Bonjour〜!!
子供がいるからこそ初めて気づかされ、考えさせられる子供の教育。
その中でも日本とフランスの学校教育の違い。
日本の学校教育水準の世界的レベルの高さ。
海外で子育てをしてみて、日本の学校教育の良いところ、フランスの学校教育の良いところや違いが分かります。
そんな、子供を持っている親なら自分の子供に少なからず期待する学校教育。
今回は4歳の幼稚園児を公立校で学ばせるか?
私立校で学ばせるか?
そんな母親の悩みと、
どうしてフランス人の大半が幼稚園から私立校へ通わせたいのか?
その謎をお話します。
公立校の最大の問題点と本音
それは、
将来立派な大人になって欲しい。
学歴社会のフランスでちゃんと自立して欲しい。
それは、フランス問わずどこの国でも同じ様に考える親の期待。
最低限の知識と教養を身につけて自立して欲しいと思う親心。
でも、フランスにはフランスのお国柄事情があります。
それは、
公立校は、ほぼ給食費だけで授業料等は無償です。
でも、私立校は学費、給食費、管理費など学校によって金額は変わりますが必ずお金がかかります。
それでも、出来れば幼稚園児の内から私立校へ入園させたい親がとても多いです。
それは、どうしてか?
それは、給食費を支払っているのに頻繁に起こるcantine(カンティーヌ/給食)のストライキ。
フルタイムで仕事をしている親にとったら死活問題。
この理由が一番大きく、私立校へ入園希望をする人が多いです。
それも、給食がない場合は数日前に告知がある場合もあれば、
当日子供を送り届けた際に給食が無くなった事を告げられる事もしょっちゅうです。
《関連記事》
給食がストライキにあった際のお弁当持参事件についてはこちらから。
以前の学校はあまりにも多く、問題だったの署名運動まで起こりました。

それも、学校側のストライキ以外、
子供が体調不良で学校をお休みした時、担任の先生が体調不良でお休みし、学級閉鎖になった時など給食を食べられなかった時でも支払いが発生します。
学校によってはその月々に申し出ればその日の給食費を返金出来るとこもあるようですが、以前息子が通っていた学校は年度末に集計して繰り越す。
っと、いう制度を取っていましたが繰り越された(返金)されたのは事前に学校側の都合でストライキを起こした時のみでした。
だから、父兄が激怒し、署名運動にまで発展してしまいました。
ちなみに、通常1日の給食費は「Normal 3.52€(475.2円)」(※1€@135円)です。
そして、フランスならではの配慮で低所得者の人は、
1日「Réduit 1.76€(237.6円)」(※1€@135円)という割引価格が存在します。
決して、メニュー内容もBIO商品(オーガニック商品)を使っていたりして悪くない献立。
決して、給食費とメニュー内容が合わない様な献立ではない!
・・・と思うのですが、
それでも、子供たちが食べず破棄する給食の残飯問題が表面化しているのも事実。
(私個人の意見では良い食材を使っても偏食が激しい食育事情が問題だったり、
子供に好まれない味付けなどが問題だと思うのですが・・・。)
そして、宗教上、または家庭の事情で午前中の授業が終わって一旦自宅に戻ってご飯を食べさせ、午後送り届ける事も可能なので、特に働かない&働けない親(フランスは共働きが基本)、給食費を支払いたくないなどの経済的事情などの家庭は、毎日送り迎えが可能な仕組みになっています。
でも、結構、いや、かなり面倒くさい、送り迎え。(爆)
だから、給食費を支払ってでも1日預ける方が子供にも親にも負担が少ないのですが、
一部の親では「Réduit 1.76€(237.6円)」すら支払いたくない人もいて、
入園当日に言い争う親がチラホラ。
給食を担当するマダムは、
給食費を支払いたくないのなら、 迎えに来ればいい。
の一点張り。
いや、そりゃ・・・ 給食費を支払いたくないのなら送り迎えを毎日すればいい。
っと、普通なら考えてしまいますが、
何もかもを社会保障に頼ろうとする低所得者層の親は結構こういう意見でぶつかる事があるのだとか。
私たちが出会ってしまった入園当日に口論している親もアラブ系の(ルーツが移民・難民)のフランス人でした。
アラブ人(アラブじん、العرب،عربي)は、おもにアラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話し、アラブ文化を受容している人々。
