【国際交流】フレンチホームパーティーの定番とは?〜具体例もご紹介〜

Bonjour〜!!

前回の外国人ウケするホームパーティーメニュー 〜日本食編〜をお送りしましたが、

【国際交流】外国人ウケするホームパーティーメニュー 〜日本食編〜

2018年2月20日

今回はその第2弾!!

今回は私がフランスへ来てから今まで、いろいろなフランス人定番のおもてなしパーティーメニューがある事を知ったのですが、

日本人がまずは「枝豆」!!っと、いうのと同じ様に昔も今も変わらない定番メニューがあります。

今回はそんなフランス人直伝のパーティーメニューをご紹介します!!

 

「パイ生地」を使ったレシピで大活躍のアペロメニュー

フランスへ来て、オーブンがお家にあるのが当たり前なフランスのキッチン。

私たちは引っ越してようやくオーブン付きになったのでようやく挑戦出来るオーブン料理。

その中でもよく義理母が作ってくれる「パイ生地シート」を使ったアペリティフ用のおつまみがあります。

一から生地を手作りしてもいいですが、急なパーティーのお誘いや来客用など簡単にいろいろな料理へ活用が出来る市販の「パイ生地シート」で料理の幅がかなり広がりました。

そして、アペロメニューで一番多いおつまみの代表がフランスではこの「パイ生地シート」を使った「一口ソーセージパイ」のおつまみです。

《作業工程》

《市販のソーセージの長さに合わせて生地の長さを調節》

《一口大に切ります》

《一度半焼きの状態で取り出し卵黄を塗って再度オーブンへ》

 

他には「ピザ生地」を使ってミニピザを作ったり、ミニミートパイなどいろいろな具材を使えばレパートリーは無限大!!

アレンジ一つでいろいろなパターンが可能です!!

この少し塩っ気のあるアペロメニュー(おつまみ)とシャンパンやロゼワインなどからパーティーが始まります。

 

 

 

体に良いおつまみは種類豊富な「タプナード」

「タプナード」は南仏プロバンスの定番おつまみです。

「タプナード」と言ったら黒オリーブの実を磨り潰した「黒のタプナード」が一番定番ですが、緑オリーブを磨り潰した「緑のタプナード」も人気です。

そして、その2種類をベースにして胡椒やパプリカ、唐辛子などのスパイスが入ったものなども販売されています。

自分なりに工夫するといろいろな味が楽しめます。

基本の「タプナード」の材料とは?

「黒のタプナード」・・・・黒オリーブ、オリーブオイル、アンチョビ、にんにく、ケッパー

「緑のタプナード」・・・・緑オリーブ、松の実やアーモンド、にんにく、ケッパー

バゲットをカリカリにして「タプナード」を塗れば南仏おつまみの出来上がり!

実はレストランのサービスにもよりますが南仏では料理を待つ間にサービスとしてこの「タプナード」がテーブルに並べられ、日本でいう「突き出し(お通し)」として提供される場合(基本無料。店舗によっては日本同様有料の場合もあり)が多いです。(特に観光地の地中海料理を提供するレストラン)

そんな訳で、手作りで作っても新鮮で美味しいですが、潰すのが面倒くさい・・・。

そんな面倒くさがりやさんに嬉しい瓶詰めの「タプナード」がたくさん販売されています。

そしてオリーブ以外にもいろいろな種類があり、専用のカリカリのパンも販売されているので急な来客、急なアペロタイムにもすぐに出せて簡単です。

または、一口サイズのホットケーキの小さいバージョンで上にディップやサーモン、フロマージュ、トマトなどを載せて簡単におつまみを作る事も出来る商品もたくさん販売されています。

普段使いから観光で南仏へ来た際などのお土産にも重宝するのが南仏の定番「タプナード」です。

 

 

「キッシュ」や「グラタン」はママンの定番フレンチソウルフード

フランスの家庭料理の定番とされる「キッシュ」や「グラタン」も春夏秋冬、季節の野菜やお肉をベースにいろいろなアレンジが効く料理の一つで、定番の「Quiche・Lorraine(キッシュ・ロレーヌ)」や日本でもお馴染みのベシャメルソースを使った「 gratin(グラタン)」は、家庭によって中に入れる材料が微妙に違うだけで独自の味が楽しめる料理です。

ちなみに旦那のママンお手製の「 gratin(グラタン)」は最後に卵を溶いて入れるので出来上がりがふわふわでまた違った「 gratin(グラタン)」が旦那(実家)の定番です。

シンプルな料理なので誰が作っても一緒の様で、意外に各家庭のママンの味が独自にあります。

みんなが集まる席ですぐに無くなってしまう子供も大人も好きな料理です!

