Bonjour〜!!
最近、旦那のお誕生日会がありました。
我が家の旦那家族は、毎年4月のイースター(復活祭) ※フランスでは「Pâques (パック)」、そして12月のNoël(ノエル)と各家族のお誕生日月はいつも家族で集まるのが定番です。
だから、コンスタントに家族でお祝いごとがあるので、家族との絆がとても濃いです。
そんな今年の旦那のお誕生日のプレゼントに、旦那の兄から、リゾートスパ付きの1泊2日の旅行をプレゼントしてもらいました。
それも、子供を預かってくれる前提のホテル旅行なので、久々に夫婦水入らずの旅行!
っと、いう事で家族で集まったお誕生日会の次の日に急遽出発する事になりました。
ちょうど予約してくれたホテルがアルル近郊で、特に年配のフランス人マダム達の間でずっとオススメされていた観光地も近かったので、子ナシ旅行を満喫してきました!
そこで今回は、アルル周辺まで訪れたら一度は行って欲しい「Les Baux de Provence(レ・ボード・プロヴァンス)」の魅力についてお届けします。
POINT 旅のお供にこの1冊
南フランスのレ・ボード・プロヴァンスとは?
「Les Baux de Provence(レ・ボード・プロヴァンス)」は、フランス3大都市でもあるマルセイユの県庁所在地「Bouches-du-Rhône(ブーシュ・デュ・ローヌ県)」の中でもフランス南西部に位置し「フランスの最も美しい村」の一つとして、世界中から観光客が訪れる小さな村です。
後世まで受け継ぎたい質の高い遺産を多く持つ田舎の小さな村を観光業で促進させる目的がある。
●1982年に発足
《選出される条件》
・人口が2,000人を超えない事
・最低2つの遺産や遺跡(景観、芸術、科学、歴史など)がある事
・土地を利用する際の計画で遺産や遺跡の保護がしっかりと政策されている事
・コミューン議会で同意が得られている事
印象派の画家ゴッホゆかりの地、Arles(アルル)とSaint Rémy de Provence(サン・レミ・ド・プロヴァンス)の間、アルピーユ山脈の中心部にある、白い岩山だらけの高原の上に壮大な景色が望める城塞が築かれ、中世時代に優雅な宮廷文化が栄えた町です。
当時は4,000人を超える人口でしたが、今では約500人程の住人がひっそりと住み、廃墟となった中世の城塞都市跡を見守り続けています。
車必須の場所ですが、観光バスも多く知る人ぞ知る秘境でもあります。
レ・ボード・プロヴァンスの魅力とは?
Arles(アルル)から約15kmの「レ・ボード・プロヴァンス」は、中世期に最も栄えた城塞都市跡「Château des Baux(レ・ボー城塞)」とそこから眺める壮大な景色、その横に隣接する16世紀のルネッサンス様式の建物が軒を連ねている「レ・ボー村」の小さな路地裏や広場、美術館、観光客ご用達のレストランやお土産屋さんなど密集した小さい村ながら多くの人で賑わいます。
映画の中に足を踏み入れてしまったかの様なリアルだけど、どこか現実とは違う世界が広がっています。
迷ったら、村の中に設置してある看板を見ながら進んで行くと目的地に辿り着けます。
村の中を抜けると・・・
広大なパノラマな景色が急に登場します!
気になるぅ〜〜〜!!
っと、いう事で好奇心旺盛な病的思考?で、その先まで行ってみました!
特に目に付いたのが、明らかに近年設置されたであろう、いろいろな形や色のパブリックアートがある中、ひときわ気になったフォルム!
っと、勝手にワクワク。
使い方は・・・間違ってない?!
そして、その先は広大な大地でした!
Les Baux de Provence(レ・ボード・プロヴァンス)
レ・ボード村の中にある観光案内所
●住所:Rue Porte Mage Maison du Roy 13520 Les Baux de Provence FRANCE
●電話:+33 (0)4 90 54 34 39
●営業時間:月〜金曜日 9:30~17:00/土・日曜日 ・祝祭日10:00~17:30
レ・ボード・プロヴァンスで一番有名な「レ・ボーの城塞」とは?
「Château des Baux(レ・ボーの城塞)」は、村の中を抜け、レ・ボーの岩山の頂にある城塞跡地です。
アルル、カマルグ、そしてセザンヌやルノワールの絵画のモチーフによく登場する南仏(なんふつ)を代表する「サント・ヴィクトワール山(サント・ヴィクトワール山)」まで見渡すことができます。
この城塞は難攻不落のものとして知られていましたが、実際にその場に立ってみて、周りの景色を見渡すと共に、
なぜ?そう呼ばれたのか?・・・その理由がこの場所に立つとはっきりと分かります。
ちなみに、村の中とパブリックアートが点在する広場は無料で観覧出来ますが「レ・ボーの城塞」からは入場料が必要になります。
手入れされたラベンダー畑は、時期が終わってしまいましたが、春から夏にかけて、この一帯はラベンダー畑になる模様!
