Bonjour〜!
南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです!!
先日良い報告がありました。
それは、私たちの結婚式に参列してくれた義理母の親友の娘さんがPACS(パックス)をした報告がありました。
それも彼女、なんと!同性婚。
実は、初めて会った時から感じていた彼女への違和感。
っとは思っていたけれど、やっぱりの同性愛。
この娘さんのママもうちの息子を激可愛がってくれます。
嬉しい限りです。
愛のカタチには人それぞれあります。
同性愛だろうが、異性愛だろうが、
幸せな姿に私も幸せをおすそ分けしてもらえる様で幸せです。
そんな心がほっこりしたところで、前回の続き、項目詳細③〜(11)フランス式「Liste de mariage(リスト・ド・マリアージュ)」についてご紹介します。
(11)「Liste de mariage」の手配:フランス版お祝儀システム
以前、フランスで挙式する際の教訓に、
お祝儀文化がない事に触れましたが、
日本の様な高額お祝儀文化はありませんが、
フランスには昔から「Liste de mariage(リスト・ド・マリアージュ)」というお祝いシステムがあります。
出産でも同じ様なシステムがあるのですが、
合理的で尚且つ、便利なシステムです。
元々は現金を寄付金の様に集めていたのが長続きしなかった様で、
時代の流れとともに、今の時代はオンラインで簡単に完結するカタチに変わりました。
この「リスト・ド・マリアージュ」は、
新生活を始める新郎&新婦のために主催者側が事前に欲しい商品を選び(主に生活用品)
ゲストがお祝いできるだけの金額分を(寄付できる)プレゼントする仕組みです。
このシステムの最大のメリットは他のゲストと商品が被らない様にするため、
そして、好みではない物、不必要な商品を頂かないようにする合理的な発想から来ています。
そして、いつしか大手百貨店がその「リスト・ド・マリアージュ」の参入により一層、簡単にお祝いの商品を手にすることが可能になりました。
フランスで「リスト・ド・マリアージュ」を取り扱っている大手デパートに、
「Galeries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット )」
があります。
私たちはたまたまよく利用するCentre commercial(ショッピングセンター)
「レ・テラス・デュ・ポール(Les Terrasses du Port)以後:テラポ」内には、
大手百貨店「Le Printemps(ル・プランタン)」があったので軽い気持ちで訪れ、
「リスト・ド・マリアージュ」の仕組みを教えてもらい、
その場で契約するのかと思いきや、
時間がかかるので・・・
(フランスあるある)
っと、いう事で事前にネットで登録するように促されました。
実は店舗に行かずともインターネット上で簡単に登録・利用する事ができます。
大手百貨店でなくても実はインターネット上でたくさんの「リスト・ド・マリアージュ」を扱うサイトが存在しますが、
(以前も少し触れたのですが、)フランスのネット通販の顧客に対する扱いがひどいので、
信用していない。
今までだと、ネット通販で注文し、高い送料代も支払っているのに中身が欠陥品。 インターネット上のお店に連絡するもニッチもサッチ行かない。 そして、最終的にはクレームメールを入れて、泣き寝入り。 そんな不運な事が多いフランスのネット通販(今は改善されているのか?)なので、 ここは慎重を期して実店舗が存在する(実店舗の商品が選べる)スタイルをとりました。
そう、
心配性な私たちは(私だけか?)本当に頼んだ商品がきっちり届くのかが、
心配だったので実店舗がある大手百貨店を選んだのが大きな理由です。
だって、何かあれば直接店舗へ赴きクレームが言えるから。
そこで知った「リスト・ド・マリアージュ」という本当の仕組み。
今、日本でも昔ながらの派手婚からカジュアル結婚式に変わりつつある?結婚式ビジネス。
海外の結婚式事情を上手くアレンジし結婚式ビジネスにするのが最高に上手い日本で、
将来的に「リスト・ド・マリアージュ」を利用した顧客が増え、
大手百貨店と新郎・新婦をつなげるお祝儀文化が変わるのではないのか?
現に、参列してくれたゲストに送る引き出物で後日自分で選べる「カタログ本」が流通している時代。
時代の流れとともにどんどん簡単に変わっていく現代。
今回、自分が得た経験の手応えとして、
上手くいけば日本の結婚式を挙げる人と百貨店をつなぐきっかけになるなぁ〜っ
という裏話を暴露しようと思います。
それは「リスト・ド・マリアージュ」についての内容は検索サイトで簡単に見つかります。
でも、欲しい情報はそこではない。
っと、密かに思っていた私。
実際に利用したリアルな生の声ではない。 綺麗にまとめられていても実際はどうなのよ!