「キッシュ・ロレーヌ」

基本のレシピは「Gruyère(グリュイエールチーズ)」と「ベーコン」が決め手のシンプルキッシュ。

元々はアルザス・ロレーヌ地方の郷土料理。

 

 

主食でもあるご飯やパスタは「サラダ」でさっぱり!

フランス人大好きなメニューとして「ライスサラダ」や「パスタサラダ」があります。

GONZO

フランス人、みんな好きな料理だよ!

っと、教えてくれますが、言うだけで一切見本を示さない( ̄へ  ̄ 凸フレンチ旦那イチオシでもあります。

以前、義理母が「パスタサラダ」を作ってくれましたが、南仏は中東、アフリカが近いのでナッツや香辛料などのスパイスが簡単に手に入ります。

だから、殻付きのくるみを専用の道具を使って割って和えてくれたのですが、「パスタサラダ」くるみを入れる発想が私にはなかったので感動した事があります。

それも割ったばかりのくるみはフレッシュで本当に美味しい!

サッとオリーブオイルとバルサミコ酢のシンプルドレッシングなのに野菜の素材そのものの味がそれぞれ濃いのでとっても美味しいです。

それに南仏はイタリアが近いので日本では見かけないパスタも多く、あまりの種類の多さにどうやって食すパスタなのか分からない程です。

でも扱いに慣れたフレンチマダムはいろいろなパスタレシピを教えてくれるので面白いです。

そんな、「ライスサラダ」や「パスタサラダ」はフランス人定番の料理です。

 

【夏の定番パーティー】やっぱり夏と言ったら「バーベキュー」

ここからは期間限定パーティーメニューのご紹介です!

南仏では春から秋にかけていろいろな場所でバーベキューを楽しむ人の多さにビックリするのですが、何てったって、サマータイム時のフランスは夜の10時くらいでようやく日が暮れるので日照時間がとても長い分、1日を思いっきり楽しめる夏の定番が「バーベキュー」です。

そして、肉も野菜も魚も豊富に食せるし、カラッとしていて日差しが眩しいのに木陰に入ってしまえば風が心地よく、ワインなどお酒も進みます。

だから、夏の風物詩「バーベキュー」は具材やお酒などを持ち寄りにしたりしながら楽しむ事ができます。

 

 

【冬の定番パーティー】フロマージュ好きにはたまらない「ラクレット」

「ラクレット」と言ったらフランスでは冬の時期に一番食される料理の一つです。

日本でいうとまさに「鍋」の様に寒くなってくるタイミングでどこのスーパーでも「ラクレット」専用のフロマージュ(チーズ)やグリュイエールチーズが大量に販売され始めます。

日本人の家庭にだいたい「鍋」がある様に一家に一台家庭用の「ラクレット」グリル器がお家にある家庭が意外に多い事にビックリした程、

「ラクレット」が大好きなフランス人。

とろ〜り溶けたフロマージュをいろいろな生ハムやハムに乗せジャガイモやピクルスを添えて食すのが一般的です。

この専用のラクレットグリルは炭火で火力が強いためグループでワイワイしているうちにあっという間にフロマージュが溶けます!

お店によっていろいろな機械が使用されますが、一番ポピュラーで伝統的なのが、スキー場やスイスのレストランで見かけるこの形でしょうか?

↓ ↓ ↓

フロマージュが溶けるのをゆっくり待ちながら過ごすのが日本には無い伝統的なヨーロッパの国民食。

定番のピクルスは酸っぱさが口直しに美味!!

補足

スイスやサヴォア地方の名物料理

旦那が学生の時、友達20人くらいで年越しパーティーをした際に教えてもらった「ラクレット」パーティーはみんなが持ち寄った卓上「ラクレット」グリル器がある事にも驚きましたが、フロマージュと生ハム(jambon cru)などの各種ハムの消費量にかなりびっくりしました!

