Bonjour〜!!
今回は、スペイン旅行で、
っと、いう海外旅行をする際に発見するあれこれ。
フランスに住み始めた時、日本と比べて違う所を発見した時のワクワク感。
そんな事も海外に住んでしまうと今の日常が普通なので、逆に日本へ帰国した時に驚くカルチャーショックの方が今は多いのですが、久々にフランス国内以外ののヨーロッパに行ってみて感じたあれこれ。
人それぞれ海外旅行を楽しむポイントや発見があると思うのですが、そんなもう一つ違った視点から海外を見てみませんか?
そんな、ヒントになれば幸いです。
そんなにいらんやろ!?トイレットペーパー
これは、フランスからスペインへ入国した際のスペイン側の高速道路のサービスエリア内のお手洗いに設置してあるトイレットペーパーなのですが、
っと、ツッコミを入れたくなる程の量ですが、
これには訳があって、日本の様に常に掃除をする方がいる訳ではないので、ストックとしての配慮だと思うのですが、
ここ、フランスだから。 ないならないで、しょうがないよね? なんとかなるよ。
的な事が多いフランス社会。
無いならないで、持参したポケットティッシュを使う事に慣れているため、元々水事情が悪いヨーロッパで(水が硬水なので)トイレ専用の紙以外を使うと、水が詰まって利用不能になるケースが多々あります。
だから、トイレ専用の紙を大量にストック出来るアイデアは正しいなぁ!っと思った利便性を考えたスペイン!?のサービス事情。
だって、壊れて利用不能で数が少なくなると混む事になるし、悪臭の元にもなる。
何よりも修理代の方が・・・バカになりませんから。
●常時、働かない労働環境がある。そこから生まれるアイデアもある。
●トイレットパーパーのスットクは大量に。
日本でお馴染みの自販機が無い!でも、カフェマシンはある
初めて私がヨーロッパを訪れたのが、アメリカ同時多発テロ(2001年9月11日)があった、翌年の冬。
それから、もう15年以上。
当時に比べたらどんどん日本のサービスエリアの様にお手洗いの休憩だけではなく、食事をしたり、お土産を見たり・・・と楽しめる様になってきたヨーロッパのサービスエリア&パーキングエリア。
でも、違うのが日本の様にカッコーンとペットボトルや缶ジュース&コーヒーが出てくるお馴染みの自販機ではなく、タッチパネル式の紙コップで提供されるカフェ類。
そして、ヨーロッパっぽいのがスープ専用のタッチパネル式の自販機。
頻繁に商品の中身の入れ替えをしなくても良いシステムなので人件費もおさえられて経済的なところもヨーロッパぽい。
ペットボトル類が販売されていない訳ではなく、売店があれば購入する事が可能。
そこで思うのは、駅の構内や街の至る所で自販機が設置してある日本と違って、ヨーロッパにはあまり存在しない&当たり前ではない自販機事情。
はじめは、ヨーロッパは労働環境が厳しいからきっと常に補充をする飲料会社が少ない。発展しないんだろう?っと予測していましたが、
全然違いました!!
日本以外でなかなか自販機の普及率が上がらないのには各国のお国柄事情があるからです。
その一番大きな理由としては、
自販機が設置してある=自販機を壊してお金取り放題!商品取り放題!!自販機は金庫の様!!!
っという日本の様に治安が良い訳ではないお国柄も関係しているため、防犯上の都合で人が行き来する場に設ける事が良いとされる日本の自販機事情と違って、なかなか普及しない理由があります。
そして、他国と比べるとヨーロッパは、歴史的建造物が多いので、景観を壊すような自販機の設置をなかなか認めない事も日本の様には浸透しないのだとか。
それから、フランスだと公共施設・道路は市民の税金で掃除専門の人たちが清掃をする。っという認識があり、何でもポイ、ポイ捨てるモラルの無さも重なって、空き缶のポイ捨て問題にも厳しい。っと言われています。
特に観光地は!!
実際に、このサービスエリア内のカフェコーナーの前にあるテーブルには、ゴミ箱が設置してあっても飲んだ後の空の紙コップをテーブルの上に置きっ放し。
なんて、普通の事だったりします。
特にファーストフード店ではテーブルの上に食べた後の残骸が残り、忙しい時間帯は次にその場に座りたいお客さんが自ら片付けるのも普通です。
だから、日本人の整理整頓、人を気遣う優しさや人間としてのモラルが世界的に賞賛される訳も海外の人たちの生活習慣を見て気づく事も多いです。
それから、近年の日本で見かける自販機には、外国人がびっくりする装置も取り付けられている自販機もあります。
それが、「AED付きの自販機」
うちの旦那が
信じられない!! こんなのが付いているなんて!! すごい!!
