから見る景色は抜群です。
小さい街なのですが、意外に歩き回れる街なので、足が痛くならない運動靴、またはハイキング靴などでお出かけするのが最適です。
最後はやっぱりお土産屋さんでしょうか・・・?
あとがき
いかがでしたでしょうか?
一言に南フランスの「ミモザ祭り」っと、言っても毎週末どこかで開催されているので、チャンスがあったら、「ミモザ祭り」巡りをしても面白そうですね。
最後に、観光地へ行く際の注意点として、
だからこそ、スリにご用心あれ!!