Bonjour!!
最近、ようやく日々の生活が落ち着いてきたところのじゃがっ娘です。
先々週末、
強者マダムと曲者ムッシュー(南仏版アホの坂田師匠)が発起人になって、日本のアニメ大好きな『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)の刺青を入れている兄貴的な存在 content コンタン(仮名)がみんなに声をかけ、張り紙も出され集まった集会という名の情報交換会へ行ってきました。
行く・・・っと、行ってもアパルトマンの平面駐車場に各自椅子やテーブルを出して、ジュースやお酒類、おつまみを持ち寄ったアットホームなフランス版飲み会です。
この日は午前中から日仏BBQにお出かけしていたので行った時にはすでに人がワイワイ・・・。
いつもながら遅刻魔な旦那。
でも、
と思っていたら半数近くは今の時期、ヴァカンスでお出かけ中だったり(フランスあるある)未だにキッチンが完成していないので荷物を置きに来るだけで入居していない。
そんな人たちも多かったのでこの日の集会自体を知らない人もいて、
40人弱くらいの集まりで思っていたよりも少なかったのですが、最終的にはちょうど良い人数でした。
この情報交換会・・・
同じアパルトマンに住む住人同士の挨拶と今現在どこまで引っ越しが進んでいて、これからどんな内装工事をするのか?等の情報交換会でもあり、その際に出る騒音に対する配慮だったり、子供がいる家族はこれから幼馴染になるので息子にとっても交流の場として大切な会になりました。
そこで知った事・・・
同じアパルトマン内で、すでに間取りによっていろいろな問題が起きているので、その際の管理会社への対処の方法だったり、共有場所のクレームを全住居人へアナウンスしたり、これから頻繁に出てくる問題点をまとめる代表でもある管理人を決める会でもありました。
例えば、
この管理人を決める事によって、前回の私たちのように濡れ衣事件のような近隣問題が各住人内で起きた場合の仲介役&対処や管理会社への対応へのパイプになる役割をします。
濡れ衣事件はこちらから。
各住民とのアットホームな中にも今、起きている問題への対処方法を告知してくれたり、いろいろな問題事を聞いてくれたり、アドバイスしたり、されたり・・・私たちにとって有意義な会でした。
っと、
前置きが長くなりましたが、今回のこの会をきっかけに各住居人から指摘があった事や管理会社との確認事項などを教えてもらったので私たちが入居する際のお部屋の引き渡し時の確認事項と注意点をまとめてみました。
まず初めに・・・
アパルトマンに入居する前の説明会後、
説明会の際のバトルはこちら。
各自部屋の鍵をプロモーター(販売店)からもらった後、各部屋の確認があり、プロモーター(販売店)や建設会社の現場監督が在中している1週間の間に問題点を言わなければその後は変更がきかなくなるからです。
例えば、私たちのアパルトマンの場合、窓のサッシとの噛み合わせが悪く、窓を丸ごと変えてもらったり、壁の傷、塗り残しもまだ現場作業員がいるうちに塗り直してもらったり、あり得ない事ですが、お風呂場のシャワーの水とお湯が逆に出てきたり、シャワー用の蛇口は設置してあるのに肝心のホース側が無かったり・・・。
えっええええ〜〜!! どういう事!!!( ̄□ ̄;)!!
っと、日本だったりあり得ない事の連続で入居した1週間は細かいチェックの連続でした。
結構、フランスへ来てから、
まぁ、いいか。 ここフランスだしね。
っと、妥協という名の諦めを学んでいたのですが、久々に隅々まで悪いもの探しをしました。
本当に体力的にも精神的にも疲れるスランスのお引っ越し。
具体的な確認ポイント
それでは、
え!?そんな事をチェックするの?
っとビックリな事もありますが、ここはフランス。
フランスへ来て学んだ事は・・・
言わなきゃ損! 聞かなきゃ損!! 交渉しなきゃ損!!
意見押しをしてみると意外に叶う事多しのフランス。
では、確認してみましょう。
1)電気は全て付きますか?
電気の配線から電気が繋がっていれば問題のない事です。
電気がつかない。
電球を替えても電気がつかない。
電気が通っていない可能性があります。
2)不要な傷や穴はありますか?
日本の左官屋さんの技術の高さをかなり実感した項目ですが、新築アパルトマンでも塗り残し、傷があったりするので要チェックです。
そして、
中古物件の場合、リフォーム済みではない場合、(直前まで家主たちが住んでいた場合など)その分の修理費等の料金は合意の上ですか?
