Bonjour〜!
最近、気心の知れたお友達とLINE電話でストレス発散をしている、南仏(なんふつ)マルセイユ在住のJAGAKOです!
前回ご紹介した、動画配信サービスの多くは日本在住の人向けのサービスでした。
もちろん、世界中で利用されている「netflix」や「Amazonプライムビデオ」は海外でも現地の言葉で視聴する事は可能です。
語学勉強のためにも好きな映画などを視聴すれば語学力アップが期待できます。
でも、コンテンツの内容もジャンルも国によって違い、私の様に・・・
っと、なると視聴したいコンテンツが少ないのでイマイチ物足りません。
そもそも、私の様にヨーロッパに住んでいる場合、
インターネット接続を利用したテレビ(40~100 チャンネルの視聴可能 ※契約プロバイダによって変動あり)、固定電話(日本など海外への国際電話も無料)がセットになったパッケージサービスが主流で、個別にインターネットの回線を開通させるよりもかなりお得です。
さらにスマホなどのデバイスも同じプロバイダ(ISP)にすると安上がりです。
だから、多くの人がテレビ + インターネットを利用するの人が多く、日本でいう民放以外の映画、音楽、アニメ、NHKワールドなど、豊富なジャンルの番組がネット契約だけで視聴する事ができ、さらに特化した映画だけ、アニメだけ、スポーツやF1などの関連だけ・・・
そして、独自コンテンツの番組など、プロバイダ(ISP)から届く(直接店舗で購入する事も可能)モデムに繋がったテレビから、すぐに有料チャンネルが簡単に視聴できます。
日本の番組!!
そこで今回は、日本の動画配信サービスを日本語で利用するための方法をご紹介します。
【まずはじめに】どうして海外だと日本の動画配信サービスは視聴できないのか?
「IPアドレス」・・・?
なんだ、それは???
インターネットを利用する場合、必ずISP(Internet Service Provider/インターネット接続事業者)と契約し、利用する事で快適なネット環境を得る事ができます。
その時に利用される「IPアドレス」によって、利用者がどの国からアクセスをしているのかが分かる様になっています。
例えば、多くの動画配信サービスを提供する企業には、映像のコンテンツ提供元が、独占的に配信を行うため、海外での放映権(著作権)が存在します。
・好きなテレビ番組、映画をネットにアップしたら、放映権の問題で(YouTubeの)動画が削除された・・・
・結婚式で利用する音楽が著作権の問題でBGMとして利用できない・・・
・ブログに載せた写真が利用禁止の著作権物だった・・・
など、一度は聞いた事があるだろう「放映権」や「著作権」っという言葉。
・知的財産権の一種
・それぞれ作品(音楽・美術・デザイン・芸術・文芸など)には制作者側が利益を得なければいけないはずが、見ず知らずの人へ利益が行くのを防ぐために、制作物には「著作権」があります。
それを識別する際に利用されているのが「IPアドレス」というものです。
ユーザーに割り当てられた「IPアドレス」があり、日本国外への配信を許可していないため、海外からのアクセスを規制しているサービスが多い事が原因です。
・ネットに接続しているデバイスに割り当てられた識別番号のこと
・その場所の国のアドレスを指す
・「IPアドレス」の役割の一つに「IPアドレス」を元に、WEBサイトや動画配信サービスなどのブロッキング(強制遮断装置 ※アクセスを拒否)をする事で、悪意のあるサイトから守ってくれる利点がある
日本の動画配信サービスを利用するための5つの方法とは?
①前回でもご紹介した、AmebaTVの海外版
②無料で簡単に視聴できるYouTube ※一般の人以外に、各テレビ局もライブニュースなどを配信してくれる
③日本の実家・自宅に専用の機器(ガラポンTV・Slingboxなど)を設置して、リアルタイムで視聴
④テレビの配信業者(JSTV、テレビジャパンなど)と契約をしてリアルタイム(または、録画)で視聴
⑤パソコンやスマホさえあれば、機器の設置なしで「VPNサービス + 動画配信サービス」を利用して視聴
その中でも、場所を選ばず、手軽に視聴可能なコンテンツ動画が楽しめる「YouTube」が一番人気だと思いますが、ちゃんとした番組をテレビなどで視聴するには、やっぱり動画配信サイトを利用する方が映画など長時間視聴する場合、疲れなくて楽です。
結局、何が一番効率的で利用しやすいのか?
上記でご紹介した5選の中で、一番お手軽に視聴できるのが・・・
①&②の様に無料で視聴することができる「YouTube」や「AmebaTV海外版」ですが、
画像が悪かったり、うざいくらい広告が付いていたり、フル画面ではなく(動画を投稿する人の)装飾・デザインなどがあって、煩わしかったり、接続が途切れてしまったり・・・
無料なので文句は言えませんが、ずっと視聴するのには疲れてしまいます。
そして、③&④の様に、日本のテレビ会社と直接契約をしたり、高額の機器を設置しても日本時間のリアルタイムでの視聴になるので、何かと不便・・・。
そこで、今回は総合的な判断で、
⑤の「VPNサービス + 動画配信サービス」を利用して海外でも難なく視聴できるサービスをご紹介します!