が聞きたい。
っと、いう事で、私が選んだ大手フランス百貨店「プランタン」がパートナーシップを結ぶ、
についてお話しします。
(11)「Liste de mariage」:国際的なウェディングポータルサイト「Zankyou」
「Zankyou」は2007年に創設され、
現在23カ国に拠点を持つ国際的なウェディングポータルサイトです。
以前、結婚式パーティー会場を探す際にご紹介したサイトと同じように結婚式に関連する会場、各業者(DJ、フラワーアーティスト、会場デコレーター、トレトゥール会社など)の紹介をしていますが、
この会社は、老舗「プランタン」とパートナーシップを結んでいる事が大きな信用を生み出し、
物を売りたい百貨店と結婚式の情報を提供する一つとして、
「リスト・ド・マリアージュ」のリストに記載し選んでもらう商品カタログが欲しい「Zankyou」がウインウインの関係で提携し、利用者に提供しているサービスです。
百貨店のメリットは一から「リスト・ド・マリアージュ」のためだけにサイトを構築する必要がないので予算削減。
そして、商品を「プランタン」で購入してもらえるメリット。
そんな関係がこの二つの会社にはあります。
そして、結婚式を挙げ、新生活に必要な生活雑貨品(食器、カトラリー、テーブルetc・・・)だけではなく、
結婚式会場費、ウエディングドレス代、婚約・結婚指輪、それからハネムーン代など、
ゲストからお祝い金(品)として頂くモノの品目が幅広く、
えっつ!? そんなの誰がプレゼントしてくれるのよ!?
っと、いう商品項目まで存在します。
これには理由があるのですが、
「Zankyou」が提供している各結婚に関する会社が「欲しい物リスト」として、
選んでもらえるメリットと会社(個人業者)の宣伝。
そして、何より若い世代のPACS(パックス)婚率の高さからくる背景。
生活雑貨品などはすでに揃っている。
何より離婚率の高いフランス。
再婚者同士の場合はモノよりも結婚式費用やハネムーン代の方が欲しい。
そんなニーズにあった商品が多いのだとか。(百貨店情報)
何でもありなんか!? 何でもありなんか!? フランスよ!???
そんな、終始びっくりした「欲しい物リスト」作り。
私たちは結婚式の前にアパルトマンを購入した経緯があり、完成して引っ越すのは結婚式後。
そして、自分たちが「欲しい物リスト」で選び、入金して頂いた、ありがたいお祝儀の利用期間が1年。
来年引越しだから、生活雑貨品がいいかな。
っと、選んで、
実際に結婚式後に知った現実。
あんなに苦労して「欲しい物リスト」を作ったのに・・・
C’était un mensonge! ! (嘘だった!!)
正確にはこのシステムは選んだ商品をもらえるのではなく現金を受け取る事。
そして、システムには選んだ商品に入金してもらった全額を現金で頂く
「Liste de mariage cagnotte 100% Cash 」の場合と、(指定銀行口座に振り込まれる)
半分は現金で頂き、残りの半分は「プランタン」の店舗へ赴き
商品を一から選ぶシステム
「Liste de mariage 50/50 Shopping & Cash」でした。
私たちは、
その当時、壊れたばかりのカフェマシンに目がくらみ(^◇^;)アハハッツ
「Liste de mariage 50/50 Shopping & Cash」を選んでしまいました。
そして、選んでもらった商品は届かず、
自分んたちで再度買いに行かなければいけない。
っという思いもよらぬ事態。
(11)「Liste de mariage」:ぶっちゃけ事情
でも、良かったのはぶっちゃけ「Zankyou」リストにある商品は高額商品ばかりで、
子育て中の私たちにはあまり似合わないような商品が多く(どうせ、子供に壊されるから。)
悩みに悩んで絞り出した「欲しい物リスト」だった事。
だから、改めて自分たちが欲しい商品を直に手に取り選び購入ができること。
それも、「プランタン」を利用する事で店舗側からもお祝い金として100€以上頂けた事。
そして、引越したタイミングで商品が欲しかった&丁度solde(セール販売)の時期と重なり、
安く高級食器類一式が手に入ったこと。
