Bonjour〜!
南仏(なんふつ)在住のJAGAKOです!!
今回は、【国際結婚の手引書5】 〜項目詳細①〜(1)-(5)準備・報告・婚前契約・婚姻届・会場探しについてご紹介します。
前回の内容はこちらから
今回から以前ご紹介した、
「海外で結婚式を成功させるための事前項目チェック!!」の項目の説明をしていきます。
めざせ!海外挙式成功への道!!
気になるところからお読みください!!
赤文字の項目は必須
青文字の項目はあってもなくてもどっちでもいい事。でも参考にしてもらえると良い事。
(1)婚姻の準備:第一関門!!手続き用の書類集め
まずは、お互いにちゃんと結婚の意思があるのかを再確認して、婚姻の手続きを始めます。
POINT
①婚姻手続きをフランス式か日本式か決める。
②フランス式の場合は各管轄のMairie(市役所)に行き、必要書類のリスト一覧をもらう。
③リストの書類を集める。
一番面倒臭い事はフランスに住んでいる場合、日本に住む家族や知り合い、
最悪・・・行政書士にお金を支払い、外務省にアポスティーユ付きの書類を発行してもらい、フランスに送ってもらわないといけない事です。
その際の記事はこちら
婚姻手続きに関して。 in フランス ② 〜アポスティーユ〜
日本で結婚式をする際は日本人側の書類は至ってシンプルですが、
旦那(奥様)の外国人側の書類で「婚姻用件具備証明書」の発行が少し面倒になります。
「フランス式」でご結婚される方は、
在フランス日本国大使館(AMBASSADE DU JAPON EN FRANCE)
をご参照ください。
ちなみに、こちらの大使館はパリにある大使館なので「日本式」でご結婚される場合は日本でしか手続きはできません。
※フランス在住だけど日本人同士の婚姻の場合は可能です。
また、日本在住でビザ(滞在許可証)を取得する場合は東京での手続きになります。
その際はこちらを参照
在日フランス大使館(La France au Japon Ambassade de France à Tokyo)
「日本式」での婚姻の流れは、
●市役所で婚姻手続きをする。 ●「婚姻受理証明書」を発行 ●「フランス人の配偶者ビザ(長期滞在ビザ)」を発行 ●フランス入国後OFII(移民局)で手続き ●prefecture(プレフェクチュール/県庁)で「滞在許可証」発行
が主な過程になります。
ちなみに、
婚姻手続きに際しての必要書類は大使館ではなく、
まず初めに(住民票のある)お住いの市役所に国際結婚をする趣旨を説明すると国際結婚に必要な書類リストをくれます。
その後、婚姻の書類を市役所に提出し、手続きが完了した際に市役所から「婚姻受理証明書」を発行してもらい相手国の在日大使館・領事館へ提出し、
そこから再度結婚を受理した事を証明する「婚姻受理証明書」を発行してもらい、
「フランス人の配偶者ビザ(長期滞在ビザ)」を在日フランス大使館で発行してもらう事になると思います。
その後、フランスへ入国後OFII(移民局)での手続きを済ませ、新しい生活の第一歩です。
私が2015年〜16年にかけて婚姻手続きを「日本式」しようと思っていた時の流れです。 時の移り変わりと共に申請方法などが変わりますので、 詳しくは管轄の市役所、大使館に確認される方が確実です。 また、「この情報古いよ!」 「今はこう変わったよ!!」 っと、ツッコミ大歓迎です。 その際は、こちらからご連絡ください。
ちなみに、私は当初、
日本にある在日フランス大使館とフランスにある在フランス日本国大使館の区別(役割)がよく分かっていませんでした。
●日本にある在日フランス大使館 はフランスから日本に来ているフランス人(企業)向け。 または、フランスへ入国・滞在したい日本人の為の業務をこなす機関。 要はフランス国籍を持ったフランス人や企業の人の為の機関。 ●フランスにある在フランス日本国大使館は逆にフランスに滞在する日本人向けに業務を行う機関。
ただ、いろいろな手続きをする際に思った事はフランスにある大使館は日本人が多く働き、仕事も早く、対応も早く、
を、実感し日本のお役所様の仕事の早さに感動します。
大げさかもしれませんが、
東京にある大使館はフランス人が多く働き、お問い合わせをしたくとも電話に出るのもフランス人・・・
そして、対応の悪さも仕事の遅さもまさにフランス!!
フランスへ長期滞在をする際に通らなくてはいけない日本にある在日フランス大使館。
私はワークングホリデービザを一番初めに取得した際、
ビザ申請から来るはずのパスポートが戻って来ず、
何度連絡しても対応が悪く、
一ヶ月前からヒヤヒヤしながらクレームを入れ、
ようやくビザ付きパスポートが手元に届いたのは出発の前日。
航空券も全てのスケジュールも白紙にした翌日に手元に届き、
何度、大使館とはもう関わりたくない!