そして、入場して一番初めに目に付くのが巨大な・・・
フランス最大の「trébuchet(トレビュシェット)」!!
Catapult(カタパルト)の改良型投石機で、巨大なおもりのエネルギーを利用して石を投げる、固定式の攻城用兵器の一種で平衡錘投石機(へいこうすいとうせきき)とも訳される。
「トレビュシェット」は、200Mの範囲を正確かつ強力な力で、50〜100kgのバランスシステムロックボールを通して投げる事ができました。
なんと!重量7トン、設置と石(砲弾)の取り扱いに60人の兵士が必要なほど巨大な「トレビュシェット」!
ここにある「トレビュシェット」は、ウインチ装備の基本的な「トレビュシェット」とは異なり、キャリアホイールアームシステムを備えたユニークなモデルになるのだとか。
他にも場内にはこの「トレビュシェット」とはまた違ったコンパクトな投石機もあります。
そして、ラベンダー畑を越えた左手奥側には、ミストラルで浸食された跡が残る遺跡があります。
いや、サンゴ?
昔は海だった・・・!
っと、いろいろと妄想させてくれる遺跡は、自然発生した環境から生まれた岩肌が削れた姿!なんだか神秘的でした。
●フランス南東部に吹く地方風で、プロヴァンスの気候をつくる上で重要な役割を担っている。
●アルプス山脈からローヌ河谷やデュランス川流域を吹いて加速度を増し、時速90kmの速さに達する事もあり、その後、周辺の地中海に吹き降ろす、寒冷で乾燥した北風。
●日中の平均速度は時速50kmに達し、夜間に著しく沈静化する。
最後に、この村へ訪れてからよく見かけるこの旗は、中世時代に一番栄えたレ・ボー家が家紋に「ベツレヘムの星」を用いていた事から始まり、この一族が最終的に15世紀に途絶えてからも残る紋章として掲げられています。
東方の三博士(別名「東方の三賢者」「東方の三賢王」)にイエス・キリストの誕生を知らせ、ベツレヘムに導いたとされるキリスト教徒にとって宗教的な星。
だから、レ・ボー家は、東方の三博士の一人バルタザールの末裔を自称していた事になりますが、残念ながら歴史的な裏付けがある訳ではないのだとか。
「レ・ボーの城塞」を見学する際の注意点!
だから、注意点をまとめてみました!
注意 ココを気をつけて!
登りはロッククライミングの様な場所も!
そして、下りる時はかなりの急角度な斜面に小さな階段が付いているので、注意が必要です。
注意 ココを気をつけて!
交互通行でないと通れない場所もあります!
風が強い時は特に要注意です!
注意 ココを気をつけて!
白岩がむき出しでボコボコな場所もいっぱいあります。
雨が降った後に訪れる時は滑るので要注意です!
●動きやすい格好がおすすめ
●歩きやすい運動靴などつま先が隠れる靴、滑りにくい靴がおすすめ
●夏でも頂上付近は風が強いので一枚羽織れる上着があると寒くない
●夏場はサングラス必須
●小さなお子さんは最低でも歩ける様になってからがベスト
●ベビーカー持参で頂上までは登れない(禁止ではないのでチャレンジャーはどうぞご勝手に)
っと、言いつつ夏場はつま先が出たサンダルやビーチサンダルを履きがちですが、昼間は強烈なミストラルが吹く事も多く、本当に気をつけて欲しいと思います!
Château des Baux(レ・ボーの城塞)
●住所:Grand Rue 13520 Les Baux de Provence FRANCE
●電話:+33 (0)4 90 49 20 02
●営業時間:【1月、2月、11月、12月】10:00~17:00/【3月、10月】9:00~18:30/【4月、5月、6月、9月】9:00~19:00/【7月、8月】9:00~20:00
※オーディオガイドは営業終了時間の1時間前で終了
●定休日:年中無休
●入場料金:【大人】通常 8€ ※イベント観覧ありで 10€
【シニア(65歳以上)】通常 7€ ※イベント観覧ありで 9€
【子供(7歳以上〜17歳未満)・学生・求職者・教育パスの所有者】通常 6€ ※イベント観覧ありで 8€
【ファミリーパック(大人2名 + 子供2名(7歳以上〜17歳未満)】通常 25€ ※イベント観覧ありで 33€
【7歳未満のお子様・身体の不自由な方・ジャーナリスト・ツアーガイドなど】無料
音と映像のスペクタクルが楽しめる「カリエール・デ・ルミエール」
「レ・ボーの城塞」や「レ・ボーの村」から徒歩10分程の場所に「Carrières de Lumière(カリエール・デ・ルミエール)」という、採石場跡地を利用して作られた、音と映像を屈指した最新型エンターテインメントアートを楽しむ事ができます!