ボンビーな私たちには経験できない、店員さんを横につけて、
あれ、これ、それ・・・ あっ、( ´∀`)σσ あれも下さる!? オホホホ〜。
そんな、セレブ爆買いを経験できたこと。(もう、一生ない。絶対。)
でも、デメリットとして、店舗へ赴き商品を選ぶ際、
その店舗にどんな商品が販売されているかを把握して決めなければいけなかった事。
私たちが初めに訪れた最寄りのcentre commercial(ショッピングセンター)「テラポ」内の「プランタン」には、
ブランド品の洋服や時計や鞄などの商品の取り扱いは豊富ですが、
生活雑貨品が全然置いていない。
それは、いろいろな種類のブランド店舗が入っているCentre commercial(ショッピングセンター)内にある「プランタン」だったため、
他の店舗で食器類を販売する店舗が幾つかあるため、
競合を避けるためなのか?販売していなかった事を理解せずにいた事。
ってか、ちゃんと色々教えてくれるスタッフと何も良い情報をくれないスタッフ。
統一性が相変わらず無い!!(フランスあるある)
おかげで、少し遠い生活雑貨品も扱っている「プランタン」へ変更しなければいけませんでした。
「プランタン」のお店の人曰く、
パリの「プランタン」にはココとは比べものにならない商品の取り扱いがある。
っと、いう事を聞いて、ショックを受けた私たち。
大都会パリと違って第3の都市港町マルセイユにはパリとはやっぱり違う商品の取り扱いだった模様。
こんなんだったら、「Galeries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット )」の「リスト・ド・マリアージュ」を利用すれば良かった!!
※マルセイユはギャラリー・ラファイエット が観光地のど真ん中に2店舗もあって取り扱い品数が「プランタン」よりも断然多い。
そんな、こんなで、
この「リスト・ド・マリアージュ」を利用した事で、いろいろな発見ができました。
まぁ、それだけ、庶民過ぎて高級百貨店にあまり足を運ばない・・・
って事ですわぁ。(苦笑)
(11)「Liste de mariage」:「Zankyou」の仕組み、メリット&デメリットについて
最後に「Zankyou」の仕組みや利用に際してのメリットとデメリットの紹介をまとめてみました。
●「Zankyou」のウェブサイトより会員登録 ●自分たちのオリジナルサイトを作成 ※すでにフォーマット化されているデザインに自分たちの名前やメイン画像、パーティー会場の場所など登録をする。 ●自分たちが欲しい商品を選ぶ ※高すぎず、安すぎずの30〜100€が相場で、200€〜も数点加える。 ※私たちに何が必要で何が欲しいかがゲスト側にリアルに分かるメリットがある。 ●完成したサイトのURLをゲストへ送る招待状へ記載する ●招待状が届いたゲストは私たちが作った自サイトから予算に合わせてプレゼントしたい商品へ入金 ●「Liste de mariage 50/50 Shopping & Cash」を選んだ際は「プランタン」の店舗へ赴き買い物をする際に必要なゲストから入金してもらった料金をチャージするための専用のカードを作成 ●結婚式終了後(1〜2ヶ月後)に「プランタン」へ来店して銀行口座への入金手続きと残りのお金を専用のカードへチャージしてもらい、店舗でお買い物開始 ●全額現金を頂く場合は指定銀行口座を登録しておく必要がある
店舗のチャージ式カードは一枚で両者が使えたり、 または新郎・新婦両者に専用のカードを作ってくれるのでお互い自由に使えるメリットがあります。 尚、全国「プランタン」で利用が出来ます。 私たちは利用しようと思っていた初めの店舗から違う「プランタン」へ変わった際、そちらの売り上げになるからか? 旦那が切実に訴えたからか? お店の切り替え時に「プランタン」の自社ブランドの非売品を頂いたり、カタログを頂いたり・・・ なんだか至れるつくせりでした。 さすが、老舗高級百貨店!!
●チャージ式カードを利用する際は身分証明書を提示させられる店舗もあります。 ●結婚式日から1年間が利用期限で、それを過ぎるとチャージしたカードは失効。 ご注意を!!