日本では建物の壁や床、土壁を専門のコテを使って器用に塗り上げる職人を左官職人と言いますが、フランスでは「le plâtriers」と言います。でも、建物自体がレンガを積み上げて作られるのがフランス流なのでレンガ・石職人の事を「maçon」と一般的に言います。そして、最終仕上げはコテではなく、誰でもホームセンターで入手出来る「ウールローラー」で仕上げていきます。
3)水の配線は通っていますか?
蛇口から水とお湯はどちらも出ますか?
出てくる場所は間違っていませんか?
お風呂場や洗面台の水の位置ならまだ簡単に直りますが、もし、キッチンを作ってしまった後に気づいた場合は配線の関係で差は出ますが、裏側にある配線を直すのはとても面倒くさい事になる場合もあります。
例えば、冷蔵庫の製氷機が付いている場合、その給水するための水の配線がお湯の場合、故障の原因にもなるそうで、今回、私たちのお風呂場の水の配線が逆だった場合と違い、とても面倒くさい事になっていたと。
そして、お風呂場のお水はちゃんとお湯に切り替わりますか?
水は出てもお湯が出ない・・・
そんな、ありえないでしょ!?っと思う事が意外にあったりするのがフランスです。
4)暖房器具の位置とスイッチが入りちゃんと温まりますか?
これはフランスあるあるですが、暖房機が各部屋(規定では窓のそばの位置)に設置してあります。
変な位置に設置される事もあるので自分たちの見解では必要がなくても建物上の決まりがあるのでどんなに建設会社側と揉めても暖房機の位置の変更や排除する事が出来ないのがフランスではよくある事で、その暖房は建物内にあるボイラーから各部屋に送られるため配線が行き渡っていない場合もあるのだとか。
中古物件での例ですが、(特にパリの年代物のアパルトマン等)昔ながらの一軒家やアパルトマンは今でも暖炉が付いていて冬の間は暖炉を使うシステムが未だに存在します。
その場合、排気口の掃除、メンテナンスは済まされていますか?
すでに使われていない状態の暖炉がある場合、フランスのアパルトマンは高い値段が付くので、オブジェとして残してある建物が多いのもおしゃれポイントの高いヴィンテージ建物が多いフランスならではだったりします。
5)タイルはしっかり貼られていますか?
不審な穴や、傷はありませんか?
フランスは基本的に石のタイルが貼られている場合が多いです。
新築物件の場合は、作業員が作業中に何らかの原因でタイルを割ってしまう事もある様で確認する必要があります。
または、古いアパルトマンは木枠で出来たフローリングだったり、模造品のフローリング(下は石や木)だったりします。
そのまま引き継ぐ場合何か問題が無いかを確認したほうが良いそうです。
ちなみに、新築だろうと清掃の人がいちよ〜綺麗にしてくれますが、びっくりする程そのままの受け渡しでまず初めに床掃除からゴシゴシ始めました。
中古物件の場合、床の張替えは前の家主がやるのか?
自分たちでやるのか?
それによっては購入時にディスカウントが出来るポイントになったりもする様です。
6)インターネット回線はどこの会社でも可能か?
インターネットの通信会社がフランスにもいくつかあります。
その際、自分たちの住んでいるエリアは自分たちが加入したい通信会社が利用可能か?
決まっているか?
前の契約から移る場合の契約規約は何か?
実は私たちの場合、
フランス大手通信会社の元フランステレコム、現在のOrange (オランジュ)としか契約ができませんでした。
以前のアパルトマンではバージョン(回線が早い料金)に変更しようとしたら、
築9年のフランスではまだ新しい方のアパルトマンなのにも関わらず、建物の回線と機械(ルーター)が対応していないため、発注した機械(ルーター)を返したり、戻したり・・・
結局、2回も通信会社の人がネットをつなぎに来たのに意味がなく、最終的には新しい番号へ変更する羽目になり、旦那が自ら設置・・・っと、
2ヶ月半もインターネットが繋がらなくなった事があります。
だから、
自分たちのエリアはどこの通信会社が使えるのか?
確認する事が必須です!
7)テラス、バルコニーがある場合、留め具は確認しましたか?
これ、絶対にあってはいけない事でしょ〜!?
