Bonjour〜!!
南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです。
夏のバカンス時期になると南仏プロヴァンスは一番活気に満ち、中心街は観光客でいっぱいです。
そんな南仏観光におすすめな場所の一つにマルセイユのお隣、「Cassis(カシ)」という小さな港町があります。
有名スポーツ選手や著名人の別荘が多いと言われ、マルセイユの荒々しく活気のある港町よりも静かで、穏やかで、どこか品がある小さな港町として、プロヴァンスの人々から愛される「カシ」を今回はご紹介します。
POINT 旅のお供にこの1冊
南仏プロヴァンスの小さな港町「Cassis(カシ)」とは?
南仏(なんふつ)の「Cassis(カシ)」は、マルセイユから東に約20kmの地中海沿い、車で40分くらいの場所にある小さな港町です。
地名の「Cassis(カシ)」は、フランス語では”S”を発音しないため、呼び名は”カシ”と言います。
でも果物の「Cassis」は、”カシス”と発音します。
この町の特徴は、「Cap Canaille(カナイユ岬)」という大きな崖と「Vin de cassis(カシス・ワイン)※特に白ワイン」が有名です。
そして、南仏マルセイユの有名観光スポットの一つで、マルセイユと「カシ」の海岸に沿って続く、長さ20km、幅4kmにもなる白い石灰岩の断崖絶壁に囲まれた河口「Les Calanques(レ・カランク)※入り江」の一つ「Calanque de Port Miou(カランク・ドゥ・ポール・ミュウ)」があります。
※「カランク」には、それぞれポイントによって呼び名があります。
船舶の自然保護施設で、年間約500隻の小型船が停泊しています。
この場所は車でアクセスできる唯一の場所ですが、ビーチはないので海水浴は楽しめません。でも、ハイキング道の出発点なので、多くのハイキング客、または夕日を眺めるためだけに訪れるカップルなど、目的は様々ですが、多くの人たちが行き交う場所です。
「カランク・ドゥ・ポール・ミュウ」を出発して、美しい松林に囲まれた道を進むと、
「Calanque de Port Pin(カランク・ドゥ・ポール・パン)」へ辿り着きます。
さらに進むと、「Calanque d’En Vau(カランク・ダァン・ヴォー)」をハイキングしながら巡る事ができます。
それから、
この「カシ」を表すプロヴァンス語で、「Qu a vist Paris, se noun a vist Cassis, n’a rèn vist!」という言葉があります。
Qui a vu Paris et pas Cassis, n’a rien vu!(訳:カシを見ずしてパリを見ても誰もフランスの魅力を知ることはできない)
っと、言われるほど、プロヴァンスの人は「Cassis(カシ)」という小さな港町を愛してやみません。
「Cassis(カシ)」を象徴するヨーロッパで一番高い「カナイユ岬」
「カシ」と「ラ・シオタ」の間に、ヨーロッパで最も高いと言われる、約400mを誇る「Cap Canaille(カナイユ岬)」という崖があります。
この「カシ」と「ラ・シオタ」を結ぶ「Route des Crêtes(クレット道路)」と呼ばれる曲がりくねった信号機のない山道から眺める「カナイユ岬」と実際に登って岬からカシス湾を見下ろす景色は圧巻です。
「Cassis(カシ) 」観光を楽しむポイント
マルセイユやニースの港に比べたら小さいのですが、町の中に点在する、どこか懐かしい、配色の建物と美しい港に多くの観光客が訪れます。
小さな路地から町の中心へ入ると、まずはじめに目に飛び込んでくるのが、高い崖の上にあるお城です。
紀元前5世紀ローマ時代からこのお城の歴史は始まり、時代の流れと共に当主が変わり、現在は、「Château de Cassis(カシス城)」というホテルとして一般の人でも宿泊ができます。
小さな港町なので1時間もあれば簡単に散策を楽しめます。
「カシ」の町の中で、多くの人が行き交う通り道に「Quai des Baux(ボー通り)」があります。
この周辺や路地裏には、オシャレなブティックやお土産屋さん、レストラン、ワインバー、ワイナリーなどがあり、「カシ」名物のワインをお探しの方にオススメです。
「Hotel Liautaud」の横路地にフランスを代表する小説家の名前が付いた「 Avenue Victor Hugo(ヴィクトル・ユーゴー通り)」があります。(レ・ミゼラブルが代表作)
「ヴィクトル・ユーゴー」通りを抜けていくと噴水のある小さな休憩場所(公園みたいな)「Place Baragnon(バラニョン広場)」があります。
そして、この広場内では、訪れる度にアート展が開催されている事が多く、フランスのアートを味わう事ができます。
そして、その広場の中庭にあるアーチ型の門をくぐると、Hotel de ville de Cassis(カシの市役所)に併設されている小さな美術館「Salles voutées(サル・ブテ)」があります。
小さな路地が多い場所なので、道に迷ったら、この場所を拠点に散策し、目印にすると表通りに出ることができます。
そして、この港町は、マルセイユの「Vieux Port(ビュー・ポール/旧港)」の港と違い、船の停泊場だけではなく、砂浜のビーチもあり、海水浴場になっているので、夏の時期は連日多くの人で賑わいます。
ちなみに、ビーチの目印は、フランス名物メリーゴーランドの奥!