聞きなれない?「VPNサービス」って何?
「VPN」とは、利用者の「IPアドレス」を隠し、特別に設定されたVPNサーバを介して、送受信されるすべてのデータ(インターネット・トラフィック通信量/)を暗号化する事で、ネット環境で使用している(登録されている)個人情報など、データの安全を保護する役割を持っているサービスです。
元々は、レストランやカフェなど、外出先から自宅のネットワークにリモートアクセスしたい人のためや公共の場に設置されているフリーWiFiなどを安全に利用することを目的としたサービスです。
・「VPN」は、Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略で「仮想専用線」という意味
・インターネットをまるで専用回線のように構築し、仮想的に接続する技術の総称
・「VPN」(ネットワーク上で暗号化技術)を使用することで、データの盗聴や改ざんなどの脅威から個人情報などを守ることができる
だから、ネット回線を利用すると識別される「IPアドレス」を「日本国内のIPアドレス」へ認識させてくれる「VPNサービス」があれば、海外でも日本の動画配信サービスを利用することができます。
「VPNサービス」は本当に安全?
ちょっと待って!
うぅ〜ン!(;¬д¬) アヤシイ
日本に住んでいるのを偽装する。っと、いうこと・・・
それって怪しいサービス???
大丈夫だよ!
ちゃんと認められた(合法的な)サービスだから!
もう、ずっと使ってるけど何も問題がないよ!
えっつ!(;゜ロ゜)エェ??
あなた、使ってるの!?
「VPNサービス」の中でも、無料で利用できるサービスもありますが、セキュリティなどの問題で危険度が高いため、私はお勧めしません。(ちなみにトラブったことがある、利用者の旦那が特に無料はオススメしない!っと。)
有料のサービスであれば、ほとんどの国で合法的なサービスとして安心して利用できます。
国内、海外問わず、フリーWiFiをよく利用する人、海外出張や旅行へ行く事が多い人など、お使いのデバイスをサイバー犯罪から守り、プライバシー保護などセキュリティにも対応してくれるので、安心してネット環境を満喫できますが、注意が必要な国もあります。
国の政治、情勢によって「VPNサービス」が合法ではなく、違法(もしくは規制のあるグレーゾーン)な国もあります。
中国・ロシア・トルコ・イラク・イラン・アラブ首長国連邦などで使用の場合はお気をつけください!
違法(規制)な国で「VPNサービス」の使用は罰金などの措置がある。
世界中で利用者が多いオンラインセキュリティ対策に強い「NordVPN」
「NordVPN(ノード・ブイ・ピー・エヌ)」は、世界中に利用者が多く、使用料金や安定的に優れたサービスが豊富な、IP共有型の「VPNサービス」です。
世界中59カ国、5,537サーバー(2020年5月現在)にアクセス可能で、プライベートなデータをトラッキングしたり、収集したり、共有したりしない「ログなしポリシー」があるため、安心して利用することができます。
最新鋭のセキュリティ技術があるので、海外からでも制限のない安全なインターネットアクセスが可能で、同時に6つのデバイスに接続することができます。
無料のお試しはないのですが、利用してみて何か問題があれば「30日間返金保証」が付いているので、すぐに解約することができ、安心です。
長期利用で格安になるので、長く利用したい人にはオススメです!
●月額料金:
・1ヶ月プラン・・・月額10.64€ ※割引特典なし
・1年プラン・・・・月額 6.22€ ※1年おきに、 74.65€
・2年プラン・・・・月額 4.44€ ※2年おきに、106.59€
・3年プラン・・・・月額 3.10€ ※3年おきに、111.82€
※税込価格
●主なサービス:30日間返金保証付き
●無料アプリ:あり
●同時に接続可能なデバイス数:6台
※サービス内容は2020年現在
《「NordVPN」のメリットとデメリット》
《メリット》
- 世界59カ国5,537のサーバーにアクセス(※一部の地域を除く ※2020年現在)
- 「Netflix」などのストリーミングサイトの視聴をブロック解除できる
- 二重暗号化で安心
- 同時に最大6台のデバイスに接続可能&セキュリティー保護ありP2P(Peer-to-Peer/ピア・ツー・ピア/ネットワーキング)で、大勢の人々とファイルを共有できる
- ログポリシーがないため、プライベートなデータをトラッキング・収集・共有されない
- ビットコインの使用が可能
- 24時間週7日体制のカスタマーサポートがある
- 支払方法が充実している(※PayPalにも対応)
《デメリット》
- 長く利用する人はオススメですが、単発での利用の方には利用料が不利の場合あり
- 解約やサポートが英語(英語圏の方、英語が分かる方におすすめ!)