っと、心臓発作で父親を亡くしている旦那には、かなり食いつきが良かった「人の命を助ける装置付きの自販機」。
Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略で、心肺蘇生をする際、AEDを使用して電気ショックで人の命を助ける装置。
そして、
2011年3月11日に発生した東日本大震災の2週間前に長期滞在で来日したフランス人の旦那が直面した、日本大混乱の時に、自販機を叩いている人、自販機の中身を奪っている人と直面して、
どうしたんだ!? 日本人も頭がおかしくなってしまったのか!?
っと、旦那が驚いた自販機は「震災支援型自動販売機」で、自販機内の製品が無償提供される仕組みになっていました。
震災支援型自動販売機
地震などの災害発生時に、通信ネットワーク技術を活用した遠隔操作によって、自動販売機に搭載された電光掲示板に災害情報を流したり、本体に残っている飲料を無償で提供したりと、緊急時に自動販売機ならではの機能を活用した支援を行うことで、地域社会に貢献するものです。
引用:日本コカ・コーラ株式会社
こんな便利でいろいろな機能が当たり前だと思って世界に出ると、全然違う&日本がどれだけ治安が良い国なのかを実感する瞬間でもあります。
●日本よりも治安が悪い国には自販機は浸透しない。
●自販機は学校内、公共施設内など防犯カメラが行き届かない場所以外は壊される恐れがある。
●歴史的建造物に対して自販機は似合わない。景観条例にそぐわない。
あれ?日本みたい。広告収入は世界共通??
公共交通機関内のバス、メトロ(地下鉄)、トラム(路面電車)に設置される広告は日本の様に吊り下げ広告、テレビモニター付き動画広告など多種多様に存在する企業の広告はヨーロッパ内ではごく少数です。
それもフランスは国が運営している事もありバス、メトロ、トラム内、構内の壁面にすら日本に比べるとほとんど広告がありません。
最近のマルセイユ市内の駅内広告は紙のパネル式広告から液晶ディスプレイ型の広告に変わりました。それでも、宣伝広告は極端に少ないのが現状です。
よく見かけるのはメトロの入口から駅のホームに行く際の通路での広告くらいでしょうか。
だから、逆にバルセロナの駅構内の広告を見て、珍しかったです。
この何気ない広告ですが、お国によって違うので是非、見比べてみて欲しいです。
例えば、韓国の駅内広告、ビル広告などは美容整形ばかりが目立っていたり・・・。
フランスはアートの国なので美術館・博物館の広告が目立っていたり・・・。
だから、外国人が東京の街中に張り巡らされている広告やネオンを見てバチバチ写真を撮っている光景を見て、不思議に思っていましたが、日本にしかない景観がある事を知りました。
●人が行き交う場(バス・メトロ・トラム・都心部)なのに日本よりも宣伝広告が少ない。
●治安が日本よりも悪いので剥がされる、壊される、落書きされるため広告主もあまり出稿しないため広告ビジネスが成り立たない。
●景観条例にそぐわない、目立つデザインの広告は敬遠される。
便利なレンタサイクルは観光客でも利用可能?
ヨーロッパの都心部にはどこに行ってもレンタル自転車の普及率が高いです。
そして、同じヨーロッパ間でも似ている様で違うシステムのレンタル自転車もあります。
実は上記の写真はバルセロナ市内の至る所にあるレンタサイクルですが、
フランスと大きく違うのは観光客は借りられない。っと、いう事。
これには、観光産業が活発なフランスに住んでいる私には理解できませんでした。
観光客でもこのレンタサイクルが利用できるだけで、細い道や舗装されていない入り組んだ道、車だと混む道などもスイスイ走れてとても便利で、乗り捨てが可能(ここポイント)なので、歩くのが面倒くさい時など、とても重宝します。
でも、スペイン・バルセロナでは、この市民の足でもあるレンタサイクルは観光客は利用出来ないのです。
その理由は、バルセロナの市内中心にはレンタサイクルを商売として営業しているレンタルショップが点在するため、市の税金でまかなわれている低料金&乗り捨て可能なレンタサイクルはバルセロナ市民でしか利用が出来ないのだと。
お国が変われば考え方も違う。
観光地だからこそ、観光客向けの商売が生まれる。
その商売の邪魔をしてはいけない。反感を買ってはいけない。
上手く市民と市町村、国がまとまるためのルールや法律があるのだと思いました。
それを痛感する海外旅行!!