「Cassis(カシ) 」で人気の「カランク」巡りができるクルーズ船
「カシ」の港町には、レストラン、海水浴、お散歩、ダイビングなどのアクティヴィティ、そして、クルーズ船の出発地として、カランク巡りなどを目的に訪れる人が多いです。
詳しくは別記事でまとめてありますので、ご興味のある方はこちらから。
「カシ」観光で何か問題があったり、相談したい事があれば、観光案内所で聞いたり、パンフレットをもらたりできます。
●住所:Quai des Moulins 13260 Cassis
●電話:+33 (0)4 42 18 36 36
●営業時間:08:30〜12:00
「Cassis(カシ) 」で人気のレストラン「シェ・ギルバート」
っと、いう事で、「カシ」のレストランをご紹介します。
港町「カシ」のレストランの特徴は、やっぱり魚介類を使った地中海レストランがとても多い事です。
そして、観光客が年間を通して訪れる観光地なので、レストランも激戦区。
そこで、同じ港町マルセイユとは違う「カシ」のレストランの特徴を発見しました!
っと、いう事。
例えば、席について日本で言うつきだし(amuse アミューズ)が無料で付いてくるのですが、マルセイユのレストランはカジュアルレストラン系は、ほぼサービスがありません。
中・高級レストランでも、定番はタプナードです。
でも、「カシ」のレストランの多くは、いかにお客さんを掴むか。いかに満足させるか。そして、またリピーターとして足を運んでもらうか。
を、感じる事ができます。
その中でも、毎回訪れてもブレないサービスを提供してくれる「Chez Gilbert(シェ・ギルバート)」というレストランがあります。
このレストランは、サービスの一環として、食事前のアミューズと食後のプチデザートを無料サービスしてくれるレストランで、尚且つ、フランス人のお友達に紹介しても評判が良いレストランです。
ちなみに、フランスでのレストラン探しのコツは、レストランの店先にあるメニューを確認する事です!
このレストランは、主に地中海で獲れた新鮮な魚料理を堪能できるレストランです。
席は1階席がメインですが、2階席もあり、景色がまた違います!
2階席は席数が少ないのでご希望の場合は事前予約した方がオススメです。
まずは、これがサービスのアミューズ!!
単品メニューも有りますが、前菜 + メイン + デザートのコースがオススメです。
メインの料理は魚料理が多いですが、もちろん肉料理もあります!
そして、「ブイヤベース」もあります!
実は、フランスのビストロでよくあるスタイルが、注文した魚を調理する前にテーブルでお披露目、または、焼き上がって食べやすい様にお皿に盛る前にゲストの前でお披露目をしてくれ、テーブルに運ばれる頃には、お魚の姿は・・・こんな姿になってしまう事が多いです。(悲)
見た目はイマイチですが、味は・・・美味しいです!
の、前にプチデザートがサービスで出てきました。
このレストランは、メニューの内容も季節に合わせて変わるので、常にいつ行っても飽きないです。
※ちなみに、通常フランスの庶民派ビストロではこのレストランの様なサービスを求めないのが常識。
期待するとガッカリします。
●美味しい地中海料理が味わえる
●子連れでも気軽に入店できる
●店員さんがイケメンでサービスが良い
●無料のサービスメニューがある
●コスパが良い
●臨機応変に対応してくれる
Chez Gilbert(シェ・ギルバート)
●住所:19 QUAI DES BAUX 13260 CASSIS
●電話:+33 (0) 4 42 01 71 36
●営業時間: 12:00~14:30/19:00~22:30 ※
●定休日:水曜日
「Cassis(カシ )」の「カランク」の入口にある海水浴場とは?
最後に、
「Calanque de Port Miou(カランク・ドゥ・ポール・ミュウ)」の入口にある海水浴場、「Plage du Bestouan(プラージュ・デュ・ベストゥアン)」をご紹介します。
この海水浴場は「カランク」の入口に位置する事もあり、海の透明度が高く、「カシ」の港町内にあるビーチよりもとても綺麗なのが特徴です。
バスも運行しているので、公共交通機関でも訪れやすい場所です。
この海水浴は砂浜ではなく、丸い石がゴロゴロあるビーチなので、(だから一層濁りがなくキレイ)下にタオルなどを敷いてもちょっと痛いのが難点です。
あとがき
プロヴァンスの人たちが愛する「カシ」という小さな港町リゾートは、美味しい魚介類とワイン、そして人情味のある地元っ子と観光客で賑わう南仏屈指の港町です。
次回は、
海、海、海に囲まれた南仏プロヴァンスとまた違った風景をいっぱい満喫できる、
マルセイユとリヨンの間にある、ローヌ・アルプの「Ardèche(アルデッシュ)」で田舎暮らし体験をご紹介します!
皆様、いかがお過ごしでしょうか?