【スイス観光】スイスの高速道路事情とは? 〜年間パス「Vignette(ヴィニエッテ)」〜

Bonjour〜!!

前回、スイスの交通アクセスをご説明した際に、チラッとスイスの高速道路に必要な年間パスポート「Vignette(ヴィニエッテ)」について触れたのですが、

フランスでは日本同様の高速道路(オートルート)システムで(二つのパターンがある)サービスエリアも昔に比べたらどんどん発達し、日本の様に車での旅もかなり快適になりました。(いや、都心エリア以外はほとんど渋滞もなくストレスフリー)

フランスの高速道路

①入口で通行券を受取り、走行距離によって料金が決まる方法

②距離ではなく区間で一律の通行料金が課される方法

OPENして間もないサービスエリア inフランス

2019年現在、リヨン、アヌシーからスイスを通る高速道路は半分改装、拡大、新サービスエリアの工事中など、これからもっと発展していきます。

特に日本人に嬉しいのが、サービスエリアと言ったらお手洗い!

フランスはお手洗いが汚い、臭い、利用したくない。の悪評が以前は目立ちましたが、今ではどこのサービスエリアでも日本の様で快適です。

レストラン、売店などもエリア毎にご当地めし、ご当地土産が購入できるなど、まさに日本の高速道路の様で親近感が湧きます。

《プロヴァンス周辺のサービスエリアはやっぱりラベンダー土産が◎》

《南仏伝統菓子のCalissons(カリソン)はいかが?》

そんな、日本と同じシステムで、高速料金も日本の様に、(基本的に)カード払い(注意!JCBカードなど利用できない)、現金、ETC対応(「t(テレペア―ジュ)」というオレンジ色の小文字が目印。Liber-T(リベルテ)に事前加入)など、海外初心者のドライバーでも日本の高速道路事情を知っている人であれば、問題なく走行できますが、スイスは高速道路事情がヨーロッパの中でも違うシステムです。

それは、前回でも触れた、

【スイス観光】最も早く氷河に辿り着ける「Glacier(グレッシャー)3000」とは?

2019年3月12日

※スイス国内の高速道路は区間料金ではなく、年間パスの「Vignette(ヴィニエッテ)」というチケット(シール)を購入し、車に貼り付ける必要があります。そのチケットを購入してしまえば、スイス国内の有料道路はフリーパスで走行できます。

引用:SUKINARE13.com

と、いう事。

では、もっと詳しく年間パスポートの「Vignette(ヴィニエッテ)」についてご紹介します。

 

スイスの高速道路を走行する時に必要な「Vignette(ヴィニエッテ)」とは?

1985年以来、スイス国内の高速道路を利用する際には、「Vignette(ヴィニエッテ)」という、チケット(※高速道路使用料(税金)のステッカー)を前払いするシステムが導入されました。

これは車両のフロントガラスの内側に貼る事ができるステッカーで、

一般的に例えると車検を受けている車にちゃんと、点検していますよ。

税金払いましたよ。

を示すシールを貼られるのと同じスステムです。

ちなみに、車を運転する人が必ず必要になるシステムではなく、あくまで高速道路を利用する人。

なので、高速道路を利用しない場合は購入する必要はありません。

ただ、スイスナンバーの車両が一般道を走行していても絶対的に利用している人が多かったので、スイス国内での利用率が高いのだと感じました。

それは、このシールを購入してしまえば、スイスの高速道路は区間料金を必要とせずスイス国内であればどこまででもフリーパスでお得だから。(※一部例外道路あり)

注意

スイス国内でレンタカーを借りて走行する場合はあらかじめ「ヴィニエッテ」が付いているので、購入する必要はありません。

価格は?