っと思った事か・・・でも、
これ、フランスに住みだしたら普通です。
もう、在仏5年目にもなれば腹は立っても気持ちの切り替えと、諦めの早さ、
そしてその後、どう対処していくかの頭の切り替えには結構慣れます。(フランス在住民あるある)
でも、フランスにある大使館・領事館は逆に日本的。
しっかりとした受け答えとサービスの良さには定評があるのでこちら(在仏)の手続きには苦になりません。
大変なのはフランス企業、行政機関などの各種手続きはイライラしっぱなしですが、毎回の事なので慣れます。
いや、慣れるんじゃなくて、慣れていかないと息がつまる・・・。
さてさて、お次は・・・
「フランス式」での婚姻の流れは、
●お住いの(または、婚姻をしたい)管轄のMairie(市役所)に婚姻に必要なリストをもらう ●全書類が揃ったら管轄のMairie(市役所)に予約して全書類を提出 ●婚姻の儀式日を決める ●管轄のMairie(市役所)の掲示板に公示 ●témoins(テモアン/証人)同伴で婚姻の儀式 ●家族手帳「Livret de Famille」(日本でいう戸籍謄本)を頂いて晴れて夫婦になる
「Livret de Famille」は日本でいう戸籍謄本のような存在で、 出生証明書がフランスの市民登録機関に保管されている場合、その子供に関する情報が記録され、 子供がフランス人と認められる需要な家族手帳です。 だから、 私たちは結婚する前に子供が生まれているので子供が生まれた時点でもう、すでに頂いていましたが、 結婚したらブックカバー付きになりました。 そして、 この「Livret de Famille」は新たに子供ができた時、または養子縁組で家族が増えた場合も書き加えられるように日本と違い手帳型になっています。
詳しい内容はこちらを!
興味がなければ是非、スルーでお願いします。
(2)家族への報告
忘れてはいけない家族への結婚報告。
日本・フランス側の両親、家族へ報告し、結婚式について話し合う。
その際にいろいろアドバイスをもらえるだろうし、
どちらの国で結婚式を行い、結婚式パーティー(披露宴)はどうするのか?
そして、
一番のポイントは結婚式パーティーの予算を明確にする事。
お祝儀という名の結婚式費用を負担してもらえるのか?
それとも自分たちがすべて支払うのか?
お金の事なので、あまり触れたくないかもしれませんが、後から後悔しないために・・・!!
曖昧になりがちだけど一番大切なところ。
それによって、参列してくれるゲストは誰か?
何人くらい呼ぶのか?
私たちの場合は50人程の小ぢんまりとした人数でしたが、フランスでは100人以上ゲストを呼ぶ事が普通だったりします。
そして、呼べば呼ぶほど正直お金がかかります。
前回の記事参照
あまり触れたくない事もハッキリと明確に話し合う事は今後の夫婦生活を左右する一つです。
ここで、お互いに望まない結婚資金の行方で揉めると後々問題になります。
必ず、上限を決め無理な結婚式パーティーをしない方が無難です。
結婚式は1日でもこれからの人生はもっと長いのだから。
(3)婚前契約:離婚率が高いフランスならではのエトセトラ
私たちは婚姻届を出す前に婚前契約を交わしました。
これは絶対に行わなければいけない内容ではないし、いつかやればいい事。
でも、婚前契約を交わした私からのアドバイスとして、子供がいて、財産がある場合は契約を交わす事をお勧めします。
私たちの場合ですが、
これには離婚後の事も含め、将来財産になるであろうアパルトマンの事が一番重要に思い婚前契約を交わしています。
もし万が一、旦那が不慮の事故で働けなくなった時、その際まだ住宅ローンが残っていた場合、
外国人の私が旦那と同じ給料を稼げない・支払えなくなる事を想定した際に、
残った私たち家族を守るための契約でもあります。
その際の記事はこちら
旦那の祖父は不慮の事故で亡くなっています。
いつ、どんな時に事件・事故に見舞われるかは分かりません。
そんな時のために婚前契約をする事で残った家族を守る法的な手続きがフランスにはあります。
(4)婚姻届提出:正式な婚姻儀式日が決定
上記の「(1)婚姻の準備:手続き書類集め」と被る部分があるので省略しますが、
婚姻するための書類が全て揃ったら再度管轄のMairie(市役所)へrendez-vous(ランデブー/予約)をして書類提出。
その際に、必ず婚前契約を交わしている場合は提出する書類が通常よりも多くなります。
そして、いつ婚姻の儀式を執り行う日にするのか?
を決めたら一旦、書類集めから解放されます!