パーティーでも普段の食事でも準備が簡単な「ラクレット」は冬の定番料理です。

 

 

【番外編】学生や急なパーティーで活躍のおもてなしは「スナック菓子」や「ピザ」

私たちの子育て世代になると料理をして持ち寄ったり、料理が出来なくても頑張って簡単な料理でおもてなしをしたりしますが、学生や急な集まりで繰り広げられるフランスのパーティーの場合、サッサッとおもてなしする場合は、日本だったら・・・

JAGAKO

えっ!?そんなんでいいの?

っと、思ってしまうパーティーメニューもあります。

でも、逆におもてなしにこだわり過ぎない楽なところもフレンチ流です。

それは、気軽に食べられるスナック菓子

それも、パーティー用のスナックがいっぱい販売されているのもフランスならではです。

スナック菓子以外にもつまめるサラダの盛り合わせとソースがセットされていて出すだけの簡単アペロメニューもあります。

お皿に盛るだけで大丈夫!

ワインやビールに合う「オリーブ」!!

それも、アペロ用に「オリーブ」の中にアンチョビやアーモンドが入っていたりいろいろな種類のアペロ用「オリーブ」があります!

そして、究極は・・・

出前のピザや近所のトラックピザを買い出しに行ってパーティーのスタートです!!

JAGAKO

そう!

本当にワイワイ出来れば、

なんだって良い!!

日本みたいに24時間営業のコンビニは基本的に無いし、気の利いたデパ地下やスーパーのお惣菜とはまた違うフランス。

学生にはお値段が高いフランスの生ハムやフロマージュなどお惣菜メニュー。

だから、

小腹が空いた際の最終手段は安くて満腹になる簡単な「ピザ」だったりします!笑

でも、そんな学生時代のアットホーム感は今でも楽しかった思い出しかありません。

 

 

まとめ

JAGAKO

何か気づきませんか?

おもてなし・・・っと言えども結構ラフなフランスのパーティーメニュー。

もちろん、お誕生日やイースター(フランスではPâquesパック)、ノエルなどは気合を入れるフレンチマダム達ですが、気軽な日常の延長線にあるアットホームなパーティーでは本当にラフです。

メニューも手作りに気合を入れ過ぎず、

でもオシャレで簡単なパーティーメニューは自分がおすすめのお惣菜屋さんの出来合いモノでも話のネタにしてしまうフレンチマダム達。

フランスでは北仏、南仏、大都会パリなどでパーティーメニューも変わってくるかと思いますが、南仏ではロゼワインがよく飲まれるので(夏は特に!)そのロゼに合わせたメニューがとても多いです。

南仏はトマトやパプリカなどの野菜を使ったシンプルな味付けの料理が多いです!

いろいろな家庭や地域によってパーティーメニューも変わりますが、フレンチマダム達が考えるおもてなし料理は本当にシンプルです。

大切なのは人が集まり、話が盛り上がる際の美味しいワインとおつまみ(食事)。

そして、最後はあまぁ〜いガトーで締めくくります。

インスタ映えは決してしなくてもリアルな人と人とのコミュニケーションから生まれる仲間意識やいろいろな情報。

年齢関係なく、職種関係なく、知り合いが知り合いを呼ぶアットホームなフレンチパーティーはフランス人の価値観や生活スタイルが見え隠れする場でもあります。

女性は強く生きるべきよ。

仕事をして家事や子育てをしても女性としての楽しみとバカンスは生きている今、楽しむべきよ!

っと・・・。

そして、最後には子供は預けてね。と。

そんなフレンチマダムにきっと日本人女性は憧れるのかもしれないですね。

現実には・・・分かっていても頑張り過ぎてしまう日本人女性が多いから。

世間体を気にする日本人と自分らしさ、自分の生き方を見失わないでとことこん人生をハッピーに楽しむフランス人。

フレンチマダムの大人としての余裕はこういう日常の中にある社交の場から磨かれて行くのだと。

気取らず、楽しめれば、それで十分。

日本にはない人や物、お金に支配されない心の豊かさがフランス人の思想には多いのかもしれませんね。

 

 




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ABOUTこの記事をかいた人

日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。