引用元:アラブ人(2017年9月12日 (火) 11:42 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』wikipedia
正直、cantine(カンティーヌ/給食)のストライキの次に、
こういう常識がない人たちと一緒の学校で揉めたくない。
これが、私立校をあえて選ぶ親が多いのが、
あからさまに言えないフランスあるある事情だったりします。
授業料を支払っても行かせたい私立校 〜入園させるための実態〜
引っ越しをして目星をつけた私立校へ入園希望の連絡や願書受付日にわざわざ訪問してもことごとく断られ、すぐに入園できない状態を思い知った際、いろいろな方に私立校、公立校について教えてもらいました。
そこで、自分たちの考えがいかに哀れだったのかも。
それは、本気で私立校へ入園させたいのであれば、多少の根回しとコネが必要だという事。
(コネと言ってもすでに入園・入学している人のお友達や家族、親戚などの紹介が重要)
フランスは私立校へ入学・編入・転入する場合、1年前から願書を出すか、空きがあるかの確認をし空き待ちリストの中に名前を加えてもらう手続きをしなければいけません。
特に人気の私立校は入学させたい理由などを書き書面で送らなければいけない学校もあります。
そして、面接をしてその面接に受かれば晴れて入園できます。
ちなみに、
日本の様に子供の学力テストなど、
お受験や両親が正装をしての面接に臨んだりする様な事はなく、もっとくだけた感じです。
学費自体も日本に比べて断然格安です。
だから、
入園希望者が後を絶たないし、
タイミングよく入園出来るのは運とコネと空き次第。
どうしてそこまで空きが無くなるのか?
実は、幼稚園のうちまでは公立校でもいいよね。
っと、いうフランス人の両親は結構多いのですが、
読み書きが本格的に始まる小学校から私立小学校へ入学させたい人が多いので、
必然的に小学校から私立校へ行かせる場合、定員オーバーでほとんど入学させるのが難しくなります。
それには、初めに私立に通っていた兄・姉の弟や妹がいる場合はその子達が優先される事が多いから。っという学校もある様で、益々入学させる事が難しくなります。
日本人の私的には経済的負担も考えて、
私立校なんて中学からでもよくない?
っと思ってしまいますが、
フランスは中学生にして将来、どんな仕事に就くか?
そのためにどういう進学の道を進むかを明確にさせられる傾向があるため、読み書き、発音、学習の基本はすでに小学生のうちから身につけなければいけません。
高校、大学、その上の専門の高等学校、エリート養成学校のグランゼコールに入学するためには、
すでに中学生のうちで進路を決め、そのために進学するか、手に職をつけるための技術系の専門学校を高校からすでに選ぶか・・・。
日本の様に将来、何をしたいか分からないからとりあえず大学に行って・・・。
っと、いう考え方ではなく、10代の早い段階で将来がほぼ決まってしまうフランス。
だからこそ、早い段階で子供をちゃんと教育環境の整っている学校に入学させたい親は多いです。
でも、学校も定員数があるため特に人気の私立校はほとんど定員オーバーでなかなか入園・入学が出来ません。
その事を痛感した私立校探し。
基本的に幼稚園と小学校が同じ敷地内にあるパターンがとても多いです。マンモス校になると幼稚園から高校までエスカレーター式に進学出来る私立校もあります。
私立校へ通わせるメリットとは?
そこで、私立校へ通わせる際のメリットについて考えてみました。
●セキュリティがしっかりしている
●給食のストライキがない
●物を取ったり、盗んだり、いじめが少ない(←絶対にない。っと言い切れないのは世界共通だと思います。)
●エスカレーター式で学校教育のレベルが高い(←私立でも学校の教育方針によって違いあり)
●落第する率が低い
●中学・高校・大学・高等専門学校などに入学・進学するための基礎学力が身につきやすい
●問題児が少なく非行になる率が低い
●知性・品がある両親、子供が多い
フランスは日本と違って進学塾、家庭教師という概念が少なく(無い訳ではない)すべてが学校の宿題や課題、授業内で学んだ事が直結するので将来、政治家や官僚、医者、技術者などの専門の学校へ進学したい場合は早い段階でしのぎを削る環境に身を置き、きっちりとした勉強法を身につけるために学力レベルが高い生徒の中に身を置いた方が良い。っと、いう考え方もあります。
そして、落第も飛び級もあるので、一定の勉強が出来なければ進学ができません。
そこで、子供の将来を考えてエリートに育てる事が大切なのか?
