Bonjour〜!!
海外に住むと避けては通れない、ホームパーティー!
フランスは何かとパーティーをやる機会が多く、料理を振る舞う事も人を招待する事も好きな国民性。
だから、全然知らない初対面での社交の場が多く、コミュニケーション能力の高いお国柄なのもフランス人の特徴でもあります。
そんな人を招き、また招かれるのが好きなフランス人は、美食家が多いのですが、レストランは特別な日に行く事が多いのが普通。
子供が生まれる前までは頻繁に、時間をかけてゆっくりレストランへお出かけしていましたが、子供が生まれてからは、日本の様な子供に配慮のあるレストランは少なく、気を使うので、お誕生日のお祝いやバカンスなど、特別な時にゆっくりレストランへ行く様になりました。
でも、息抜きも兼ねて、子供と同伴可能な気軽なワインバーやピッツェリア、ファーストフード店やイートインが出来るパン屋さんやカフェなどは、短時間でサッと済むのでよく行きます。
それも、ファーストフード店系なら低価格で済みます。
っと、言っても、サービス料金20%の税金を取るお国。
日本と違い、税金の高いフランスではマクドナルドでもお一人様の予算、約1,500円っと、お高いです。(悲)
星付きのレストランではなく、気軽に行ける様なレストランでも前菜・メイン・デザートのアラカルトコースを注文すると、一人最低で30ユーロ〜(約3,660円 ※レート@122円)の出費が当たり前です。
だからこそ、ホームパーティーはお財布に優しく、ゆっくり飲み喰いする事が出来るので、暖かい時期になるとパーティー三昧なおフランス。
そして、社交の場を大切にする習慣があるフランスでは、急に人が訪問して来る事が多々あります。
我が家も急な来客で困らない様に、簡単にサッとお茶菓子やおつまみが出せる様に何かしらストックしてあります。(フランス人は昼間の仕事中でもワインが開くお国柄。笑)
今回は、フランス人から学んだ、ズボラな私でも急な来客に、手間がかからず、簡単におもてなし出来るすすめな一品をご紹介します。
●火を使わない一品
●お皿に盛るだけの簡単な一品
●急な来客にサッと出せる一品
●ハズレのない定番な一品
いつでも重宝する「chips(スナック菓子)」
フランスのスーパーのスナックコーナーへ行くとすごい量の「chips(チップス)」が販売されています。
種類も豊富で、日本でもお馴染みのスナック菓子から、日本では見つけられないけれど、ヨーロッパでは当たり前な「チップス」まで、いろいろです。
日本に住んでいた時は、極力スナック菓子には手を伸ばさない様にしていましたが、フランスへ来てからは、お友達のお家に行っても旦那の実家に行っても必ずと言って良い程、いろいろな「チップス」が出てくるので、ダイエットには不向きだと思いつつも食べる欲に負け、ほぼ諦め状態です。(苦笑)
初めから、アペロ用の「チップス」としての商品も本当に多いです!
そして、フランスはソース文化が定着しているので、真ん中にソースが付いっていて、ソースに絡めて味の変化を楽しみながら食べる「チップス」もあります。
いろいろなレパートリーがあり、ハマってしまう「チップス」。
自分のおすすめ「チップス」を見つけられると良いですね。
お皿に盛るだけの「olive(オリーブ)」
真空パックや缶詰で販売されている「olive(オリーブ)」はお皿に守るだけの簡単おつまみです。
ちなみにフランスでは、「オードブル」、または、「アミューズブッシュ」の一種です。
日本の「つきだし」の様に、食事が始まる前のお通し。
フランスだと一口大のオードブルの役割をします。
特に南仏では「オリーブ」の生産が有名で、南仏の気候にマッチしているので育ちやすく、一般のお家の庭で実ったオリーブの実をオリーブオイルに搾り出してくれる工場もあり、自給自足のスローライフを送るのが好きなフランス人も多いです。
そして、「オリーブ」は、南仏料理に欠かせない食材の一つで、特にイタリア同様オリーブオイルをふんだんに使った料理レシピが多いのも環境に根付いた地元食でもあります。
南仏の定番つきだし「Tapenade(タプナード)」
フランスの国民食バゲットやトーストをカリカリに焼いた上にお好きなトッピングをして、楽しむ「canapé(カナッペ)」が有名です。
その「カナッペ」の中でも、南仏の「オリーブ」を使ったアレンジレシピも多く代表格に「Tapenade(タプナード)」と呼ばれるものがあります。
この「タプナード」は、レストランへ行くとまずは「つきだし」として料理を注文する前にテーブルの上に置かれる事が多いです。(特にブイヤベースを取り扱うレストランでは定番です。)
塩漬けにしたオリーブの実も美味しいですが、黒色のオリーブをすり潰し、スライスしたパンをカリカリに焼いた「Baguette tranchée griller」の上に塗って頂く「タプナード」は元々プロヴァンス地方発祥の料理です。
実は、「タプナード」にも黒オリーブと緑オリーブがありますが、黒オリーブは「タプナード」として頂くのがポピュラーで、緑オリーブは、オリーブの実のままで頂くのが南仏流です。
保存食の代表「Saucisson(ソシソン)」
シンプルな一品から、トリュフ、セップ茸、こしょう、イチジクなどのフルーツを使った物など、いろいろな食材の味が楽しめる昔ながらの保存食です。
そして、ワインと一番合うおつまみでもあります。
一度フランスの「ソシソン」の美味さを知ってしまうと日本で食べていたサラミが物足りなくなります。
本当に美味しい「ソシソン」に出会えたら、もうフランス通ではないでしょうか?