1935年、第一次世界大戦の余波で、建築石の衰退が始まり閉鎖された採石場を、1959年にフランスの芸術家Jean Cocteau(ジャン・コクトー)が、この役目を終えた場所とアートを融合した機能を見出し、のちに「先見の明(事が起こる前にそれを見抜く見識)」があった芸術家として後世にその偉業を残しました。
そして時を経て、レ・ボー・ド・プロヴァンス市の協力もあり、2012年よりカルチャースペースの実験に最適な場所として、次々と近代芸術家を始め多くのアーティストの手により、歴代の芸術家の絵画などを中心に映像と音を組み合わせた今のカタチが出来上がりました。
日本人でもお馴染みの画家を始め、多くの芸術家達の遺作を中心に毎年テーマを変えながら楽しませてくれます。
ゴーギャン、ゴッホ、クリムト、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエルなどルネッサンスの巨匠、シャガール、ボッシュ、ブリューゲル、アルチンボルド、ピカソとスペインの巨匠、そして、2019年は日本を代表する浮世絵の巨匠葛飾北斎など
ちなみに、日本で開催されるオリンピックイヤーの2020年のメインテーマは「Salvador Dalí (サルバドール・ダリ)」になります。
詳しい情報はその都度変わるので、公式サイトでご確認を!
2012年以来「Carrières de Lumière(カリエール・デ・ルミエール)」へ名称が変わりました。
以前は「CATHEDRAL D’IMAGES(カテドラル・ディマージュ)」
「カリエール・デ・ルミエール」の実際の上映風景とは?
テーマが毎年変わるので、いつ訪れても感動を与えてくれるミュージアムです。
まずは、南仏生活をした事で精神を病んだゴッホが開花され、次々と遺作を残した絵画をモチーフにした映像が息を吹き込まれたかの様に躍動したさまを味わえます!
絵画なのに躍動感があって次々と変わっていく様は圧巻!
一番の観覧場所は入口から一番奥の少し高い場所から一望する事ができるスペースですが、下からでもまた違った印象を与えてくれるので好きな場所で自由に観覧するのがおすすめです!
今回は、メインテーマのロングバージョン「ゴッホ」とショートバージョンの「日本の侍、葛飾北斎」が上映中でしたが、意外にも「ゴッホ」よりも日本をテーマにしたショートバージョンの方が人気でした!
葛飾北斎の作品の中でも有名な「神奈川沖浪裏」(名所浮世絵揃物「冨嶽三十六景」全46図中の1図)の迫力満点な海の波は実際に迫ってくるかの様な迫力があります。
最後は、坂本龍一氏が映画「戦場の メリークリスマス」のテーマソングとして作曲された曲と共に灯篭が空へと飛び立つ映像がとても綺麗!
っと、思った方!
人が撮影した映像では感じる事が出来ない迫力は実際にその場に立ってみないと分かりません!
Carrières de Lumières
●住所:Route de Maillane 13520 Les Baux-de-Provence FRANCE
●電話:+33 (0)4 90 49 20 02
●営業時間:月〜土曜日 10:00~19:00/日曜日 10:00~18:00
●営業時間:【1月、3月、11月、12月】10:00~18:00(※12/25、1/1は11:00~)【4月、5月、6月、9月、10月】9:30~19:00/【7月、8月】9:30~19:30
※閉館1時間前で最終入場
※カフェテリア(10:30~17:30まで営業)は閉鎖される時期があります
※新しいテーマに変更されるまでの間一旦閉館する時期があります
例:2020年1月6日〜3月5日までの年次閉鎖。同年3月6日〜新しい展示
●入場料金:【大人】通常 13€
【シニア(65歳以上)】通常 12€
【子供(7歳以上〜17歳未満)・学生(18〜25歳未満)・求職者・教育パスの所有者】通常 11€
【ファミリーパック(大人2名 + 子供2名(7歳以上〜17歳未満)】通常37€
【7歳未満のお子様・身体の不自由な方・ジャーナリスト・ツアーガイドなど】無料
事前に知っておけばよかった!カリエール・デ・ルミエールへ早く入場する方法
実は、会場内はとても広いのですが入場制限を設けています。
会場内へ入場すると分かるのですが、カフェテラスやお手洗いなどのフロアを除いてすべての場所が自由に観覧できる採石場跡地をフルに活用した白壁に映し出される365度のパノラマスクリーン。
1回の上映時間がロング&ショートを合わせて45分ほどです。
タイミングが悪く混んでいると45分以上待つのが当たり前になっているため、会場外で待つ事になります。
だから、待ち時間短縮のためにオンラインでの事前予約をおすすめします!