私たち家族の例をご紹介します。
学歴社会のフランス、エリートに子供を育てるだけが教育か?
日本と違って学歴社会だなぁ。
っと、フランスへ来てからつくづく思うのですが、学業だけが大切なのか?
私自身が将来何になりたいのか?
フランスの子供の様に早い段階で決まっていなかったから、何となくで大学に進学した人。(爆)
そして、何となくで大手広告代理店に就職して人間関係に疲れて、最終的には地元の広告代理店で満足して、なぜか興味のなかったフランスで子育てをしている人。
だからこそ、
フランスの学歴社会と収入格差には正直びっくりします。
そんな、早い段階で将来何がやりたいのか?
が、私同様、高校時代にまだハッキリ決まっていなかった旦那はかなりのやんちゃな時代を送っています。
実は・・・
旦那の祖父、父もフランス独特の教育機関でもあるエリート養成学校「グランゼコール」という専門学校の出身者。
日本には無い教育機関で詳しく説明すると長くなるので、簡単に言うと、
入学するのも卒業するのも大変。 でも将来、ずっと働ける。
と、将来食いっぱぐれる事が無い模様。
でも、そこまで行き着くまでの道のりがかなり大変。(°д°;)
っと、いう事で、旦那の父は遊ぶ暇も無いほど勉強に明け暮れ、
働き出しても常に人の上に立たなければいけないリーダーとしての重圧とプレッシャー。
何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない。
エリートに子供を育てるだけが本当に教育か?
地位、栄誉、財力を手にしても何か人として欠けているのでは無いか?
何よりも家族と離れて暮らす時間が耐え難い。
学歴社会でトップを目指し、維持するのには精神的も肉体的にも大変だという事。
だから、逆に、
そんな生活を息子達に課さなかったため、いつしか旦那は学校をサボり、
自由に遊びまくっていました。(爆)
でも、いつかは将来、どうやって生きていくのかを決める時が来る。
甘やかせて育てるのも厳しく毎日勉強を課しても最終的には子供のやる気で決まる。
子供がどうしたいか?
どういう職に就いて、どう生きたいのか?
アホ時代を過ごした旦那は、私たちが出会った頃には目を真っ赤にしながら、寝る時間を削って学校の課題を必死にこなす真面目人間になっていました。
だから、私の知っている旦那と、地元の友達が知っている旦那は明らかに違う。
アホ時代(黒歴史)の武勇伝を聞いて、そんな時代を経て今の旦那がいる。
小さい時から詰め込み教育をする事が良い事なのか?
エリートに育てる事が重要なのか?
今の時代、高学歴者は嫌われる。っと、いうのは日本もフランスの企業も一緒。
子供が望んだ人生を歩めば良いと思う。
でも、どんな世界(会社、仕事)があるのかは社会人になってみないと分から無い事も多い。
早い段階で目指すところが高い場合、そのために必死になればいい。
でも、将来の道筋が分からない場合、その時点で将来が決まってしまう。
っという恐ろしい現実がフランスにはあります。
または、やっと方向性が少しでも開けた時、
旦那の様に人生の分岐点でちゃんと生活環境が変われば、
アホ時代を送っていても最終的に自立さえしてくれれば、ずっと公立校でも良いのではないのか?
そこが親として悩めるところです。
まとめ
実は、私たちの住んでいる南仏マルセイユは「第三の都市」と呼ばれるフランスの中でも大きな都市です。
バス、電車、トラム(路面電車)などの交通の便も良いし、公道や高速道路も設備投資され、港も近いのでヨーロッパ近隣諸国への移動も容易にできます。
道も建物も近代的になり、南仏最大の港町マルセイユは年々新しい観光地を作り出しています。
でも、それと引き換えに「移民・難民」の多くを受け入れる大都市でもあります。
そこに暮らす私たちも子供を通して「移民・難民」問題を感じる事が日々の生活の中であります。
次回は、そんな観光地の顔と「移民・難民」と隣合わせだから生じるフランスあるある事情について触れてみようと思います。
どうして、私立校へ通わせたいのか?