Bonjour〜!!
山々に囲まれ、登山家に人気な名峰が連なる大自然いっぱいのスイスですが、実は、スイス旅行のベストシーズンは夏のハイキングや登山、冬のウインタースポーツなど、年に2回のベストシーズンがあります。
日本人に人気のハイキングの時期は、6月〜9月頃がベストシーズンと言われ多くの観光客で賑わいます。
今回は、そんな夏の時期、冬の時期の年2回楽しむ事ができる、山岳の中で、「Glacier(グレッシャー)3000」という場所をご紹介します。
3大名峰が一望できる「Glacier 3000」とは?
スイスの山々の中で一年を通して万年雪を望む事ができる氷河の一つで、比較的アクセスしやすい、Gstaad(グシュタード)とles Diablerets(レ・ディアブルレ ※小さな悪魔の意)の間に、「Glacier(グレッシャー)3000」があります。
この「Glacier 3000」の山頂へ行くには、まずはケーブルカーに乗る必要があります。
裏側が入口になります。
一度乗り換えをしますが、わずか15分〜20分で標高3000mの地点へ到達しますので、しばし、ふもとを見下ろしながら、どんどん頂上へ上がって行く景色を眺めワクワク感を味わうのも良いですね。
ちなみに、高所恐怖症の方は初めから雪山は諦めましょう。
一度ケーブルカーに乗ってしまうと簡単に引き返せません。乗り換え場所、または山頂までノンストップです!
小さい子供が一緒の場合、ここまで来たのに怖がったり、泣かれて、入場料が・・・パァ〜になる。
そんな考えも頭の片隅にありましたが、事前に仕込みを入れておいたので、(苦笑)終始息子は楽しみで仕方がなかった様です。
ちなみに広大なスイスの山々の中でも、最も早くスイスの氷河にたどり着けるのが、「グレッシャー3000」なのだとか。
大型のパノラマ式ケーブルカーからは、アルネン湖と巨大な山岳地帯の美しいザーネンを眺めながら、山頂までのひと時を楽しむ事ができます。
ケーブルカーの外に出てすぐの景色が・・・
頂上には、ユングフラウヨッホ(標高3,366m)、マッターホルン(標高4,478m)、モンブラン(標高4,810m)など名峰3選をはじめ、4000m級のあるヨーロッパを代表する山々を見る事ができる、2つの山頂を結ぶ絶景の吊り橋「Peak Walk(ピーク・ウォーク)」が一番人気です!
「Glacier 3000」の見所とは? 〜絶景の吊り橋「Peak Walk」〜
っと、下記の動画を見て即決でした。
そして、実際に行ってみて、大人気だった、長さ107m、幅80㎝の吊り橋「Peak Walk by Tissot(ピーク・ウォーク・ バイ・ティソ)」。
天気が良い日は、吊り橋からマッターホルン、モンブラン、アイガー、メンヒ、ユングフラウなどアルプス山脈の壮大な景色を眺めることができます。
併設の「Restaurant Botta」から徒歩数分で、夢のような景色が360°のパノラマで楽しめます。
ちなみに年中無休で無料で渡れるのですが、(ここまでの入場料に含まれている)悪天候の場合は残念ながら閉館になるので訪れる際は、注意が必要です。
ただ、落ちる心配も全然ありませんが・・・。
そう、思っていましたが、パラグライダーの人が近くを飛んでいました。恐るべし、スイスのスキーヤー。
山頂のパノラマな景色と共にゆっくり食事を味わえるレストランとは?