●同じヨーロッパでも国によってルールが違う場合がある。
お目覚めは朝からスペイン語を話すドラえもん
ホテルで朝、テレビを付けたら日本人ならお馴染みの「ドラえもん」が放映されていました。
フランスでもお友達の子供にフランス版「ドラえもん」を教えてもらってジワジワと浸透しつつある「ドラえもん」ですが、まだまだ「ポケモン」や、ここ数年で急に爆発的人気になった「妖怪ウォッチ」に比べたらまだまだ。
でも、リアルに子供達がテレビに釘付けになる早朝から「ドラえもん」を見て、自分が幼少期から見てきた「ドラえもん」を今、息子が知って、見る様になって思うこと・・・
それは、自分が子供の時には感じなかった「ドラえもん」が教えてくれる、人に対する優しさ、たくましさ、マナーやルール。
我が息子も日本語補習校から借りてくる「ドラえもん」を制覇して、
ドラえもんが好き嫌いはだめだって! ドラえもんが電気を消してって!! ドラえもんがどら焼き半分こするの。
っと、「ドラえもん」、「ドラえもん」の嵐。
全然気づかなかったけれど、
ドラえもんがどら焼き半分こするの。っという会話には、
”お友達と分け合いっこする事が大切”だと教えてくれていたりします。
日本の子供が心優しく、
ダメな事はダメ!!ルールは守らなければいけない。
そんな事を知らず、知らずの内に漫画やアニメから得ているのだと改めて知った事。
そして、その日本の教育を分かりやすく教えてくれる「ドラえもん」。
スペイン語を流暢に話す(当たり前ですが)「ドラえもん」を見て、スーパーに並ぶ「ドラえもん」のお菓子やグッズを見て、日本のアニメの世界が浸透していく姿が日本人として誇らしく思えます。
●「ドラえもん」は日本の文化や生活習慣以外に人としてのモラルを教えてくれる。
●「ドラえもん」が一家に一台欲しいと思う。
●「ドラえもん」の四次元ポケットは世界共通でみんな欲しいと思う。
●「どこでもドア」や「タケコプター」があったらどこにでも行けると思う。
何のこっちゃない「ドラえもん」、されど「ドラえもん」。
ありがとう、「ドラえもん」!!
【番外編】世界進出ユニクロよ、高級ブランドに引けを取ら無いブランド戦略
日本人たるもの日本を代表する企業が海外に進出して、評価が高いと嬉しくなるお国自慢。
そこで、最後にご紹介したいのは、日本を代表するファストファッションの「ユニクロ」!!
南仏マルセイユにも2014年にオープンした「レ・テラス・デュ・ポール(Les Terrasses du Port)」というショッピングセンター内にユニクロが出店して話題になっていましたが、今はヨーロッパの観光地に行けばかなりの確率で「ユニクロ」に出会えるようになりました。
そんな、日本を代表するファストファッションを代表する「ユニクロ」ですが、低価格が売りなのに高品質なのでヨーロッパの人たちにはかなりウケが良い「ユニクロ」。
出店する場所も高級店が並ぶ一等地にど〜んと構える「ユニクロ」の店舗展開。
バルセロナ市内でも「Plaça de Catalunya (カタルーニャ広場 )」から徒歩約5分ほどの交通の便が良く、世界遺産の「Casa Batlló(カサ・バトリョ)」と「Casa Milà(カサ・ミラ)」がある「Passeig de Gràcia (グラシア通り)」に面している一等地に出店。
それも、お隣は・・・
1905年にドイツ人のハンス・ウィルスドルフがロンドンで創業した スイスの腕時計メーカー。
高級時計として世界中の人から愛される老舗ブランド。
パリのオペラ座に出店した際にも話題になっていましたが、多くのファストファッション、高級ブランドが多い老舗のブランドと肩を並べる様に登場する「ユニクロ」。
今後も目が離せないですね。
●「ユニクロ」は高級ブランドが立ち並ぶ一等地出店がお好き。消費者もそんな「ユニクロ」がお好き。
●シンプルで飽きのこないデザインは外国人に受け入れられやすい。
●「ユニクロ」製品と高級ブランドの製品を比較しても品質が同等なのに低料金。
●日本の繊維技術の良さは洗っても色落ちしにくい、長持ちさがウケる。
「ドラえもん」繋がりで・・・
でも、残念ながら子供用はありませんでした。
大人向きの「ドラえもん」のコラボTシャツ。
それも、現代アートの巨匠の村上隆氏の作品ともコラボ。
でも、このTシャツを着て街角を歩く勇気が・・・ない!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今の時代、写真や動画投稿サイトで海外の情報はいくらでも得られます。
でも、本当に海外旅行で大切なのは、行ってみて感じる事、気づく事、比較する事・・・から発見する事が旅の楽しみでもあります。
人それぞれ感じる事は違うもの。
あなたの旅の発見を是非、海外で旅をする際、見つけてみてください!!
次回は、
バルセロナから南仏で一番有名な世界遺産の城塞都市「カルカソンヌ」についてお送りします!!
海外旅行のプチ楽しみの一つだったなぁ〜!!