Bonjour〜!!
南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです。
新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう中、長期の臨時休校になったEcole élémentaire(小学校)に通う息子は、昨年の9月からCP(Cours de preparation/小学一年生 ※直訳すると入学準備クラス)になりました。
だから、普段はしっかりフランス語のお勉強をしているので、メキメキとフランス語力は身についています。
ただ、毎週土曜日は日本語補習校に通っているので(幼稚園年長クラス)、これから小学生になる事もあり、親としては日本語力が段々落ちて、終いには日本語を勉強する事への意欲がなくなっていく事を一番心配しています。
そこで、臨時休校になってしまった&親もテレワーク(自宅勤務)なので、周りのお友達と情報交換をしながら、世界的なパンデミックの今、この新型コロナウイルスに対して、政府の措置が段々厳しくなる中、前向きに感染の収束を祈りながら、家族との時間を過ごしています。
そんな、突然いろいろな日常生活が一変し、先行き不安な毎日を快適に過ごすために、冷静に物事を考え、特に子供と向き合う時間が出来た事で、改めて子供の強さを感じています。
今回は、臨時休校になった場合、自宅待機になった子供(育ち盛りの小学生)のリアル実生活をご紹介します。
学校から与えられた宿題を親が先生となりこなす〜丸投げ教育は終わった!?〜
フランスの学校では、臨時休校に合わせて、宿題が出されます。
※学校によっては幼稚園へ通っている子供も宿題あり
うちの息子が通う小学校は公立校で、それもクラスの8割が我が家と同じ、国籍、生まれもフランスですが、片親が外国籍、フランス移民2世、3世で、親のルーツが複雑です。
お家の中の言語がフランス語以外を話す家庭の子が多いため、子供の学力に差があります。
(フランスでは規定の学力に到達していない場合、小学生でも落第があるのが当たり前)
だから、2言語以上(多言語)を話す子供が多い家庭は、通常のフランス人家庭の子供に比べると(個人差はある)どうしても母国語になるフランス語の語学レベルが低いため、子供たちに合わせた最低限の授業内容になる場合があります。
実際に、息子のクラスにも実年齢と学年が違う子がいます。
そのため、学校の方針、担任により、必要最低限のカリキュラムはありますが、息子の学校は、同じ公立校の中でも他の公立校に比べると勉強内容のレベルが低いです。(悲)
だからなのか?
今回の臨時休校用に用意された宿題は、普段学校内でやるはずのカリキュラムの問題集を何枚かもらって来ましたが、周りにのお友達の学校に比べると、
っと、いうレベル。
息子を入学させてから、薄々と感じてはいましたが、今回の事がきっかけで、公立校、私立校問わず、各学校や担任の方針によって出題される、宿題や課題レベルに差がある事をハッキリと思い知りました。
例えば、与えられた宿題を事前にもらうだけ(全て終わってしまえば毎日が遊びの日々)の息子の学校とは違い、やらなければいけない授業内容に沿った問題集が親宛に毎日メールで届き、親が先生となり子供に教える事を促す学校やリアルタイムで遠隔授業が行われる学校もあります。
普段の学校と同じ様に(教壇に立つ先生の前ではなく)パソコンの前に座り、授業が行われる学校やゲーム感覚で問題を解くオンライン学習があったり、勉学に対して周りの大人がどれだけ、教育熱心なのかも分かります。
特に、書く・読むの宿題では、内容自体が千差万別で、1時間くらいで終わるものから、1日の内に何枚(何ページ)もこなさなければいけない宿題など、本当に多種多様な学校方針がある事に驚きます。
ただ、共通して言えるのは、義務教育なので、一年間に行わなければいけないカリキュラムがあるため、宿題はある。(※ 学校によってはパソコンを使った授業もある)
っと、いう事。
そして、何よりもその子供の宿題に付き合うのは(基本)親。
フランス人が子供に教え上手?なのは、小さい頃から、自分の親が宿題をみてくれる姿を経験し、そして自分の子供にも同じ様に勉強を教える習慣があるからだと気が付きました。
「勉学はプロに任せる」という意識が高く、フルタイムで働く(共働きの)日本人には子供の宿題までみてあげる余裕はないので、お金を出してまで塾に通わせるのが当たり前な日本の教育と違い、フランスはどこの親も子供の勉強をある一定の学年まで、きっちり、みっちり、教え込みます。
だから、決してすべての人ではないけれど、
親の学歴=子供の学歴に現れてしまうのが平民の私からしてみたらフランスの学歴社会の怖いところだと実感してしまいます。
小学校高学年以上になれば、もう少し親の負担は減ると思いますが、臨時休校でも宿題は絶対にやらなければいけない。
そんなフランスの学校教育があります。