●「Zankyou」のウェブサイト上から商品を選び、入金が簡単に完結できる ●会員登録無料 ●「Zankyou」のウェブサイトから商品を選び、入金ができるメリットはあってもパソコンが苦手な年配の人にはインターネットの使い方が分からない人も多く、直接店舗へ赴きスタッフ主導で入金が出来るシステムもあるので、安心 ※みんなが利用しやすい実店舗があるのは良い事でもありました。 ●「Liste de mariage 50/50 Shopping & Cash」を選んだ際は「プランタン」からお祝い金が頂ける
「Zankyou」のウェブサイトを通じていくら入金して頂いたのか? その際、ゲストから温かいメッセージが私たちが登録した各メールに転送してもらえたり、 ゲストのリスト(一覧表)が作成できるので、結婚式後のお礼状などのリスト作成にもコピペするだけで簡単作成が出来ます。 それも、そのゲストのメッセージは後日「Zankyou」からポストカード式の保管用として頂けます。
●結婚式日から1年間が利用期限なのでそれまでに商品を買わなければいけない ●実店舗でお買い物をする際は商品取り扱い店舗が近くにあるのかを把握しておかないといけない もし全然欲しい商品がない場合は購入ができない=ムダ金になる ※私たちは結構、買ったつもりでも意外に使い切れず、当初の約束では・・・ ・お互いに利用できるモノ ・長く家族で利用できるモノ を、中心に買う予定が最終的に有効期限内で使い切れず、 仕方がなく自分たちの服を買ったり、鞄を買ったり・・・。 こんなんだったらハネムーン旅行に行けたな・・・っ とぼやいていました。 引越し後で本当に欲しいの物はダイニングテーブルや椅子だったりするのですが、パリの店舗以外取り扱いがなく、キッチングッズばかり購入する羽目になり、 本当はこれ・・・あってもなくてもいいんだけどなぁ〜・・・ っと思う商品を購入する羽目になる事も。 そして、最大の問題!?は、せっかくプレゼントを選んでくれたゲストに、 この商品、ありがとう。 っと、言えず、この「Liste de mariage」のシステムを新たに説明して、 この商品を新たに買わせて頂きました。 っと、報告しないといけない事。 (律儀すぎる?)
あとがき
最後の感想は、利用店舗からお祝儀金は頂けるけど、 店舗以外で購入したい商品が多い場合は、全額現金で頂く方が絶対メリットが高いと思います。 だって、フランスの年に2回のsolde時にまとめて自分が好きな店舗やブランドで爆買い出来た方が・・・ ただ、高級食器・雑貨が好きな人は別としてですが。 そんな、迷える方には・・・ 全額現金を頂けるサービスを利用すべしです!!
出費の多い結婚式には最終的に一番良いのは現金を手にする事。
日本もフランスも最終目的はぶっちゃけ変わりません。
それが分かった「Liste de mariage(リスト・ド・マリアージュ)」の実態。
じゃぁ、やっぱり日本のお祝儀文化は無くならないね。
っと、いうのはまだ早い!!
この事前にお祝儀を頂くヨーロッパ伝統の「リスト・ド・マリアージュ」の
メリットは忙しい結婚式の当日に、
お金の管理をしなくて良い事。
誰かに受付をお願いして、お祝儀の管理をしなくても良い事。
何度も小出しに言っていますが、
フランスの結婚式は1日かかる大仕事。
時間の長い&移動もある。
など、
お祝儀が無くなってしまう心配が一切ない事。
尚且つ、
誰からいくら頂いたかのリストはネット上で一覧表に出来るシステム。
ヨーロッパの結婚式スタイルに乗っ取った
合理的かつ、便利な機能なのです。
私は毎回、結婚式の披露宴の受付か二次会の受付を任される事が多かったので、
人のお金を扱うのに毎回(内心)ハラハラします。
責任のある仕事なので披露宴が始まる前から毎回緊張。(。+・`ω・´)キリッ
でも、このシステムは一切そんな心配がないのが最大のメリットだと私は思いました。
ちなみに「ギャラリー・ラファイエット 」は
「mille et une liste (1001 liste)」と提携しています。
仕組みは「プランタン」×「Zankyou」と一緒です。
どちらを選ぶかはゲストが行きやすい百貨店だったり、街にない場合は一番訪れやすい地域にあるのか?
又は、ネット上で物色してみて好きな商品はあるのか?
決め手になるポイント絞って選ばれた方が良いです。
今回はこの項目だけで長くなってしまったので、この辺で。
最後までおつきあい頂きありがとうございました。
今後、ヨーロッパ圏内でご結婚される方、
海外ウエディングをメインにされる方、
「リスト・ド・マリアージュ」の仕組みを知りたい方など、ご興味のある方の参考になれば幸いです。
ボーイッシュだなぁ〜!