(5)−1 会場探し 〜日本〜
結婚式を執り行う上で、結婚式のパーティー会場(披露宴)が決まって結婚式当日へ向けての段取りが一気に進み出します。
この会場探しが本当に大変!!
日本だと、書店で結婚式情報雑誌を手に取ったり、ネットで会場の詳細を検索するといろいろな情報が入手できます。
例えば、大手結婚式場を紹介している
「マイナビウエディング 」は見易さ、検索し易さ、好きなスタイルの結婚式が見つけやすいサイトです。
メインの結婚式パーティーをするのであれば簡単にブライダルフェアを予約し、下見に行き吟味出来る環境がいっぱいあるのでまずは、
・どのエリアの結婚式場か?
・ゲストの人数は何人か?
・スタイルは結婚式専門会場、ゲストハウス、ホテルウエディング、レストランなどを決める。
そして、ブライダルフェアに行ってみる!!
それが、日本の式場探しの定番です。
(5)−2会場探し 〜フランス〜
フランスで会場を調べるのに一押しサイトは「mariages.net」がオススメです。
私もこのサイトを利用して結婚式会場を探しまくりました。
このサイトの良いところはフランス語が分からない人でもポイントを抑えればサクサク検索して自分好みの式場を探し当てる事が出来る事でしょうか。
実は、いろいろなサイトを探しまくったフランスの結婚式に関わる総合的なサイトは他にもあります。
でも、本当、本当、フランスのサイトは見にくい!!使いにくい!!
パッと見のデザインはかっこいいのですが、すごく使い勝手が悪い。
今回、どうしてフランスに重点を絞ってお届けすればいいのに、
初めに日本の結婚式サイトも紹介したのかというと、
日本の結婚式会場を紹介するサイトの見易さ、欲しい情報をサクサク探せ、考えられた項目の配置。
その違いを知って欲しかった。
っという思いもあります。
日本のサイトの様に細部にまで考えられたサイトの構図ではないフランスのホームページ。
そのサイトの中でもストレスに感じる事が少ないのでオススメしました。
その他のサイトだと、
●会場の写真がきれいで見やすくて大きい。 ●360度会場を見渡せる機能が付いているので会場の本物のイメージを把握しやすい。 ※全ての会場で利用されてはいない。
mariages.netのサイトを見ていただくと分かるのですが、
フランス全土で取り扱っているRéceptionの会場は9000軒以上もあります。
そこから自分の好みの条件に絞って、絞ってお目当の会場へ足を運びます。
日本の様に結婚式場にスタッフがいるわけではないので、
会場を見極める「ブライダルフェア」がフランスにはありません。
箱貸し(会場の場所だけ貸してくれる)だけの場合もあれば、提携しているカメラマン、料理専門のケータリングサービス会社などを紹介してくれ、場所だけ抑え、自分たちで業者に連絡し、打ち合わせをする。
っという事が一般的なのがフランス式・結婚式場の実態です。
ただ、ホテルウエディングを希望する際は、レストランが併設されている事が多く、会場費が宿泊代になる場合がほとんどです。
例えば、結婚式で使われるガーデン側に面している宿泊部屋を全面貸切りにしなければいけなくなったり。(他の宿泊者の人への配慮も含む。)
これは、宿泊する人がいなくても宿泊代が会場費になります。
そして、料金も一週間違うだけで違ってきたりします。
ホテル側の料金設定はバカンスシーズンの時期はホテル代自体が高いのでシーズンオフの冬場に利用する場合は会場費(ホテル宿泊代込)半額で・・・っという事もあります。
それから、ホテルウエディングのメリットはレストランはホテル側のスタッフが当日動いてくれるので、
ケータリングサービスの料理人やサービスのスタッフを雇わないで良いメリットがあり、少し簡単になります。
(最大のメリットは片付けをしないで良い事が多い。)
また、私個人の意見だと結婚記念日に毎年会場内のレストランでお食事が出来る。 お祝いして頂ける。 お金さえ支払えばそれなりのおもてなしは受けられても、 平均的にレベルの低いおもてなし文化のフランス。 日本のようにおもてなしサービスが少ないフランスなので嬉しいポイントでもあります。
では、なぜそんな仕組みなのか?
それは、日本の様に披露宴時間が平均3〜4時間なのと違い、
丸々1日を貸し切るのがフレンチスタイルだからです。
もし、同じ日に会場を使うダブルブッキングがある場合、
相当大きなガーデン付き会場で園内が区切られた会場のみで、
基本的には1日1組の結婚式パーティーになるため、
前日の夕方から当日、その翌日のお昼が基本的な会場貸しの時間になります。
フランスは特に6月〜9月の間の週末が一番ハイシーズンになるので料金もお高めで、
ゲストが来やすい週末に集中してしまうので、
会場は基本的に金・土曜日(当日)・日曜日の3日間は貸し出す事になります。
だから、こんなに会場があるのに、 なかなか希望の日にちで予約ができない!! それも、人気の会場予約は6ヶ月〜12ヶ月前には仮予約をしておかなければいけない・・・
っという事で、私たちは希望の日にちがことごとくダメでした。
そこで、
●ゲスト用のホテル併設会場にする? ●ディナーはレストラン?ケータリング会社? ●ガーデン付き? ●プール付き?(柵付きか?) ●ロケーションは海?山?