外出禁止令でも軽度の運動はできる 〜じっとしているのは無理〜
今回の新型コロナウイルスの影響で、外出禁止令が発令され、お家に缶詰状態になったとしても、
買い物や通院、犬の散歩など、お出かけをする時に、外出届(ATTESTATION DE DEPLACEMENT DEROGATOIRE)を持参すれば(少しの時間)外出する事が出来ます。
やっぱり、育ち盛り&常にじっとしていない子供がお家の中にいると、ストレスも溜まり、何かにつけてイライラしたり、言う事を聞かなかったり、情緒不安定にならないためにも、短時間ですが、お散歩をしたり、駐車場でキックボードをしたり、しまじろうの動画で体操やダンス、ヨガを一緒に行う事で、気持ちもリフレッシュして、イイ気分転換で過ごす事ができます。
ただ、私の住むエリアに比べると(かなり平穏)、都心部は警察の巡回が多いので、一人でジョギング、一人で犬の散歩。くらいの人しか出歩いていませんが・・・。(罰則が厳しくなったため)
子供たちが遊び回れるお庭などがあれば、良いのですが、我が家はテラスぐらいしかないので、とりあえず、生活リズムが狂わない様に、お家のテラスで日向ぼっこさをせたり、短時間でも太陽を浴びさせる様にしています。
カードゲームやパズル、ボードゲームで脳トレ
雨などが続く悪天候や今回の様に外出禁止令があった時に、家族団らんで楽しめる鉄板の遊びアイテムがボードゲームなど、親も子供も、そして祖父母も一緒に遊べるゲームです。
意外に頭を使うので、体は動かさないけれど、脳トレにはもってこいのゲームです。
我が家も年々子供の年齢と共に難しいボードゲームやカード遊びができる様になってきたため、子供の集中力を高めるためによく遊びます。
ちなみに、場所を取ってしまうのが難点なボードゲーム。
今の時代、Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ)を始め、場所を取らないテレビゲーム(脳トレや体を動かすソフトもあり)が主流になっています。
家族で遊べるソフトも多いため、ゲーム好きな家族にはアナログなボードゲーム派か、テレビゲーム派で分かれる場合もあります。
ただ、テレビゲームだと祖父母があまり参加できない。っというマイナスポイントもあるので、場所を取ってしまうけれど、ボードゲームの方が家族団らんのゲームとしては根強いかもしれないですね。
レゴブロックで手を動かし脳を鍛える
5歳を過ぎた頃から異様にハマるレゴブロックは、手を動かし、脳に刺激を与え、組み立てる工程などから、プログラミングの性質を自然に学べるので、テレビをず〜っと見るよりも手を動かすおもちゃを我が家では推進しています。
組み立てては、壊しの繰り返しで、段々飽きてしまうのが難点ですが、お家の中でコツコツと脳トレするのには良いおもちゃです。
まぁ、レゴだけではなく、幅広く、脳トレ出来るおもちゃで遊ばせる事が良いのでしょうか。
絵本の読み聞かせから、自分で読む力を養う読書
フランスの学校では一足早く小学生になり、本格的に読み書きを習う様になってきてから、フランス特有の「La poésie(詩)」の暗記を宿題科目でよく出される様になりました。
小さい頃から子供の言葉が発達しやすい様に絵本の読み聞かせをしてきましたが、息子は絵本には全く興味がなく、すぐに飽きてしまい、困っていましたが、(だからなのか?言葉の発達がすごく遅かった)今では、自分で読む力を養うためにも、簡単で短い文の絵本を読んでくれる様になりました。(ただ、すぐに飽きるのが難点。悲)
出来ればもっと自分から進んで読んでくれると良いのですが・・・。
現実は、なかなか親の思う様にはいきませんが、本を読む力を養うために、子供の隣で手ほどきが出来る時間を持てるのは、とっても良い機会です。
息抜きは大切!お友達とテレコミュニケーション
っと、思う一つに、IT技術があります。
オンライン学習や授業もそうですが、遠く離れていても日本の家族や友達と短に感じる事ができる、スカイプやLINEのビデオ電話、facebook電話など、無料の音声通話だけではなく、実際に相手の表情などがすぐ目の前で感じる事ができるビデオ電話も主流になってきた世の中。
特に息子の場合、お友達がいる事で刺激を受けるタイプなので、毎週会っていたお友達と会えなくなった事で、フランスや日本の宿題のペースも飽きて落ちてくるため、勉強の隙間に、お友達と気軽に会話ができるビデオ電話で、コミュニケーションをとる事で、子供のやる気を上げています。
そして、何よりも私自身、落ち込むテンションも上げる事が出来て、一石二鳥です。(笑)
スマホ、タブレットゲームやテレビアニメ漬けにならないために、お互いに刺激しあえるお友達と少しでも話せるだけで、頑張れる姿を目の当たりにして、親としてはホッとします。
気分転換に一緒に料理を作る
普段学校に行っている子供がお家に居ると増える仕事「料理」!!