フランスの「 Jambon cru(生ハム)」は格別!
いろいろな用途で利用される「 Jambon cru(生ハム)」はサンドイッチやバゲットなどに挟んだシンプルな軽食が国民食のフランス。
日常的に浸透している「生ハム」は、もちろんそのままでも美味しいし、フルーツの甘さと一緒に食してもさっぱりしていて美味です!
または、「Grissini(グリッシーニ)」という棒状のクラッカーに巻いても美味しいです!
この「グリッシーニ」は、イタリアのレストランに行くと「つきだし」として登場する事が多いです。
そのままでもイケる「sardine(オイルサーディン)」
これは、義理母から教えて頂いたのですが、息子も一人で一缶ペロッと食べてしまえる程、意外にハマる缶詰!
実は、上記写真の様な缶詰がいろいろな味で販売されています。
フランスへ住む様になってから知った、缶詰&冷凍食品王国なフランス。
フランスと言ってもマルセイユの様に海にも山にも囲まれている恵まれた環境の場所以外にもマルシェもスーパーも近くにない、新鮮な魚介類が簡単には手に入らない辺境な村や町も多く存在するフランスでは、保存が効く食材や知恵がたくさんあります。
その中で重宝するのが、缶詰食品。
そのままでも美味しいのですが、缶詰食材を使った料理も豊富にあります。
おつまみにも前菜にも活用される「オイルサーディン」はおすすめです!
種類豊富な「Noix(ナッツ)」
ワインやビールのお供にあると嬉しい「Noix(ナッツ)」。
アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツなど、単品でもミックスナッツとしても、ドライフルーツと一緒に販売されているものもあります。
私は以前、ピスタチオにハマりましたが、お友達からいろいろな種類が楽しめる「ナッツ」袋を教えてもらってから、よく買う様になりました。
そして、義理母からそのままテーブルに並べるだけのおつまみとしての「ナッツ」だけではなく、いろいろな「ナッツ」レシピを教えてもらいました。
例えば、「ナッツ」を潰して、夏の定番冷製パスタに散らしたり、すり潰してソースにしたり!
近年、フランスのオシャレな最新レストランへ行くとよく使われる様になった「ナッツ」。
風味がよく、コクがある「ナッツ」。
種類も豊富でいろいな「ナッツ」と一緒に頂くのはどうでしょうか?
電子レンジで出来立てほやほやの「Popcorn(ポップコーン)」
たまたま見つけた「ポップコーン」。
意外に好評ですぐになくなってしまう「ポップコーン」。
すでに「ポップコーン」の袋がスナックコーナーに行けば置いてありますが、出来立ての「ポップコーン」はやっぱり格別です。
「ポップコーン」っと言ったら、ディズニーランドなどテーマパークへ行った時についつい買ってしまいますが、その特別感が簡単にそして子供が大好きな「ポップコーン」として重宝するレンジでチンするだけの「ポップコーン」。
ぜひ、出来立ての「ポップコーン」をお試しあれ〜!!
バゲットのお供にフランスの定番保存食「テリーヌ」、「パテ」、「リエット」〜違いもご紹介〜
料理をするのが面倒くさい日など、バゲットに乗せたり、挟んだりするだけで簡単に食せる保存食がフランスにはあります。
それが、バゲットのお供に定番な「errine(テリーヌ)」や「pâté(パテ)」それから、「豚のリエット」が代表です。
こちらもスーパーやお惣菜屋さんに行けばいろいろな種類があり、日本人には癖のあるレバーペーストのものから、子供でも好まれるツナ系の「テリーヌ」や「パテ」など、多種多様です。
バゲットが無くても、キュウリや人参、チコリなど野菜と合わせてもヘルシーで美味しいです!
長期間保存が可能な一品なので、お土産にも重宝します!