っと、いう事が実際にあった私たち。
私たちのアパルトマンはテラスが変わった形をしているためドッキングした既存のテラス専用の手すり同士が上手く接着されておらずガタガタで・・・
このまま息子が手をかけてテラスガードが落ちたらどうするのよ!! キーーーッヾ(*`Д´*)ノ”彡☆☆☆
っと恐怖を通り越して怒りになりました!!
テラス、バルコニーの手すりはちゃんと動かないようになっていますか?
留め具は機能していますか?
問題はありませんか?
気づきポイント!
いかがだったでしょうか?
細かい部分を掘り出したらもっとあるかもしれませんが、具体的な確認ポイントを挙げてみました。
実は、
私たちがこんなに手厳しいのは、私の前職の仕事の関係だったり、私も旦那も実家の影響でいろいろな建設会社とのやり取りを見てきた事、
数年前、兄がフレンチレストランを開店した際に希望のかたちを設計してくれる建築士から建設会社、お店が開店するまでのいろいろな役割を持った職人さん達と関わった事があるためどうしても見比べてしまう悪い癖が発動して、指摘ポイントには手厳しいかもしれないです。
だからこそ、フランスでの新築アパルトマンが出来上がるまでを見てきて、出来上がってからのお部屋のカスタマイズ。
どうして、フランスでは一軒家でもアパルトマンでも自分たちでカスタマイズするのか?
それは、自分たちで作った方が安上がりで自分が好きな様に作れるから。
だけではなく、建設会社のレベルが日本に比べると断然下手くそ!
っと、言い過ぎかもしれませんが・・・。
日本に比べてると問題がありありのフレンチ新築アパルトマン。
でも、決して私たちが選んだ販売会社(提携している建設会社)が最悪な仕事をする会社ではなく、予算と建設ラッシュでの技術者の不足と適正技術に満たない施工技術者達、そして何よりフランス人自体が小さい頃からお部屋の模様替えやメンテナンスを自分たちでやってしまう姿を見て育ち、それが当たり前だという事。
だから、日本と違って地震もなければ、石造りで作り上げる建物は丈夫で長持ち。
年代を経て自分たち好みにお部屋のカスタマイズをする文化があるから、内装の出来上がりに厳しい日本人に比べると多少の問題は納得済みなところもあり、あまり求められないため、何かあれば自分たちで直す!!
それが、フランスの住居事情だったりします。
だから、
文化や考え方が違うからこそ、
外観のデザインは素晴らしけれどその中身や機能、使い勝手をはじめの段階で考え、作り上げる日本人建築家。
世界に誇れるデザイナー。
どんな仕事にも責任を持つ日本の職人さんの心意気と技術。
素晴らしい!!
ただ、残念なのはそんな技術はあってもアピールが足りない謙虚さは時として仇となる。
それが、一番分かった気がします。
逆に、フランスは建物を作る建築家とその内装をデザインするデザイナーは明らかに違う分野なのだと。
例えば、
パリの様に厳しい建築法があるため外観を変えられない、壊せない建物が今も息づくおかげで外観は変わらないのに内装をリノベーションする技術、デザイン、それに合わせた、内装を飾る家具、壁、カトラリーなどを作り出すデザイナーのアイデアと柔軟な発想によってヨーロッパのお家は素敵に飾られ、人を呼びたくなるアイデアの詰まった素敵なお家が完成されるのだという事。
日本は初めから考えられた内装を変更しなくても快適に過ごせるからこそ、フランスに比べるとわざわざリノベーション専門のデザイナーにお願いする頻度が少ない。っという事。
家具も買い取ってくれる場所があるし、買い換える事はあっても板を買ってきて自分たちで作る事はあまりしない日本人。
逆に年代物の家具ほど長く親から子へ、子から孫へと受け継がれているモノも多いフランス。
モノを大切にする文化もモノを生かす文化もフランスは昔からあるのだという事。
だからこそ、フランスではその職人さん(デザイナー)のような働きをするフランス人。
柔軟な考えとそれに対応するホームセンターが存在するおかげでプロ仕様の工具や商材も簡単に手に入り自分たちで作り上げるお部屋が完成するのだという事。
新築アパルトマンへ引っ越す事によって昔、旦那や兄が住んでいたパリのヴィンテージアパルトマンとの違いや日本との建築事情の違いが見えてきました。
これからは、
そんな驚き連続のフランスのホームセンターについてリポートして行こうかと思います。
乞うご期待!!
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
あれ?
思った以上に少ないなぁ〜っ!