そんな料理も子供と一緒にお手伝いをしてもらいながら作ると子供も楽しいです。
我が家の息子は、ピザとカレーライスの時は一緒に料理をしてくれます。
普段、短い時間で料理をするので、どうしても子供にお手伝いをしてもらうのは有難い反面、ずっと目を配らないといけないため、意外にストレスを感じてしまいます。
でも、時間に余裕がある場合は、ゆっくり、じっくり子供と一緒に料理をする時間を作る事で気分転換になります。
嫌いな野菜も自分が調理をする事で少しづつ食べる事への興味を持たせ、チャレンジ精神を養ってくれているので、食育には自分で作る!っという楽しみは大切だと思っています。
ただ、毎回は手伝ってくれないけれど(苦笑)この料理は手伝う!
っと、いう習慣づけをしておくと、
だから、お手伝いしてくれる〜?
っと、言ってお手伝いをしてくれます。
そんな、日々の当たり前な料理も子供と一緒に作る事で自分自身も楽しい時間を過ごす事ができます!
《野菜の皮むきと細かく切るのは息子担当》
《嫌いな玉ねぎもちゃんと全部食べてくれます!》
【番外編】タブレットでお勉強!?
今の時代に欠かせなくなったスマートフォンを始め、各種デバイスは、現代の子供の間では、学校教育にも使われる様になり、自分の子供時代とは明らかに変わりました。
だから、まだ早い!っと、思いつつ、買い与えてしまった、タブレット。
購入してから、夫婦の喧嘩の元になっているのが、タブレットの利用時間を何時間にきっちり設定させるか問題。
購入する時に旦那からは、
っと、念を押されたため、購入しましたが、実際にはゲームアプリとYouTubeのおもちゃ紹介を延々と観る始末。
だから、私の想像していた「お勉強ができるタブレット」とは、かけ離れていますが、今の時代の子供には切っても切り離せないITの世界。
ただ、使用頻度や親の目を盗んで、寝る時間まで使っている姿に、毎回旦那と喧嘩になるので、(旦那がゲーマーなので放置しがち)行き着いた我が家の方針が、タブレットで遊ぶ前に、絶対にこの宿題をやる!っと、いうルールを作りました。
だから・・・
だからおべんきょうする!!
っと、いう一連の流れが出来上がり、タブレット使用を無下に出来ない、何とも複雑な思いがあり、番外編にしました。
いちよう、ゲーム感覚の脳トレアプリもあるので(有料が多い)、飽きずに継続して、子供が取り組む様にさせるには・・・今の大きな課題です。
あとがき 〜こんな時だから笑え!おもしろ動画付き!!〜
小学一年生になった途端、フランス語力が益々上がっている息子。
物事を理解する能力も、その場の判断も適切に行動できる様になってきた代わりに、ゲームなどにハマって長時間遊んでしまう事を防ぐために、やるべき事(宿題など)を優先して行いますが、癇癪を起こしてボイコットする事も多々あります。
そう分かっていても、長期に渡るとイライラしてしまう子供との時間。
バカンスの多いフランスですが、外に出て遊ぶ事でストレス発散ができる環境があるのにも関わらず、今回の様に外出禁止令で自宅遊び・・・っと、なると本当に体力を消耗しないので、親も子供もストレスが溜まっていきます。
私は、腰椎椎間板ヘルニアになってから、自宅でヨガに目覚め、毎日無理をしない程度に運動を心がけているため、ストレス回避できていた日常が、子供が長期間いる事で、違うストレスが段々溜まっていきます。
お互いにストレスフリーで、楽しく過ごすための方法を毎回模索しています。
何か良い案、良い子供との過ごし方のアイデアがありましたら教えてください!
最後に、こんな時だからこそ、
っと思う一つに、旦那の友達から、こんな時だからこそ送られてくるフレンチジョークの動画や写真の数々。
常に面白い事、面白いネタを考えるフランス人は、ユーモアがあって面白い人たちが多いです。(私の周りだけでしょうか?)
そんなユーモア大好きなフランス人の間でウケる動画の一部をご紹介します!
常に、前向きに!
そして、手洗いは念入りに!
皆様、頑張って乗り切りましょ〜!!