POINT 【豆知識】
フランスで「テリーヌ」と言ったら、「Pâté de campagne(パテ・ドゥ・カンパーニュ)/田舎風のパテ」が定番です。
基本の作り方は、肉や魚を細かくすり身にし、「テリーヌ」の型(伝統的な型は陶器製)などに詰めてオーブンで蒸し固め、冷やして頂きます。
元々、「テリーヌ」の中身同様の食材をパイ生地で包んだ物を指していましたが、今では、練り物を指すようになりました。
「テリーヌ」同様オーブン料理です。
「リエット」の基本は豚肉を使うのがポピュラーで、豚肉のバラ肉、肩肉などを細かく刻んで塩と背脂(ラード)を弱火で柔らかく鍋で煮て、保存用の密閉出来るビンなどでに入れ冷やし固めれば、長期間保存する事ができ、急な来客時のおつまみに重宝します。
頂く時は、室温に戻し、バゲットやトーストなどに塗って食べます。
「リエット」には、アヒル、ガチョウやウサギなどの肉やマグロ、サーモンなどの魚もあります。
「テリーヌ」は型に流し込んだ練り物。
「パテ」はパイ生地で包んで美味しさをぎゅっと詰めた練り物。
「リエット」はラードやバターが決め手でペースト状の練り物。
共通なのは肉や魚、野菜を細かくして混ぜた練り物。
似ている様でちょっと違う!
でも、最近では、いろいろなシェフが昔ながらの「テリーヌ」などをアレンジしたレシピが登場し、はっきりとした境界線がなくなってきています。
甘くてさっぱりつまめる野菜の代表「フルーツトマト」やボリボリ感にハマる「ラディッシュ」
そんな人にもおすすめなおつまみがあります。
健康的でヘルシーなおつまみを求める人にオススメなのは、つまめる様な「フルーツトマト」や「ラディッシュ」をドーンと並べるだけで、そのままでも、塩をつけても美味しいです。
ディップ系のソースを付ければさっぱり、ボリボリ食べられます。
フランスは日本では見かけない様な、何にどう使えば良いのか分からない野菜が豊富に販売されています。(笑)
その中でもトマトの種類はびっくりする程多いです。
フランス人マダムは料理の用途によってトマトの種類を使い分けるので面白いです。
特に、八百屋さんで手に入る新鮮な「フルーツトマト」は酸味もありながらとっても甘いのが特徴で、あまりトマトが好きではなかった私でもハマりました。
そんな新鮮な野菜をサラッと出してしまうフランス人。
フランス定番のディップソースを付けて健康アペロタイムはいかがでしょうか?
【番外編】フランス人の常備品?「Fromage(フロマージュ)」
フランスでは、バゲットと「Fromage(フロマージュ)」さえあれば、それだけで晩ご飯が終わってしまうほど、平日の夜ごはんはとても質素です。
我が家は子供がいる事と、フレンチ旦那に好き嫌いがほとんどない上に、次の日のお弁当をついでに作ってしまう関係で日本の晩ご飯の様にアレコレ献立を考えます。
そして、「フロマージュ」尽くしの料理ばかりだと高カロリーを気にしてしまい、自然とアジア食の献立が我が家では多いので、「フロマージュ」は常備品ではありませんが、義理母のところへお邪魔すると大抵何かしらの「フロマージュ」があります。(驚)
そして、フランス人の子供は小さい頃から「フロマージュ」を慣れ親しんで食す習慣がある事に気付きます。
だから、「フロマージュ」レシピがたくさんあるフランス。
そして、アペロ用の「フロマージュ」も多種多様です。
子供も大好きなアペロ用の「フロマージュ」。
フランスの国民食の一つ、「フロマージュ」を味わうと自然とカルシウムを摂取できるので、子供や妊婦さんには種類も豊富な「フロマージュ」は特におすすめです。
あとがき
急な来客、急な持ち寄りになった時のご参考になりましたでしょうか?
今回は、簡単な定番フレンチ式おつまみをご紹介しました。
その中でも、お皿に盛るだけでも立派なおつまみですが、ストックしておくだけの目的で買い物をすると場所を取ったり、賞味期限が切れてしまったりするので、普段の料理にも使えるストック商品だったりします。
例えば、オリーブは、サラダやピッツアに散らしたり、煮込み料理に活用したり、缶詰のオイルサーディンはエメンタールチーズや粉チーズを散らしてオーブンでチーズが溶けるまで温めたら前菜に早変わり!
スナック菓子やポップコーンは、子供の遠足に持たせたり、(フランスでは、ランチの持ち物に”chips”(ポテトチップス)が指定だったりします。苦笑)自分たちがお友達のお家へ持って行くのにも重宝します。
それだけ、スナックの消費量が半端ないのもフランスには「アペロタイム」があるからかもしれないですね。
ただ、あくまでも広い、広いフランス。
南仏っ子に人気のオリーブは地元の味。
だから、フランスの各地域によって郷土料理がある様にアペロ用の「おつまみ」も千差万別。
みんなでワイワイ楽しめる「おつまみ」もきっと無限大?