など、まずは大まかなポイントを押さえて絞っていけばある程度決まってきます。
ちなみに、ゲストの事を考えて初めに執り行われる婚姻の儀式をするMairie(市役所)または、
教会挙式をする場合はそのチャペルから何分?何時間?かも大切です。
もしくは、会場が初めに決まっている場、住居登録がある管轄Mairie(市役所)ではなく、
会場近くのMairie(市役所)でも執り行う事もできます。
その際は、あらかじめMairie(市役所)側での予約が済んでいる事が条件になります。
え!?そこまでぶちゃけていいの?
いろいろなフランスの結婚式会場を見てきて、サイトには予算額の平均は記載されている場合もありますが、あくまで仮の相場です。
だから、ぶっちゃけいくらかかるのよ?
を暴露!!
貸切会場専門の料金の平均は平日2500€〜
金・土曜日で2800〜8000€(本日のレートで@132/369,600〜1,056,000円)
( ̄□ ̄;)!! えっつ!? 8000€!!???
でも、ご安心を!!
平均的な相場は週末の土曜日予約で3000〜4000€が会場貸し出し料金です。
8000€の会場費の例は、
ゲストが100人以上収容可能なchâteau(お城)や敷地面積が広大なガーデンウエディング会場などの場合は結構お値段もします。
でも、40〜80人収容の会場だと平均3200〜4000€くらいが相場です。
※一番料金が高いシーズン
※プロバンス地方での結婚式会場の例
※シーズンオフの冬場は上記平均会場費の約半額で行える会場もあり
( ̄□ ̄;)!! えっつ!? そんな、本当のこと言っちゃダメだよ〜〜〜!!
でも、結婚式会場の費用って気になるよね。 私たちは(結婚式費用の)上限を初めにキッチリ決めたでしょ。 一番料金が高い会場費の(基本)料金が決まれば後はドコを予算削減して、 どこに予算を回せるか?決まってくるでしょ。 日本とフランスを比べるとやっぱり面倒臭い事が多いけど料金は安くおさえられるから、参考になるのならぶっちゃけた方がいいのよ!!
っと、私たちが実際に見てきた会場からの平均予算でした。
ちなみに、私たちはホテルウエディングを選びましたが、DJを呼んで朝まで延長してレストラン会場を貸し切ったので+300ユーロ程支払いました。
(ほぼ、深夜に会場内で片付けをしてくれるスタッフの人件費代の模様。)
この、後から支払うべき料金は初めに確認した方がいいです。
基本的にフランスは前金制なので、
プラスになる料金は出てくるのか?
すっごく大切です!!
でも、ホテル宿泊も出来て、会場費も貸し切れるメリットは高かったです。
例えば、フランスで一番人気の「ゲストハウス」型の会場は会場費だけで、宿泊は基本付いていません。
(新婦&新郎用の一部屋だけ料金込み、または料金別途だけど格安などの会場は少数ですがあります。)
どこに、重点を置くかで会場選びもしやすくなると思います。
そして最後に、
一番安く済ませるのはガーデン付きのお友達や知り合いの人のお家でパーティーをするのが一番の安上がりです!!
その次に、セレモニーとかもせず、余興もせず、ダンスもせず、レストランを貸切、食事だけをするのが安上がりです!!
さてさて、あなたの結婚式スタイルはどんなカタチを望みますか??
あとがき 〜本当はこんなはずではなかった〜
実は、当初、結婚式の項目なんて人それぞれだし、必要ない情報だよね。
っと、説明する予定ではなかったのですが、
昨年、私たちの結婚式に参列してくれた旦那のお友達(PACS(パックス)してる子持ち)から、
最近、「結婚に切り替えた。(正式に結婚した。)」
っと、報告があってびっくり!!
奥様・・・私のウエディングドレス姿を見て自分も着たくなったのだと。
Σ(・ω・ノ)ノ! ま、まじっすか!?
って、事でまさかの自分たちの結婚式が人に与える影響って微々たるものでもあるのだと。
っと、いう事ではじめてみました。
各項目まとめについて。
ご興味のある方は是非、参考にしてみてください。
ない方は、そのうちアパルトマンの内装作業やバイリンガル教育・子育て日記も書いていくので気長にお待ちを!!
ここまで辿り着いてくれた方、みなさまに感謝です!!
ここフランスなのに・・・日本だ!!日本人だ!!