この札が現れるまで15分程並んで、ここから45分・・・。
「カリエール・デ・ルミエール」通常 13€ + 「レ・ボーの城塞」通常 8€ + 「レ・ボー村」内にある美術館「Yves Brayer Museum」通常 8€の入場料が16,5€でお得です!
パリ出身の画家、舞台デザイナーなど多岐に活動したフランスの芸術家
【番外編】リゾートホテルスパ「ヴィラ・レガリド」
最後に、義理兄からプレゼントされたホテルをご紹介します!
フランスは低料金のビジネスホテルから高級ホテル、民宿専用のシャンブル・ドット、通常利用されているお家などを(期間限定で)間借りする民宿・宿泊施設(例:Airbnbより)など、バカンス大国らしく低料金で長く滞在できる宿泊施設が充実しています。
その中でも、今回はスパやマッサージがウリのリゾート系ヴィラージュ・ホテル「Villa Regalido(ヴィラ・レガリド)」でした。
宿泊する人数、お部屋の広さで料金が違うのですが、すべてのお部屋の間取りも調度品も違うのでオーナーのセンスが光ります。
そして、宿泊する人がゆっくり過ごせる空間とレストランを併設してあるので、ゆっくりディナーを楽しみ、癒されるサービスがあり、いつ訪れても楽しめるのが「ヴィラージュ・ホテル」の良いところです。
※冬のシーズンオフの時期はレストラン営業やマッサージのサービスがない場合もあり
決して大きくはないので、隠れ家的な場所で初めは分かりにくいのが難点。
貸し出し駐車場も完備されています。
ホテルの近くにバス停もあるので、乗り継げば公共交通機関でも移動できるのかもしれません。
立地的には良い場所です。
お部屋からの眺めも素敵です!
ディナーや朝食時に利用するダイニングルームはワイナリーみたいでオシャレ。
子ナシ旅行サイコ〜!!
朝食で頂いたジュースがどれも美味過ぎて全種類試飲してしまいました!
そして、購入したい・・・っという欲が!
地元の果樹園の方達が生産した貴重な無添加ジュースは素材の味が凝縮されて本当に美味しかったです!
実は、ホテル情報はあまりご紹介しないのですが、今回は通常のホテルと違って「ヴィラージュ・ホテル」だった事と、日本語を話せるフランス人のスタッフさんがいたので、フランスなどに住んでいる人はもちろんですが、日本から観光客で訪れる方でも安心して過ごせるホテルだったのでご紹介しました。
ちなみに、このホテルだけではなく、この辺りはこんな隠れ家的リゾートホテルがたくさんあります。
そして、11月頃からはフランスの至る所で、冬の風物詩「Marché de Noël(マルシェ・ド・ノエル)」が開催されます。
これも、夏とは違った冬旅の楽しみでもあります。
Villa Regalido
●住所: 118 Avenue Frédéric Mistral 13990 Fontvieille
●電話:+33 (0)4 90 54 60 22
あとがき 〜やっちまったぜ!運なし女再び!!〜
今回は夏のバカンスと違って、南仏でも段々寒さが増す冬の旅行。
もちろん、ご紹介した場所は春・夏のバカンス時期が一番訪れるのには最適ですが、冬の時期でもまた違った景色があります。
でも、どこに行ってもどの時期でも、フランスは多くの観光客が行き来する観光産業大国なのだと実感もしました。
家族で計画してお出かけする旅行も楽しいですが、ゆっくり夫婦水入らずでお出かけする旅行も良いものです。
ちなみ、スパリゾートホテルだったのに・・・
スパを満喫したのか?
っと、突っ込まれそうですが、実は旦那のお誕生日前に予防接種をしてしまった私。
まさかのサプライズだったので、予防接種をした48時間後に38度以上の熱が出るかもしれないから。っと念を押されていた、旅行当日の朝・・・本当に熱が出てフラフラ。
水着を持って行く様に義理兄の彼女に言われて張り切ってトランクに詰めましたが・・・
。+゚(゚つ皿`゚)゚+。ワァァン!!
でも、食欲は意外にあったので、旅行へ強行突破!
フラフラになりながら(文句言いながら)晩餐を過ごし、観光まで成し遂げました!
もう、良い年頃はとっくに過ぎているので、旅行から戻ってきたら、案の定、予防接種の副作用ではない熱にうなされ、完全に風邪を引き、ずーっと完治せず辛い冬の時期を迎えてしまいました。
旅行を始め、楽しみにしていた計画が決行出来ますように、皆様も体調管理にお気をつけあれ!
最後までご観覧頂きありがとうございました!