30日間返金保証付き
・海外在住の人で日本語で動画配信サービスなどを利用したい人
・自分の痕跡を残さないグローバルネットワークを必要としている人
・話題のビットコインに使用したい人
・海外出張、旅行に行くのが多い人
・いつでも、どんな国でも制限なしにインターネットを安全に接続したい人
フリーWi-Fiを利用する人必見!セキュリティ確保で安心の「セカイVPN」
出典:セカイVPN
「セカイVPN」は、1995年よりインターネットサービスを開始した老舗プロバイダーのインターリンクが運営している、日本や世界各国の「IPアドレス」を選んで使えるIP共有型の「VPNサービス」です。
ファーストフード店やレストランなど、公衆のフリーWi-Fiを利用する場合、経由する無料のアクセスポイントのセキュリティ強化や個人情報のプライバシー保護に役立ちます。
例えば、旅行先で訪れた国では、日本では普通に利用していた、動画配信サービスアプリなどが利用できなくなります。
でも、ネット環境があれば、各国の「セカイVPN」サーバーを経由して、お好みの「IPアドレス」を使用できます。
外出先での通信内容をハッカーに盗聴される危険性の高い、無料Wi-Fiスポット等で「VPNサービス」を利用することで、通信が暗号化され、安全にインターネット接続できます。
●利用料:月額1,100円
※税込価格
※1つの契約で、日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国のVPNサーバー全て利用可能
●無料お試し期間:最大2ヶ月間無料体験
●無料アプリ:あり ※セカイブラウザ
●同時に接続可能なデバイス数:3台
《「セカイVPN」のメリットとデメリット》
《メリット》
- 最大2ヶ月間無料体験がある
- VPNサーバー設置国が、日本、アメリカ、ドイツ 、韓国、台湾にあるので、好きな国のサービスを選べる
- 「Amazonプライムビデオ」などのストリーミングサイトの視聴をブロック解除できる
- ユーザーIDとパスワードを即発行、即時利用できる ※クレジットカード支払いの場合
- 様々なOSやデバイスで利用できる(PPTP・L2TP・OpenVPNに対応)
- お好きなプロバイダやネット環境で利用できる
- 日本語対応のサポートで安心
- 無料アプリ「セカイブラウザ」があり、簡単設定・起動で使いやすい
《デメリット》
- ログポリシーがあるため、プライベートなデータをトラッキング・収集・共有されてしまう恐れがある
- 長期間使用する場合は割高になる
最大2ヶ月間無料体験
※サインアップ後、翌月の月末迄
・日本(他国)のサイトや動画配信サイト、オンラインゲームなどのオンデマンドサービスを海外で利用したい人
・海外出張、旅行に行くのが多い人
・短期・長期の留学で日本と海外を行き来している人
・サイバー犯罪、盗聴防止、セキュリティ対策に利用したい人
まとめ&あとがき
私の場合は国際結婚でフランスに住んでいるのですが、結婚をする前から日本でiPhoneを利用していました。
機種を変えても登録国も住所も日本のまま、日本語のアプリやiCloudを海外で利用していましたが、ある時、フランス人旦那が契約している「iCloudのファミリー共有」を利用する際、居住国をフランスに合わせなければ登録ができなかったため、泣く泣く旦那の居住国に変更した途端、LINEメールは出来るのに、LINE電話やゲームアプリのアップロードが出来なくなりました。
そして、新しいアプリも日本語版は一切表記されなくなり、慌てて居住国を日本に戻しました。
その時、初めてスマホやパソコンに登録した国を識別するのに「IPアドレス」が関わっていることが分かりました。
そして、その「IPアドレス」によって、利用できるサービスが変わってくるのだと知りました。
我が家では、たまたま旦那が昔から「NordVPN」を利用している事を知り、事なきを得ました。
私の住むフランスでは「NordVPN」はとても快適に利用する事ができます。
ヨーロッパの人は、バカンスシーズンになるといろいろな国へお出かけする人が多く、意外にも「VPNサービス」を知っている人が多い事にびっくりしました。
「NordVPN」は、フランスのテレビCMでも見かけるほど、知名度の高い「VPNサービス」を取り扱う企業です。
っと、いう事で、動画配信サービスや海外からのアクセスをブロックしている日本のサイト、アプリも利用出来る様になりました。
《比較まとめ》
APNサービス名 | 【NordVPN】 | セカイVPN |
料金(税込) |
月額10.64€(約1,245 @117) ※1、2、3年契約で割引価格あり |
月額1,100円
|
無料お試し期間 | なし | 最大2ヶ月間無料 |
返金サービス | 30日間返金保証付き | なし |
日本語対応 | なし | あり |
同時接続可能台数 | 6台 | 3台 |
サーバー数 | 59カ国5,537のサーバー | 5カ国のサーバー |
アプリ | あり | あり |
本拠地 | パナマ | 日本 |
※2020年現在
※サービス内容は変更される場合があります
※詳細は公式サイトからご確認ください
- 国によっては「VPNサービス」が合法的ではない場合もある
- 「VPNサービス」を提供する会社によって、動画配信サービスの視聴ができない場合もある