雪山を快適に過ごすために、山頂には室内レストランの「Restaurant Botta」があります。
三階建ての「Restaurant Botta」には、壮大な景色と共にゆっくり食事をしながら、寒さもしのげる室内レストランと天気が良い時に最適な野外にあるバー(テーブル席)が楽しめます。
室内レストランの最上階はスイスの郷土料理、「チーズフォンデュ」をはじめ、豪華なスイス料理が楽しめます。
下のレストランは、ハンバーガー、パスタ、日替わりランチなど、ファーストフード系が中心のセルフスタイルなので、ここで購入し、室内でも野外へ持ち出しても大丈夫です。
ただ、野外での飲食の場合は、お皿やお盆の返却とゴミの後始末にはお気をつけください。
(余談ですが、中国系の団体の隣に座ったがために、散らかり放題のテーブルを私たちが散らかした様に思われ、同じアジア人としてすっごく恥ずかしい思いをしました。)
お食事料金もパノラマな景色も最上階のレストランが一番最高ですが、お時間に余裕がない場合は気軽に軽食が頂ける2階のレストランがオススメです。
我が家の大黒柱は、早々に休憩・・・
スキー以外に楽しめる事とは?
「Glacier 3000」は、急な斜面も多いのですが、ハイキング用の平坦な道も多く、訪れていた人がスキーの格好ではなく、普通のブーツやパンツ姿の人も多かったのにはびっくりしました。
ヨーロッパの人はウインタースポーツをガンガンするお年寄りの人もいる一方、何もしないで、ただ、ただ、雪山に訪れる人も多いです。
美しい景色と澄んだ空気、そして現地の食事。
それだけで、日頃の生活と切り離し、バカンスを楽しむ人が多いのがヨーロッパ人の特徴でもあります。
親子水入らず・・・
っと、聞いたら、終始リフトの降り方のイメージトレーニングをしていたのだとか。
実は、息子、以前はまだ一人で降りられませんでした。
今回は・・・後ろの私に手ほどきをする程、リフトを止めずに完璧に一人で降りることができました。
子供の成長は本当に早いです。ジーン…(≧ω≦。)
そして、平坦なゲレンデには、子供達が遊べる場所があります。
リフト乗り場に近いので、リフトの最終案内ギリギリまで遊ぶ人が多かった場所でもあります。
雪ソリ遊びができます。(無料で道具を借りられるので持参しなくてもOK!)
山頂にはお土産などの販売店はあってもスキーやスノーボードをレンタルする場所がないので、ウインタースポーツを楽しみたい場合は、ふもとから道具を持参して来なければいけない事が、いつも行くスキー場に比べたらちょっと面倒くさいなぁ〜っと思いましたが、小さなお子さん、お年寄り、景色や雪山の澄んだ空気を味わいたい人などには、ウインタースポーツをガンガンやることが目的ではなくても十分楽しめる場所です。
・Snow Bus・・・氷河の中を運行する20人用の除雪車一体型のバス
・Le plaisir de la glisse au Fun Park・・・雪ソリ遊びなど
・Promenades en traîneau à chiens・・・犬ぞり体験(要予約)
・Alpine Coaster・・・ジェットコースター(夏季のみ営業)
・Vol sur le glacier・・・ヘリコプターで上空飛行(要予約)
その他、
この「Glacier(グレッシャー)3000」の氷河地域では、スキー、フリーライディング、クロスカントリースキー、ハイキングなど、幅広いスポーツが可能で、思い思いの目的で1日を過ごすことができます。
夏のシーズンのおすすめは? 〜山頂にあるジェットコースター〜
実は、夏の雪が溶ける時期でもこの「Glacier 3000」は開業しています。
夏のハイキングを楽しんだり、アトラクションを楽しんだり、多種多様なスポーツが楽しめるのも魅了の一つです。
その中でもジェットコースターなどアトラクションが好きな人には是非、チャレンジして欲しいのが、夏限定の、「Alpine Coaster Glacier3000(アルパインコースター・グレッシャー3000)」です。
アルプスの山々の絶景とスリル感を存分に堪能することができる世界で最も高所にあるといわれる全長約1キロメートルの「アルパインコースター・グレッシャー3000」。
マリオ・ボッタがデザインしたケーブルカーで結ぶ山頂駅「Scex Rouge(セ・ルージュ)」のすぐ横からスタート!