年間40スイスフラン

※乗用車以外のオートバイ、トレーラーも同様に購入する必要あり

「Vignette(ヴィニエッテ)」まとめ

「ヴィニエッテ」の利用期間:利用する年の前年12月1日から翌々年の1月31日まで(14ヶ月)利用可能です。

※2019年度用のステッカーを同年の11月1日に購入した場合は、2020年の1月31日までの利用となり、2ヶ月だけの利用になってしまっても料金は変わりません。

 ●「ヴィニエッテ」の利用方法:取り扱い店でステッカーを購入し、しっかりと車両に貼り付けられていれば、スイスの高速道路料金を支払った。という証明になる。

「ヴィニエッテ」の利用車両:総重量がそれぞれ最大3.5トン以内の自動車、バイク、バン、トレーラーに適用

余談ですが、スイスの高速道路はヨーロッパ人でもびっくりの最高速度150キロ超えなんて当たり前。

だから、スイスナンバーの車両はかなりのスピード狂です。

そんなスイスナンバーの車がフランスを走行している時にオービス(Radar Automatique スピード取り締まり(違反)レーダー)にバシバシ撮られる瞬間を何度も目撃してしまいました!(多分200キロ近いスピードが・・・怖)

フランスでは基本的に50〜90キロの走行が一般的で、高速道路では130キロが標準と、日本に比べたら圧倒的にスピード狂だと思っていましたが、スイスのドライバーはそれを超えます。(サルコジ政権まではフランスも規制が厳しくなかったけど。)

だから、スイスから他国に入国してから設置してあるオービスは特に注意が必要です。

ちなみに、日本は赤色の発光ですが、ヨーロッパのオービスは白色の発光なので、昼間は気づきにくいです。でも、夜間はハッキリ分かります。(爆)

JAGAKO
海外での運転は交通規則を守って慎重に走行してくださいね。

 

もし、「ヴィニエッテ 」を購入しない違反車両はどうなる?

我が家の大黒柱、フレンチ旦那は根が真面目なので、たかが、1泊2日のスイス滞在でも、このステッカーを探し回って購入しました。

実は、時期が悪いと全然見つからないのがこのステッカー。

私たちもいろいろなところに聞き回ってようやく購入。

時間の無駄過ぎて、私は途中から本当に必要なのか?っと思ってしまう程でした。

でも、意外に?真面目な南仏男は、高速道路を走るための義務だからと真面目に対応。

そして、もし、違反した場合は、

200スイスフランの罰金の対象となります。

(本日のレート換算:1CHF=約111円 @約22,200円)

これは、ステッカーを誤って使用する場合(正しく貼り付けられていない、間違った場所に貼り付けられている場合)にも当てはまってしまうのだとか。

もし、「ヴィニエッテ」を偽造して使用すると、スイスの司法長官室に通報されます。

そして、「ヴィニエッテ」を再利用(複数の車両で貼り替えて使用)する場合も同様に罰金が科せられます。

《気をつけて!ポイント!!》

●車両に正しく貼り付ける必要がある

→スイスの国境を越える前に、(越えてしまった後に購入しても実は捕まらない)同封の説明書に従って「ヴィニエッテ」をフロントガラスの内側に貼る

→別途テープなどを使用して貼り付けたりすると無効 ※複数の車両で貼り替えて使用する行為とみなされる

●有効期限:最長14ヶ月間使用することが可能

※前年の12月1日から翌々年の1月31日

●有効期限が残っていても「ヴィニエッテ」は返却不可

※数日しか利用しない旅行者でも適応してしまうので損ですが、払い戻し不可

「ヴィニエッテ」の不適切な取り扱い、破壊または紛失の場合でも払い戻し、または交換不可

※明らかなミスプリント、フロントガラスの交換 (欠けたガラスなどの修理の場合、請求書を税関に提示する必要あり)の場合は、再発行が可能

ちなみに、スイス在住、スイスの自動車保険に加入している場合(レンタカーも含む)は、保険会社によって取りまとめてくれるそうで、購入忘れなどがないので神経質になる必要はなさそうですね。

 

「ヴィニエッテ」はどこで購入すれば良いのか?

事前に、オンラインで「ヴィニエッテ」を注文・購入しておくと、高速道路を利用して、他国から簡単に入国(国境を越える)する事ができるので、時間を節約できます。

ちなみに、「ヴィニエッテ」の存在に詳しくなかったフランス在住の私たちは、スイスの国境を通過する時に購入させられるのだと勝手に思っていましたが、実際にフランスからスイスへ入国した時、入国審査、検問等もなく、拍子抜けしてしまいました。

でも、再度フランスへ戻る(他国の国境を越え)際に「ヴィニエッテ」の購入の有無を問われた時の事を考えたら、どこかで購入しておいた方が良いだろう。

スイスの町の方へ行けば、すぐに購入できるだろう。と安易に思っていましたが・・・

その後、ジュネーヴ空港付近のホテルのスタッフの方にジュネーヴ空港内にある、ラ・ポスト(郵便局)で購入できる事を教えてもらいましたが、タイミング悪く閉店してしまったため(ヨーロッパあるある)、ジュネーヴ空港の警察署へ行ってみても販売は無く、TABAC(タバック ※日本のコンビニみたい)、などぐるぐる回って、ようやくガソリンスタンドで購入する事が出来ました。

JAGAKO
そう!すっごい!!めんどくさい!!