山頂から「Glacier du Scex Rouge(グレッシャー・ドゥ・セ・ルージュ) 」までの斜面をそのまま利用して設置された約1キロのコースは、ダイナミックかつ、迫力・スリル満点です。
万年雪と氷河が広がる絶景を背に、最大時速は40キロものスピードが出ます!(※スピードはブレーキ調整可能。体感速度はもっと早いでしょう。)
約2分という速さで、約1キロのコースをゴールまで駆け抜けていきます。
・520°となる螺旋ループ
・急カーブを含む10のカーブ
・6カ所のウェーブ
・3カ所のジャンプなど
実は、息子が一番やりたかったアトラクションの一つでした。
これがやりたいがために、訪れたようなものです。
(何度も動画を見せてやる気満々に仕込んでおきました。(*` 艸 ´)ウシシシ)
でも、冬の時期は閉鎖されていました・・・。
それもそのはず、雪に埋もれてしまうから!
だから、雪に埋もれ、出来ない事を納得した息子は、パパと約束をしました。
また、ここへ来ると!また、ここで、コースターにチャレンジすると!!
男と男の約束です。
絶叫系が好きな人も、好きじゃない人も楽しめる!それが、「Glacier 3000」の魅力です!!
・料金:【お一人様】CHF 9.00(大人と子供同伴)
・お得なチケット:【5ラウンド (※1回無料付)】:CHF 36.00
※ 利用制限:3歳以上(最低身長130 cm〜。大人と同伴で可能。9歳から一人で乗車可能)
どうやって行ったら良い? 〜アクセス方法〜
そこで、交通アクセスをまとめてみました!
【乗用車】
Lake Thun(トゥーン湖/Spiez シュピーツ村)、Lac Léman(レマン湖/Aigle エーグル村)、Gruyères(グリュイエール村)、スイスの首都 Bern (ベルン)から高速道路を利用して簡単にアクセスできます。
※スイス国内の高速道路は区間料金ではなく、年間パスの「Vignette(ヴィニエッテ)」というチケット(シール)を購入し、車に貼り付ける必要があります。そのチケットを購入してしまえば、スイス国内の有料道路はフリーパスで走行できます。
【電車】
電車でお越しの場合は、Genève(ジュネーヴ)、Lausanne( ローザンヌ) Montreux(モントルー)、Aigle(エーグル)からLes Diablerets(レ・ディアブルレ)、そしてZurich(チューリッヒ)、 Berne(ベルン)、Spiez(シュピーツ)、Zweisimmen(ツヴァイジメン)、Gstaad(グスタード)の交通公共機関を利用して訪れる事ができます。
電車の運行時間などは、スイス国鉄(SBB)のサイトよりご確認ください。
【飛行機】
空の主な便は、ジュネーブ、チューリッヒ、Basel(バーゼル)の国際空港、そしてVerne(ベルヌ)、Sion(シオン)などの地域空港から車で数時間の場所に位置します。
Saanen(ザーネン)飛行場から発着陸している小型飛行機もあります。
お近くの交通ルートをご確認ください。
【シャトルバス】
Les DiableretsとGstaadの間をシャトルバスが定期的に「Glacier 3000」の玄関口、ロープウェイ乗り場まで運行しています。
宿泊はどうしたら良い? 〜山岳地帯内での宿泊場所について〜
せっかくスイスの山岳地帯に来たので、現地の山々の中での暮らしを味わってみたい!
すぐに行ける場所にまずは宿泊したい!!
など、人それぞれですよね。
私たちはジュネーヴ観光もしたかったので、出発地はジュネーヴの町からでしたが、、「Glacier(グレッシャー)3000」付近の山々に囲まれた小さな村を素通りして目的地に着いたので、一泊でも良いから泊まってみたくなりました。
そんな魅力的な山々に囲まれた村は宿泊先には最適です!!
この、「Glacier 3000」地区に滞在するのにオススメな5つの周辺地域があります。
・Les Diablerets(レ・ディアブルレ)
・Gstaad(グスタード)
・Villars Gryon(ヴィラール・グリヨン)
・Leysin(レザン)
・Montreux Riviera(モントルー・リヴィエラ)
特に、ヴォーアルプスの中心部にある牧歌的な山の村、「Les Diablerets(レ・ディアブルレ)」は、「Glacier 3000」のケーブルカーの最下駅があり、宿泊出来るホテルやコテージ以外に、スキースクールなどを行っているスキー場もあり、素晴らしい氷河のパノラマ景色や伝統的な山岳建築を眺め、地元の食を楽しみ、疲れた時には女性に嬉しい高山マッサージが受けられるなど旅の楽しみが広がります。
Glacier 3000の詳細情報とは?
・営業時間:9:00〜16:30 ※ケーブルカーの運行時間が時間厳守なので注意!
・定休日:年中無休 ※雨天による運転停止もある
・住所:Gstaad 3000 AG Route du Pillon 253 Col du Pillon 1865 Les Diablerets
・駐車場:無料
・入場料:【冬の時期・1日券・スキー&スノーボード利用の方】
大人:64.00 CHF/ 学生:58.00 CHF/ シニア:58.00 CHF/ 子供:42.00 CHF/ 親同伴の子供:38.00 CHF
※ウインタースポーツ利用の連日チケットの場合は割安チケットがあります
・入場料:【冬の時期・日帰り券/Peak Walk by Tissot 、Télésiège Ice Express 、Fun Park 、Glacier Walk利用の方】
大人:80.00 CHF/ 割引チケット: 40.00 CHF/ 子供: 40.00 CHF
※割引チケットは、交通公共機関利用、AG、スイスパス、スイスカードをお持ちの方
※その他、基本の料金とは別に利用したい場所によって料金が細かく指定されています
※シーズンによって料金変動あり
実は、【Booking.com】 (ブッキングドットコム) 、【Expedia】(エクスペディア)など、ホテル予約などができるサイトを利用して宿泊したり、スイストラベルパスを利用した場合など、「Glacier 3000」の入場料が割引になります。
割引方法は、「Glacier 3000」のサイトからクレジットカードで購入しておくか、入場料を現地で購入する前に、(旅行会社の)サイトから登録をして、QRコードを取得しておくだけです。そして、入場料を支払う時にスタッフの方に取得したQRコードを提示し、後日クレジットカードから引き落としとなります。(だから、現金は必要ないです)
ココがPOINT
ちなみに何かのトラブルで当日行けなくなる場合を想定して、割引QRコードだけを事前に取得しておいて、現地で支払った方がもしもの際の失敗がないと思います。
あとがき
スイスにはすごい数のゲレンデがあり、道路に面した場所にフェンスなど何のガードもなく、すぐにリフトに乗る事が出来るゲレンデなど、多種多様なニーズに合わせた場所があります。
その中でも、ケーブルカーに乗る楽しみ、絶景、名峰を眺め、ウインタースポーツもハイキング、バイクなど、1年を通して多種多様なスポーツ活動が楽しめる場所として、「Glacier 3000」は穴場スポットでもあります。
そんな人でも十分楽しめる場所です。
そして最後に・・・
息子が帰りのケーブルカー内で、
なんだか切なそうに景色を眺めていました・・・。
そして・・・
だから、また来るだよ!
そう言いながら、雪山にバイバイ〜しました。
またリベンジするんだと!
男と男の約束!
いつ果たせるのか・・・ふぅ〜。
最後まで、ご観覧頂きありがとうございました!
こんな場所もあるよ!こんなスイスの魅力もあるよ!!
そんな参考になれば幸いです。
今インターラーケンにおりこれからグレイシャー3000に行きます❗
詳細情報 ありがとうございます。助かります。後は天気だけが心配です。
小川様
ご連絡ありがとうございます。
私達も行く前にいろいろ調べたのですが、当時は情報が少なく、 事前に調べておけば良かった事が多いです。
少しでもお役に立てた様で嬉しいです。
それから、すでにご存知かもしれませんが、Glacier 3000のリアルな今の現状を見られるサイトを添付します。
(決して怪しいリンク先ではありません!)
https://glacier3000.roundshot.co/
ちなみに、今日は朝、視界が悪かったですが、昼間は晴天の様ですね〜!
道中お気をつけ下さい。