 
《事前に販売店をチェック!》

・郵便局

・ガソリンスタンド

・自動車修理工場

.TCS(スイス自動車連盟)販売店 ※日本のJAF

・道路交通局 (フランス語)から購入

 
スイス国境付近では、高速道路のガソリンスタンドやキオスク、またはオーストリアの「Trafiken」でも購入する事ができます。
 
JAGAKO
タイミングが悪いと私たちの様になってしまう場合があるので、事前購入、または、販売店の把握をしておいた方が良いでしょう!
 

 

 

スイスへ入国する時はパスポートが必要?

ちなみに、陸続きのヨーロッパの中でもスイスはEU連合の加盟国ではないので、お金を両替する必要があります。

JAGAKO
では、パスポートが必要なのか?

答えはYES!

・・・なのですが、陸続きのヨーロッパ内で高速道路から他国の車両が国境を超えても一台づつ車両を止められての入国審査などは基本的にはありません。

パスポートにスタンプを押されるなどの入国審査もありません。

でも、怪しい車両は検査官によって止められる事はあるそうです。

※ジュネーヴ空港内の警察署で確認済み。

それは、ヨーロッパ諸国に住む人は、シェンゲン協定があるので、国境検査がなくスムーズに越える事が出来るからです。

そんな私はヨーロッパ人ではありませんが、すでに(ヨーロッパ国内の人と結婚をし)滞在許可書を取得しているので、問題はありませんが、何かあった時のため、ヨーロッパ国内に住んでいても違う国々へお出かけする際はパスポートなど身分証明書を持参した方が無難だと思いました。

それは、海外のホテル予約を日本人の私がした場合、絶対的にパスポートの提示を求められることが多く、飛行機を利用しなくても持っていた方が良いと確信しています。

日本からの旅行の場合は必ず持参していると思いますが、長期何ヶ国も旅をする人、拠点をスイス以外にお住まいでヨーロッパ諸国へ旅行に行く人などは注意が必要かもしれませんね。

そんな、我が旦那はシェンゲン協定がある事を好い事に、パスポートの期限が切れていますが、フランス国内から出まくっています。

JAGAKO
どこが真面目やねん!結局、抜けてるわぁ〜!!

本当、何かあったらどうするんだ〜っ!と、内心ドキドキな妻です!

シェンゲン協定

ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お国変われば、いろいろなシステムやルールが国によって変わります。

私たちもフランスからスペイン、イタリアへ簡単に出入国した感覚と全然変わらないスイスなのに、わざわざ探し回ってまで購入した「Vignette(ヴィニエッテ)」

交通渋滞にならない様に国と国との行き来が容易なヨーロッパ諸国。

JAGAKO
でも、もし何か事件、事故に遭遇したら?

監視員、警察などに捕まったら?

そう、思ったら短期滞在でも保険として、何よりも高速道路を通過するためのルールとして、大切な事だと思いました。

そして、最後に、スイスの滞在日数が少ない旅行者には数日でも年間利用料金と同じ支払いが生じる「ヴィニエッテ」が、お得に感じない人もいる。

でも、そんな旅行者に嬉しい非居住者しか利用できない「Swiss Half Fare Card(スイス半額カード)」などもあります。

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車での移動は簡単で楽ですが、交通機関も発達しているスイスならば、上手く利用して、快適なスイス旅行を満喫できたら良いですね!

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ABOUTこの記事をかいた人

日本では広告代理店でバリバリ雑誌の企画営業を担当。 海外に出国して戻ってきた時の再就職のためにデザインも出来る営業マンを目指し会社を退社後、デザインの専門学校で芸大時代には身につかなかった基礎を身につける。 思い描いていた日本の暮らしは叶わずフランスで子育て真っ最中。 日本へ帰国した時の楽しみは、会社員時代にお世話になった人達のお店へ出かけるのが密かな趣味。